『 今日のノート
若手議員の見識を高めるため自民党は「日本夢づくり道場」という
研修会を設けておりすでに4回開催した。
夢づくりを奨励しないと日本人は夢を持てなくなったと
政権党は危機感をもっているようだ。目の付け所には共感できる。
世界各国の子どもに自国の将来への期待を聞く調査でも
日本の少年達の展望は下位に低迷していた。
発展途上国の人々の多くが今なお、日本を目標としている。
60年前の戦争で国が壊滅したのに世界第2位の経済大国として
復興したのは憧れに映るようだ。
外からの日本は夢の対象なのに、日本人が夢を持たなくなりつつあると
知れば驚くのではないか。
貧困や不幸は自覚せざるを得ない。貧しいと豊かで幸せになることを夢見て
懸命に努力する。
ついに夢が実現して幸せに包まれると思いきや、豊かさに浸ると
自らが幸せかどうか分からなくなるきらいがある。
とすると、夢を追うことは雲か蜃気楼をつかむようなものなのか。
雲は遠くからはっきり見えるが、近づいたり中に入ると、実体はぼやけ
あるいは消える。日本人の大半は今、雲の中に生きているのかも知れない。
夢の源泉は、旺盛な向上心であり、豊かな想像力から生まれる。
想像力を培う一つは書物であろう。
「良書は過去の優れた人と会話するようなもの」(デカルト)という。
27日からの読書週間はその好機になる。
夢の塊だったかつての日本人を取り戻すにはまず良書を選ぶことかも。
(梶原誠一) 10/28 読売新聞より 』
良書に出会うことは、良い友に出会うことかも。
人間は、幸せの中にいるからこそ気づかない。
雲の中はよく見えない、まわりが見えない。
雲の実体を理解できていない。
雲も夢も自分の心の中のこと。
雲も現実もどんどん変化して、いずれ、消えてなくなる。
すべて、無常だから…。
若手議員の見識を高めるため自民党は「日本夢づくり道場」という
研修会を設けておりすでに4回開催した。
夢づくりを奨励しないと日本人は夢を持てなくなったと
政権党は危機感をもっているようだ。目の付け所には共感できる。
世界各国の子どもに自国の将来への期待を聞く調査でも
日本の少年達の展望は下位に低迷していた。
発展途上国の人々の多くが今なお、日本を目標としている。
60年前の戦争で国が壊滅したのに世界第2位の経済大国として
復興したのは憧れに映るようだ。
外からの日本は夢の対象なのに、日本人が夢を持たなくなりつつあると
知れば驚くのではないか。
貧困や不幸は自覚せざるを得ない。貧しいと豊かで幸せになることを夢見て
懸命に努力する。
ついに夢が実現して幸せに包まれると思いきや、豊かさに浸ると
自らが幸せかどうか分からなくなるきらいがある。
とすると、夢を追うことは雲か蜃気楼をつかむようなものなのか。
雲は遠くからはっきり見えるが、近づいたり中に入ると、実体はぼやけ
あるいは消える。日本人の大半は今、雲の中に生きているのかも知れない。
夢の源泉は、旺盛な向上心であり、豊かな想像力から生まれる。
想像力を培う一つは書物であろう。
「良書は過去の優れた人と会話するようなもの」(デカルト)という。
27日からの読書週間はその好機になる。
夢の塊だったかつての日本人を取り戻すにはまず良書を選ぶことかも。
(梶原誠一) 10/28 読売新聞より 』

人間は、幸せの中にいるからこそ気づかない。
雲の中はよく見えない、まわりが見えない。
雲の実体を理解できていない。
雲も夢も自分の心の中のこと。
雲も現実もどんどん変化して、いずれ、消えてなくなる。
すべて、無常だから…。