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映画「北の零年」

2005-03-07 | 映画
3時間にもわたっての長時間の日本映画にもかかわらず
時間を忘れ、ひたすら映像の中に入り込んだ。
何度も涙し、目をはっきり見開き、しっかり見た映画。
ふと横の人を見ると、身を乗り出して身動きせずに見ていた。

時代の変化に対応して生きていく難しさ、厳しさ・・
また、「夢は必ず叶うと深く信じること、
それがいつかまことになる」と信じ
時代が変わろうとも、変わらぬ信念を貫く、人の強さ・たくましさ・・

あらゆる意味で深みがあり、考えさせられるエッセンスが
ギューっと凝縮された映画だった。

それにしても豊悦の役は格好良すぎるだろ~!!

吉永小百合の役柄は、年齢的にちょっと無理があるような気もするが
妻として母として描かれる彼女の姿は、とても素敵だった。
最近すっかり忘れられている女性の強さであり、優しさであったと思う。

渡辺謙は、ちょっぴりファンであっただけに
あの裏切りには憤りを感じたが、
そうせざるを得なかった彼の悲しさにも同感できる。
もの悲しく、苦渋に満ちた彼の目がとても印象的だった。

娘役の石原さとみもなかなか名演技だったと思う。
理知的で、気が強く、しっかり者、
母を守ろうとする優しい娘の姿がよく表現されていた。

この映画上で演じられている登場人物は、
人間の弱さも、傲慢さも含めて
全て愛すべき人間だ。
う~ん、すばらしい!

一緒に見に行った旦那曰く
「ラストサムライ」と「風と共に去りぬ」(マーガレット・ミッシェル原作)
をミックスさせたような映画ということだ。
うまい!手っ取り早く言うと、そういうことかもしれない。

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