その3 狼平から再び弥山へ登り返し(標高差300m)、そして下山
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昼食後小屋を後に出発。
小屋で食事を一緒にしていた若者は、天川村役場を御前6時前に出発し、明星、八剣山、弥山と回りここに到着したという。村役場からのコースは、ロングコースなのだ。
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弥山川源流の水だ。雪解け水も混じり、とても冷たい。
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延々と階段が続く。なんせ300メートルの高さを一気に登るのだ。
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鉄製のグレーチング床板はおそらく鹿避けなのだろう。鹿は細い足が入るので歩けないのだろう。
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振り返ると「頂仙岳1717m 第53番靡き」が後ろに見えている。
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大黒岩通過。ここは行場や靡きではないが、沢山のお札が納めてあった。
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かなり高度を上げてきた。あと100メートルくらい登るのだろう。右手に八剣山とその右奥に明星が見えてきた。
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弥山山頂はまだまだ見えてこない。ゆっくり確実に登る。
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ようやく鳥居までたどり着いた。やれやれだ。狼平から標高差300mの急坂を1時間かけて登り返してきた。
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山頂到着。手前の石段で護摩を焚いたあとがあった。けさすれ違った団体さんたちの行事なのだろう。
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弥山神社に参拝する。
説明書きには アマテラスなど沢山の祭神が書いてあるが、なんとびっくり、徐福(素戔嗚)と二人目の奥方「市杵島姫」のお二人の名前もある。
まあ秦国人徐福の子孫たちが、九州から東征を繰り返し、和国を征服して今に至るのだから、当然といえば当然なのだが。
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山頂から見る中央の八剣山。右奥が明星、左奥に仏生釈迦が見えている。
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行者還り、大普賢、山上などの大峰山系を眺めながら、下山開始する。 時刻は1時15分。
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緑のまるで無い冬景色の奥駆出会いに到着。ここで奥駆道と分かれて左へ分岐下山する。
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標高1300メートルくらいまで降りてきたら、新緑のまぶしい光が目に入ってきた。あともう少しだ。急坂を慎重に降りる。
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駐車場に着くとマイクロバスが留まっていた。名前を読むと「大峰山、大台ケ原ツアー」と書いてある。新興宗教「日本百名山教」の信者バスだ。
そういえば、弥山小屋のトイレ付近で おばさんたちが集まり大声で「私は後いくつ残った」「私はあといくつ」などと自慢合戦していたが 彼らのツアーバスなのだ。
ちなみに百名山教教祖の何とかおじさん(物書きらしいが本は見たことも無い)が八剣山と山上ヶ岳(山頂に大峰山寺があり、俗に大峰山という) を間違えたので 信者さんたちも「ははーっ、ここは大峰山でございます」といっているらしいのだ。
まあ山も見ず、景色も楽しまず、いわんや「歴史ある参詣道」なんてまったく無縁の百名山信者たちには 山名なんてどうでもいいのだろう。
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残雪の奥駆で この日見た数少ない花たち
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高嶺爪草の小さな花
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アップの写真。特徴ある葉の形が鳥の足の爪に似ているから「爪草」と呼ばれるらしい。標高1700メートル付近の 残雪の間に咲いていた。
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小深山傍食(こみやまかたばみ)と思われるピンクの花。これも小さな花だ。
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とても小さいが 葉っぱは傍食の葉だ。
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大きさが1センチにも満たない 「深山ツボスミレ」の花。よく探さないと分からないが 残雪の間に咲いていた。
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駐車場付近の標高1100メートル付近まで降りてきたら、石楠花が蕾を開きそうに成っていた。
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実際に歩いた記録
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実際に歩いた軌跡である。
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歩いた距離は約16キロ、登った累積高度は約1370m。
歩行時間は 7時出発で途中30分の休憩を挟み、午後3時30分帰着。8時間の歩行であった。
この1370mという高さは南アルプスの北沢峠から「仙丈ケ岳」や「甲斐駒ケ岳」への1050メートルをはるかに凌ぎ、燕温泉から妙高山への1350mに匹敵する高さであった。
ちなみにトンネル駐車場から八剣山往復は約累積高度1000mで、往復歩行距離は10キロである。
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