田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

151221 15年前の日記「日本の小ささ」

2015年12月21日 09時18分16秒 | ブラジルと私(ブラジルをかじる)
日本語はほとんど日本の中でしか通用しない。これに反して中国語、英語、スペイン語はほぼ世界中に拡がり、これを使う民族の発信力は日本の発信力を遥かに凌駕する。日本は経済大国だが、文化小国である。かといって文化が弱い国ではない。これを発信する力が弱いということである。世界人口70億弱の内、1.2億が日本人、だから70人弱に一人しか日本語は通じない。日本文学も通じない。日本語放送も極めて無力だ。さらに日本は極東と言われるほど世界の地図からはみ出そうな位置に描かれることが多い。好奇心を持って日本に行きたい人達がそれなりに多いのだろうが、航空運賃は馬鹿にならないし、行った所で言葉の壁は絶望的でもある。だがこの特異性は逆にいえば好奇心をかき立て、世界の大金持ち、小金持ちは日本に行きたい、日本文化と交流したいという気持も抱かせるに違いなかろう。こうした状況を見極めて今後我が国は世界と交わるべきではなかろうか。これまでは経済力が文化力を寄り倒していたように見え、弱い文化発進力で世界から余り尊敬を受けていなかったとも言える日本である。しかし日本は平和憲法を掲げる非戦国家であり、独自に発展してきた文化の特異性と其の厚みは世界中を魅せるだけの力を持っていることを発信したい。 . . . 本文を読む

15年前の日記「農業を濁った眼で見る人達」

2015年12月21日 09時03分20秒 | 時評
2000年、農業を巡って、ありとある人達が農業について論戦を戦った。不思議なことに農業を営む人ではなく農外の人達、特に学者や評論家、財界人が多かった。そして思うに、これらの評論骨格はたった一つの言葉、生産コストが主語になり、見事に人間や自然が抜け落ちていたことだった。 . . . 本文を読む

151219 15年前の日記から「学者の仕事、コンサルの仕事」

2015年12月21日 08時23分20秒 | 時評
農村は「経営」を現場で調査しなくては分からない(2000) 生活や生産の現場で何が苦しいのか、このことは統計とか人々の表情とかの表面を見ていてはわからないことが多い。農業の経営を見てい来た私にとっては、いい加減な学者やコンサルタントが、非常に権威主義的に、上から目線で「農業経営を語り、改善を提言する」姿にいやになるほど遭遇してきた。TPP導入でれる戦う日本農業の「美しい」未来像」を成功した経営者像の例示によって、農業農村に住む人達を「説教」している学者、コンサルタント、ジャーナリスト、この人達の薄っぺらい人生を見透かすことが出来る。 . . . 本文を読む

151221 15年前の日記から「時代は個人の生活上のあらゆる要求を市場化している。(1999)」 

2015年12月21日 07時27分32秒 | 平和
市場原理、市場は万能と呼号する経済学が1980年頃から主流をなし、ケインズ経済学を駆逐して地上を席巻している。今の安倍政権になって極端になってきた。これが2-015年現在における世界の騒乱(テロの脅威、難民の多発、地球環境の紊乱、独裁国家の乱立、核兵器の拡散・・・)などの遠因を形成しているとも言えそうだ。この経済学が日本では小泉・竹中改革と言われる郵政民営化、派遣労働による正規労働の置き換えなどの「暴挙」に根拠を与えた。 . . . 本文を読む

151221 15年前の日記「遺伝子組み換え」

2015年12月21日 06時08分07秒 | 時評
遺伝子組み換えという言葉だけはずいぶんポピュラーになった昨今である。そしてそれは何やら危険で怖そうなムードを落としている。遺伝子工学の進歩はめざましい。医学分野や製薬分野では、この技術によって驚異的な進歩が期待できるのも事実である。ただ、作物を作るのに遺伝子組み換えがよいのか、あるいは、この作物を育てるために他の生物を排除、あるいは地上から抹殺してしまうことは無いのか、議論を聞いているとむくむくと恐ろしい悪夢が漂う。この技術を駆使してアメリカやブラジルなどの超大国の農業は革命が起きつつある。両国は世界の食糧基地でもあるので、現実問題となってきた。もしかして人類の存続問題につながるかも・・・15年前に感じたことをそのまま記載しておく。 . . . 本文を読む