ウィスキーマックのことを書いたので、さらにイギリス人は風邪気味の時、寝込んだ時に何を食べるのか調べてみました。
やっぱりスープが主ですね。東洋のような「医食同源」という考え方がないので、食べ物に薬としての効果を期待するレシピは多くはありません。昔の医者は、たとえば感染症には赤ワインで煮たルバーブを食べさせる、といった食べ物の使い方をしていましたが、それが食事に結びつくことはなかったもようです。
日頃から、風邪を引かない健康作りに気をつけた食生活を、と最近ではようやく聞くようになりましたが...。
イングランドでは、タマネギとジャガイモのスープ。
炒めてから煮込むのではなく、水から1時間以上煮て、ざるにあけて(煮汁は捨てちゃう)バターとともにマッシュし、牛乳で延ばして塩こしょう、ナツメグをぱらぱら。最後にチェダーチーズを削って飾る。とってもイギリス的クッキング!
どこにも風邪を退治するような栄養分は残ってない(笑)と思うんですが、きっと、食欲のない時にはこういうスープなら受け付けるでしょうから、食べないよりは元気が出るのでしょう。
ユダヤ系の家庭ではチキンスープが病気の時に活躍です。こっちはもっと栄養がありそう。
骨付き鳥と冬野菜(かぶ、パースニップ、にんじん、ジャガイモ、スェード、セロリ)を数時間煮込みますが、病気の時にはフェネルかディル(ともにウイキョウの仲間)の茎や葉を足します。これは、東欧の広い地域で食べられているレシピで、たくさんのバリエーションがあります。
(そうそう、上の写真はパースニップです。形と大きさはにんじん、色は白、切るとごぼうみたいでしょう。
味はとっても甘くて、日本の野菜で比べられるものはありません。サツマイモ的甘さ。これにセロリのような香りがついています。)
スコットランドには、同じようなチキンスープをリーク(ポロネギ、日本ネギの3倍くらい太い)で作った「コッカ・リーキー」があります。これは特に風邪の時だけに作られる訳ではありませんが、日本人からみて、効きそうだなーと思えます。牛乳と生クリームで仕上げたこくのあるスープです。チキンをたらに変えると、カーレン・スキンクという名物汁になります。
それから、牛の骨などアラをつかったビーフスープ「ブロス」も、栄養つきそうです。これは、肉の買えない人のごちそうだったとか。大麦(バーリー)が入っていて、お腹にたまります。ケールを入れたケール・ブロスは風邪に良さそう。
ちなみに、ちょい脱線ですが、スコットランドには興味深いレシピがたくさんあります。
フランスから持ち込まれた「美味しい物好き感覚」が根付いているのです。
そのうち詳しく書きますが、食事を含め「楽しむ事は罪」というイングランド側との食文化の差はとても面白いです。
大方のイギリス人は、ひき始めにはレムシップという市販のレモンと砂糖が入った風邪薬をお湯に溶かして飲みます。
それから、ココア。これはほとんどノスタルジー。
「毛布にくるまってココ(子供がココアを指して言う表現)をすする」...と言うと、くしゃくしゃと相好を崩す大人が多いです。
風邪を引いて学校をお休みし、自分の部屋で寝ている。外は冷たい雨。
お母さんが心配そうに何度も見に来て、毛布を直したり、おでこにキスしてくれたり、リンゴをむいてくれたり...
一番の楽しみは、お砂糖とミルクの一杯入った暖かいほっとチョコレート(ココア)を持って来てくれる事!
カカオや牛乳の栄養もさることながら、愛情に包まれた記憶が、体も心もリラックスさせて回復力を強めることでしょうね。
オーガニックココアの素、Green and Blacksブランド。ホットミルクを注ぐだけでできあがり、顆粒で溶けやすく、好きです。
やっぱりスープが主ですね。東洋のような「医食同源」という考え方がないので、食べ物に薬としての効果を期待するレシピは多くはありません。昔の医者は、たとえば感染症には赤ワインで煮たルバーブを食べさせる、といった食べ物の使い方をしていましたが、それが食事に結びつくことはなかったもようです。
日頃から、風邪を引かない健康作りに気をつけた食生活を、と最近ではようやく聞くようになりましたが...。
イングランドでは、タマネギとジャガイモのスープ。
炒めてから煮込むのではなく、水から1時間以上煮て、ざるにあけて(煮汁は捨てちゃう)バターとともにマッシュし、牛乳で延ばして塩こしょう、ナツメグをぱらぱら。最後にチェダーチーズを削って飾る。とってもイギリス的クッキング!
どこにも風邪を退治するような栄養分は残ってない(笑)と思うんですが、きっと、食欲のない時にはこういうスープなら受け付けるでしょうから、食べないよりは元気が出るのでしょう。
ユダヤ系の家庭ではチキンスープが病気の時に活躍です。こっちはもっと栄養がありそう。
骨付き鳥と冬野菜(かぶ、パースニップ、にんじん、ジャガイモ、スェード、セロリ)を数時間煮込みますが、病気の時にはフェネルかディル(ともにウイキョウの仲間)の茎や葉を足します。これは、東欧の広い地域で食べられているレシピで、たくさんのバリエーションがあります。
(そうそう、上の写真はパースニップです。形と大きさはにんじん、色は白、切るとごぼうみたいでしょう。
味はとっても甘くて、日本の野菜で比べられるものはありません。サツマイモ的甘さ。これにセロリのような香りがついています。)
スコットランドには、同じようなチキンスープをリーク(ポロネギ、日本ネギの3倍くらい太い)で作った「コッカ・リーキー」があります。これは特に風邪の時だけに作られる訳ではありませんが、日本人からみて、効きそうだなーと思えます。牛乳と生クリームで仕上げたこくのあるスープです。チキンをたらに変えると、カーレン・スキンクという名物汁になります。
それから、牛の骨などアラをつかったビーフスープ「ブロス」も、栄養つきそうです。これは、肉の買えない人のごちそうだったとか。大麦(バーリー)が入っていて、お腹にたまります。ケールを入れたケール・ブロスは風邪に良さそう。
ちなみに、ちょい脱線ですが、スコットランドには興味深いレシピがたくさんあります。
フランスから持ち込まれた「美味しい物好き感覚」が根付いているのです。
そのうち詳しく書きますが、食事を含め「楽しむ事は罪」というイングランド側との食文化の差はとても面白いです。
大方のイギリス人は、ひき始めにはレムシップという市販のレモンと砂糖が入った風邪薬をお湯に溶かして飲みます。
それから、ココア。これはほとんどノスタルジー。
「毛布にくるまってココ(子供がココアを指して言う表現)をすする」...と言うと、くしゃくしゃと相好を崩す大人が多いです。
風邪を引いて学校をお休みし、自分の部屋で寝ている。外は冷たい雨。
お母さんが心配そうに何度も見に来て、毛布を直したり、おでこにキスしてくれたり、リンゴをむいてくれたり...
一番の楽しみは、お砂糖とミルクの一杯入った暖かいほっとチョコレート(ココア)を持って来てくれる事!
カカオや牛乳の栄養もさることながら、愛情に包まれた記憶が、体も心もリラックスさせて回復力を強めることでしょうね。
オーガニックココアの素、Green and Blacksブランド。ホットミルクを注ぐだけでできあがり、顆粒で溶けやすく、好きです。