ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

朝食にポリッジ

2010-07-08 | 廚ばなし(たべもの&のみもの)


小さい時から朝は食欲がなかったワタシですが、最近、ポリッジを朝食に食べてます。
昼まで小腹もすかず、眠気も早く飛ぶみたいです。

ポリッジは、お粥の総称ですが、イギリスやアイルランドではポリッジと言えばオート麦のお粥のことです。
日本では、アメリカ経由で伝えられたため「オートミール」と呼ばれてますね。

ポリッジに使うオート麦には、3種類あります。

尖ったピンヘッド・オーツをスチール刃で細かに切った「スチールカット」、重いローラーでのした「ロールドオオーツ」、粉砕した「クラッシュドオーツ」です。

伝統的な作り方は、たっぷりのミルクでことことと煮るだけ。
そして、食べる時に、改めて冷たいミルクをかけ、砂糖をぱらぱらがイングランド式、塩をぱらぱらがスコットランド式。

スコットランドは、ポリッジの消費量が、連合王国のなかで最も多いところです。
ポリッジの作り方には一家言あるという人が多く「世界ポリッジ・メイキング・チャンピオンシップ」まで開催しているくらいです。


これは、スコットランドNo.1のブランド「スコッツのポレージ」(ポリッジのこと)の箱。



このso-easyってのは、電子レンジで2分半で出来る便利おひとりさまパックです。
深めのボウルに入れて、ミルクを注いでチンするだけ。

ピンヘッド・オーツを一晩ふやかして、弱火でゆっくり...という時間のない、忙しいとき(ほとんどいつもそう?)にはとっても便利。


このパッケージの人物、どうみても映画「ブレーブハート」で戦士ウォレスを演じたメル・ギブソンだよね。
こぎれいなヘアスタイルと、筋肉もりもりの体がアンバランスで、なんか笑っちゃいます。

最近はまっているのが、スパイスのきいた「クリスマスジャム」とシナモンをかけていただく食べ方。



イギリス人に増して、ベルギーやオランダ人など欧州大陸の人が好む「甘い朝食」は大の苦手なyasuko ですが、
これは、なぜか気に入ってしまいました。

偶然、クリスマスにもらったジャムの残りをかけてみたら、妙においしかったのです。


このジャムは、2種類のプラムと干しぶどうなどのドライフルーツに、クローブや赤ワインの入った、スパイシーな味。
とろりと落として、仕上げにシナモン粉末をふりかけたら、甘さより香ばしさが勝りグーなのです。

これにはまる前は、オート麦をミルクでなくダシで煮て「ノリの佃煮」をかけたり、ごま塩や梅干しをいれてみたり、日本のお米の粥感覚で食べるのが好きでした。

消化に良く、長時間エネルギーを少しずつ放出してくれるというポリッジ、おすすめです。

ちなみに、ワタシなんかこれ一杯で充分、満腹になるのですが....
イギリスの有名な朝食「フル・イングリッシュ・ブレックファスト」では、これ前菜なんですよー。
これに続いて、あのベーコンやらソーセージやら卵の載ったメインコースがドン、と出てくると言う...

それはまた次の機会に。

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