2007.11.25 読売新聞朝刊
居 楽しむより
伝統の知恵 四季と共生
京都・上木屋町。ここに、帝塚山学院大教授でタレントのジェフ・バーグランドさんが居を構える町家がある。
京都に住んで約40年。
木造建築のぬくもりにひかれ、7年前、かつて料理旅館だった築160年の2階建ての町家に移り住んだ。
路地の奥。
中央の坪庭から陽光が差し込む内部は狭さを感じさせない。
裏には眼下に鴨川が流れ、その背後に大文字山をはじめとする東山三十六峰。
「手間暇かければ、あと200年でも住める」と屋根をふき替え、自ら土壁を塗り替えながら、町家の暮らしを楽しむ。
しっかりとした柱や梁で重厚感のあるたたずまいの古民家が見直され
京町家も趣ある外観や風情から今、注目を集めている。
だが、ジェフさんは「金銭的にも精神的にも覚悟が必要。憧れだけでは住めない」と言い切る。
夏の酷暑、冬の底冷え・・・
そんな京盆地の町家で快適に過ごすには、打ち水をして涼を誘ったり
おくどさんでご飯を炊いて部屋を暖めたりといった工夫が欠かせない。
おまけに、維持費もかさむ。
さらに、隣家との間が壁一枚の町家では、近所同士が迷惑をかけぬようにする必要もある。
「町家暮らしの極意は、不便さの中の豊かさにある」とジェフさんは言う。
四季の移ろいを敏感に感じ取り、共生する。
そんな町家スタイルには、最新技術で建てられた住宅よりも
少々使い勝手が悪くとも、長年蓄積された先人の知恵や工夫、地域の歴史と文化が詰まっている。
ジェフさんは「ちょっと我慢することの大切さを町家はそっと教えてくれます」とほほ笑む。
みやびの中に、京の町衆が大切に守ってきたつましい暮らしが、そこにある。
町家を構成するのは、木材や土壁、畳、ふすまと再生可能な自然素材ばかり。
「町家には、物を大切に使い続けるという発想があふれています」
「住んでこその家。町家は生きているんです」
日本の昔の家は、自然素材で作られていて、丈夫でうまく使えば何百年も住めるんだ!
まあ、普通の安普請の家はそこまでは無理だろうが、それでもそれなりの手入れをすれば、かなりもつはずだ
不便な中でこそ、手間暇かけ、工夫して暮らすことで
四季を感じながら、ゆったりとした贅沢な豊かな時間が流れる
でもそこで暮らし続けるには、維持費はもちろん相当の手間をかける覚悟が必要だ
ずっとつましい暮らしに慣れていればそれほど不便は感じないのだろうが
現代の利器を使いつけて、便利に慣れ、ぬくぬくと四季を感じることのない暮らしに何も考えずどっぷりつかっているやからにはちょっと無理かもしれない
この町家暮らしを満喫しているジェフさんはすごい!(日本人顔負けやわ)
これこそ物を大切にするエコな暮らしの原点だ。
まず、自然に還る素材でりっぱな職人さんが作った家
丈夫で、身体にもいいし、環境にもいい
風を通し、こまめに手入れをして色々考えて工夫をし大切にする
そうすれば、愛着もわくし、何百年ももつ
すばらしい財産だ
居 楽しむより
伝統の知恵 四季と共生
京都・上木屋町。ここに、帝塚山学院大教授でタレントのジェフ・バーグランドさんが居を構える町家がある。
京都に住んで約40年。
木造建築のぬくもりにひかれ、7年前、かつて料理旅館だった築160年の2階建ての町家に移り住んだ。
路地の奥。
中央の坪庭から陽光が差し込む内部は狭さを感じさせない。
裏には眼下に鴨川が流れ、その背後に大文字山をはじめとする東山三十六峰。
「手間暇かければ、あと200年でも住める」と屋根をふき替え、自ら土壁を塗り替えながら、町家の暮らしを楽しむ。
しっかりとした柱や梁で重厚感のあるたたずまいの古民家が見直され
京町家も趣ある外観や風情から今、注目を集めている。
だが、ジェフさんは「金銭的にも精神的にも覚悟が必要。憧れだけでは住めない」と言い切る。
夏の酷暑、冬の底冷え・・・
そんな京盆地の町家で快適に過ごすには、打ち水をして涼を誘ったり
おくどさんでご飯を炊いて部屋を暖めたりといった工夫が欠かせない。
おまけに、維持費もかさむ。
さらに、隣家との間が壁一枚の町家では、近所同士が迷惑をかけぬようにする必要もある。
「町家暮らしの極意は、不便さの中の豊かさにある」とジェフさんは言う。
四季の移ろいを敏感に感じ取り、共生する。
そんな町家スタイルには、最新技術で建てられた住宅よりも
少々使い勝手が悪くとも、長年蓄積された先人の知恵や工夫、地域の歴史と文化が詰まっている。
ジェフさんは「ちょっと我慢することの大切さを町家はそっと教えてくれます」とほほ笑む。
みやびの中に、京の町衆が大切に守ってきたつましい暮らしが、そこにある。
町家を構成するのは、木材や土壁、畳、ふすまと再生可能な自然素材ばかり。
「町家には、物を大切に使い続けるという発想があふれています」
「住んでこその家。町家は生きているんです」
日本の昔の家は、自然素材で作られていて、丈夫でうまく使えば何百年も住めるんだ!
まあ、普通の安普請の家はそこまでは無理だろうが、それでもそれなりの手入れをすれば、かなりもつはずだ
不便な中でこそ、手間暇かけ、工夫して暮らすことで
四季を感じながら、ゆったりとした贅沢な豊かな時間が流れる
でもそこで暮らし続けるには、維持費はもちろん相当の手間をかける覚悟が必要だ
ずっとつましい暮らしに慣れていればそれほど不便は感じないのだろうが
現代の利器を使いつけて、便利に慣れ、ぬくぬくと四季を感じることのない暮らしに何も考えずどっぷりつかっているやからにはちょっと無理かもしれない
この町家暮らしを満喫しているジェフさんはすごい!(日本人顔負けやわ)
これこそ物を大切にするエコな暮らしの原点だ。
まず、自然に還る素材でりっぱな職人さんが作った家
丈夫で、身体にもいいし、環境にもいい
風を通し、こまめに手入れをして色々考えて工夫をし大切にする
そうすれば、愛着もわくし、何百年ももつ
すばらしい財産だ