斬剣次郎の鉄道・バス斬り

 拙者、斬剣次郎である。たった今から、鉄道・バスを斬る

最後の行灯式行先案内表示機が見納めに

2008年11月26日 22時51分20秒 | 鉄道
 かって名鉄の各駅で見ることが出来た独特の
 行灯式の行先案内表示機
が11月22日限りで見られなくなってしまいました。行灯式が最後まで残っていたのが常滑線の太田川駅で、太田川駅の高架化に伴う仮線への移動に合わせて廃止されてしまったのです。


 行灯式は該当する行先と種別と両数のみに灯りが付く方式で、写真の場合は次の列車が一部特別車の特急新鵜沼行きがやってくる事を示しています。名鉄の場合は各路線へ直通運転を行っている関係で、行先が多いので行灯式では各方面ごとにまとめて表示されていました。したがって、一目見ただけでどこへ行くのかわかりにくいという欠点があります。しかし、それなりの魅力はありました・・・。


 下り線のホーム上にある行先案内表示機ですが、2005年に開業した中部国際空港もちゃんと表示されていますね・・・。ちなみに空港線の開業に伴って中部国際空港と一部特別車などのコマが追加されたため、配置替えが行われたようです(行灯式の故にコマ数が限られているため)。LED式なら簡単に対応できるのですが、この行灯式はまさに
 アナログ
 ですね・・・。


 行灯式の行先案内表示機は基本的にホームの下り方(常滑・河和方)に設置されているのですが、上りホームのみ上り方(名古屋方)にも設置されています。しかし、下り方よりもサイズが一回り小さくなっています。しかし、表示内容は下り方とはほとんど変わっていません。


 太田川駅を通過する2000系の快速特急です。1960年代の行灯式行先案内表示機と2005年登場の最新の2000系のマッチは時代の差が感じられます。しかし、これも名鉄が行灯式を残し続けたからこそ実現できたのでしょうね・・・。しかも、常滑線と河和線が分岐する太田川駅が最後まで残るとは・・・。

 実は行灯式は新可児駅にも残っており、引き続き使用されますが、これは小規模なもので、本格的なものは太田川駅が最後です。かっては全国的にも見られた行灯式ですが、時代の流れでしょうね・・・。

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