ナベブログ

クルマ好きな元同人絵描き
わたなべやすおのブログです。
(現在は同人活動は無期限休止中です)

思うこと。

2019年01月25日 19時24分11秒 | なべ日記(雑記)



とあるもの。

いろいろな意見があるようで、喧々囂々しているようですが、
せっかくなので自分の意見もきちんと書いておこうと。



自分個人の意見として、まず「コラボはアリ」ですし、協業も「アリ」です。
合作もアリだし、相手先銘柄での供給なども大いにアリ…だと思うのです。

ただ、時と場合によると申し添えます。


それがどのような内容のものであれ、
ユーザーになる方は承知の上で買うのでしょうし、
仮に経緯はどうあれ、ユーザーにとってそれが「良いもの」であるのなら、
何にも問題はありません。

内容で、性能で、デザインで、フィールで、価格で。
それらの多くの要素で、お客様にメリットがあるものを用意するのが、
それを生業にする人の仕事です。


だから何でもありだと思うのです。
いろいろな手段がアクティブであるべきです。
実際にそうなっていますしね(^^)





ただ。

もし私が同人復帰をするといって。
前に描いていた作品を復活させると言って。

それを自分より上手な方に、基本プロットだけ準備して渡して、
出来上がった本を自分のスペースに並べて。

もし「相手とは協力したが、これは私の作品だ」
「自分だけでは為し得なかったが、相手も自分のプロット無くして作品は描けなかった」
「忙しい今、自分のリソースだけでは本を描けない、協業が必要」
って言ったとしたら、多くの人が笑うと思うのです。





何でか。

それは自分が描けるだけの基礎があるのに、描く事を放棄して、描かなかった…ように見えるから。

また自分自身が描きたい物を描くために、研鑽することから逃げたように見えるから…じゃないかと。




勿論絵が描けない人が絵描きさんに協力してもらうのはアリでしょう。

良いテーマがあった時に、描く事を申し出る絵描きもアリだと思います。

忙しい人が集まって、その原稿を結集して本を作ることもアリだと思います。

いろんなやり方があります。



でも一度でも自分の作品や過去の行動へのプライドを口にした以上、
それは自分はできないし、可能な限り避けるべきと思います。

第一に協業する仲間がいない(笑)というのが自分にはあるわけですが、
仮にいたとしても復帰の時にそういう形をとろうとは思いません。

それが独立独歩でやってきた人間の矜持の見せ所だとも思うのです。


自分を応援してくれた人に、いま自分ができる全てでお応えするというのが
自分なりの誠意でした。
だからそれは変えたくないわけで。

それぞれの中に「一線」があって、それはいろいろな角度から
守られるべきなのかもしれないと自分は思います。



その会社は世界でもっとも大きな会社の一つです。
もちろん経営というのは生易しいものではないと思いますし、
きちんと利益を配当する必要もあります。

だから不採算になるものへの投資を抑えたいというのも分かります。


でも一部の会社のように全てを自前でまかなうことが無理…というような
小さな規模の会社ではありません。
原動機から車台の全てに至るまでを自身とその関連会社で
揃える事ができる稀有な会社です。
しかも近年のモジュール化で使える車台もあるし、それこそ原動機だけ買うことも
できたわけです。

そして社長自らが旗を振り「もっといいものづくり」を標榜しています。



あのようなカテゴリーのクルマはそのメーカーを象徴するものの一つです。
「もっといいものづくり」を文字通り表現するものとも言えます。

それを他所の手に委ねて世に出した。

できるだけの規模と体力があり、技術も揃っている。
それを企業論理で回避したとしか思えないことが

「勿体無い」

勿体無いことだと思うわけです。





同社の旗艦たる高級乗用車は、それこそ全てを自身とそのファミリーで完成させています。
まさにそのメーカーの全てを注いで作られています。

好みの差があるが故に万人に好まれることは無いのは何所も同じなれど、
モノとしての作りこみは素晴らしいものでしょう。
実際私はその会社の高級車は素晴らしいと思います。


それをなぜ…その技と熱意をあの製品には注がなかったのか。

意地を悪く言うのであれば「望まれないものには愛も資金も注がない」ということなのか。
だったら悲しい話です。
難しい中でやりくりしたとも取れますが、他の製品との格差と言うのは間違いなくあると思います。
それが良いか悪いかではなく。


協力してくれた他社が一生懸命作ってくれた物ゆえ、
仕上がりは世界の舞台でも恥ずかしくないものでしょう。
間違いなく一流でしょう。

でもそれを自分自身で試行錯誤しながらでも作る姿を見たかった…と
思うファンはそれほどまでに少ないのかな…と。
どこかしらで望まれないものがあるようで、それを悲しく思うのです。




あとは所謂「中の人」のことを思うと、寂しく思うのです。

自動車を作りたい…なんて思う人は間違いなく愛好者です。
それぞれいろんな理想があるかと思いますが、
高性能で流麗な、「そういうカテゴリーの製品」を作ってみたい…と
製造メーカーを志す人は少なくないと思うのです。


一生懸命勉強して、苦労して仕事をして、いよいよ作る時だ…ってなった時に、
「それは他所に任せる」「うちではやらないよ」
「企画する人だけ関われる」
それはきっと寂しいことだと思うのです。

いろいろな人の技術を結集して作るのがそういう製品です。
原動機も、懸架装置も、車台も、デザインも、販売施策も販売現場も。
それを設計する人から、試作をし、開発熟成を行い、量産化をして、実際に生産する。
それを販売企画し、実際に打って手入をしていく…多くの人が関わるものです。

いろいろな仕事があるわけですが、その中でも趣味丸出しのような、
理想を追った仕事をさせてもらえる機会って、そうあるものではありません。

自分も仕事してて、一回だけでしたよ。
それこそ一回もないことだって多いかもしれません。

そんな貴重なチャンスを、みすみす外にあげてしまう…なんて勿体無い。
中でそう思ってる人もきっと少なくないと思うのです。





もっと良いものを作りたい。

自分程度ですらそう思うのです。

そしてそのために必死で努力をする。
目指すべきものを必死で見て勉強し、努力をし、技を磨いて、それを世に問う。
各々ができる中でそういう努力をしていくわけですが、
せっかく恵まれた…と言っても良い環境にあるのなら、それは大事に使うべきだ…と。






出来上がったものが良ければそれで良い。

経緯は問わない。

理想論なんか要らない。



そういう人もいらっしゃるでしょうし、それもまたアリです。
実際にあるからね(笑)

でも私のように結果と同じくらい経緯や頑張りが大事で、
理想を常に胸に抱いていたい…って人も少なからずいると思います。


なかなか理想を追えない時代です。

でも理想を追わせてもらった経験は、自分の中で輝いている。

自分みたいな青臭い人間に、それを誇らしく思えるような機械や物が
一つでも多いと嬉しいな…。


…まぁそんな小僧のような話です。


ここまで全部読む人もいないだろうけど、読んだ人がいたらお疲れ様です。




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