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自転車に乗って、美味しいものを食べに行ってます。秋から春はスキー、夏は登山も。前十字靭帯断裂するも手術して復帰。

映画日記-運命を分けたザイル(7/19)

2006-06-13 23:15:20 | 映画
2006年7本目、映画日記19本目

映画「運命を分けたザイル(原題"Touching the void")」を観ました。

南米の過酷な雪山シウラ・ グランデ峰の前人未到の西壁に挑んだ登山家のジョーとサイモン。見事に頂上を極めたが、下山の途中でジョーは滑落し、片足を骨折。骨折したままでは自力で下山できない=死を意味するが、サイモンはロープワークを駆使して何とかジョーを下ろそうとする。
しかし、視界の悪い中でジョーは再び滑落して宙吊りとなる。サイモンは何とか上で支えていたが足元が崩れだし、苦渋の決断を迫られる-すなわち、ジョーもろとも落ちていくか、ロープを切って自分だけが助かるか-。
苦悩の末にサイモンはロープを切り、自責の念に駆られながら山を降りる。
死んだと思われていたジョーだが、落ちたクレバスの中に脱出路を見出し、歩けない身体を文字通り引きずって下山の途につく-。

実話です。
雪山はまんざら縁のない世界でもないので興味を持って観ていました。勿論、私の登る山はこんな過酷ではありませんが。


ロープを切るときの苦悩よりも、その後の自責の念の方が重く感じられました。ジョーはその後大変な苦労をしながらもかろうじてベースキャンプにたどり着き、サイモンによって助け出されますが、サイモンの自責は多分一生消えることがないのでしょう。

帰国した後、ロープを切ったサイモンは登山家達から非難され、ジョーがそれをかばったとあります。
しかしながら、非難した人たちも、もし同じ状況に置かれたときにはどう行動するでしょうか。その状況に置かれた者だけにしか分からない心境なのかもしれないと思いました。

「人は人を裁くことが出来るか」
同じテーマで「生きてこそ」という映画もありましたね。

決して派手なシーンがあるわけでもなく、俳優の演技もむしろ地味です。映画というより、ディスカバリーチャンネルの番組を観ているような感じです。でも実話だけに、強烈なリアリティをもって迫ってきます。
もっと書きたいことが沢山あるのですが、なかなか文章になりません。それほどに考えさせられる映画です。


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