ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

英在住の日本人建築士の女性がバッジ売り上げを震災義援金に

2011-03-25 | 廚ばなし(たべもの&のみもの)
東日本大震災 英在住の日本人建築士の女性がバッジ売り上げを義援金に

<http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110325-00000019-fnn-int>

イギリス中に散らばっている日本人も、震災の惨状にいてもたってもいられず、できる限りの事をしています。
私たちの募金活動をオーガナイズしてくれた、ひろみさんという近所の日本人ママさんと、7千個のバッジを作って寄付してくれたバッジメーカーがフジテレビにでたそうです。

このバッジ、日本語で「がんばれ日本、がんばれ東北」と書いてあるだけ。
震災直後の日曜日のインディペンデント紙(主要新聞)の第一面を飾ったデザインです。
津波の悲惨な写真だらけの新聞売り場に、赤い丸がだーっと並んで、すごく目立ってました。



このデザインが第一面に採用されたいきさつは朝日新聞に:
http://www.asahi.com/international/update/0316/TKY201103160082.html

ひろみさんの熱意、交渉力と編集長の好意でデザインを使わせてもらえることになり、またバッジは「ア・ベター・バッジ」というバッジ屋のジョンさんが、最終的に6千個タダで作ってくれました。
ジョンさんは画面に出演してます。

日本語しか書いていないし、とても小さなバッジなのに、どこで募金活動をしても大受けで、たくさんの寄付を集めて赤十字に送ることができています。

一個一ポンド(約130円)で買っていただくことにしたのですが、何と20ポンド札(2600円)をぽーんと出してくれる人が、ひとりやふたりではありません。

 「ここまでのスケールの天災を受けたら、先進国といえども自力で立ち直るのは難しいでしょう」

 「日本は今まで他の国の災害に惜しみなく援助を送って来た。こんどはあなたたちが助けてもらう番です」

 「震災後の日本人の助け合いぶりと忍耐、心底驚き、感動しました。」

ロンドンに住む、それはさまざまな国籍の人が、温かい言葉をかけてくれています。

集めた義捐金がどうか一刻も早く、被災地の皆さんに届きますように。

東日本大震災・ボランティアと物資寄付のお願い

2011-03-15 | Weblog
メールングリストで送られて来た文面を貼付けます。
どうか、お知り合いにも転送してください!!


日本エコツーリズムセンター★Mail Magazine【号外/2】
2011.3.15
…………………………………………………………………………………………

被災の状況が日に日に明らかになり、言葉が出ません。
原子力発電所の状況もますます深刻化しています。
エコセンでは、東京(西日暮里)事務所に災害救援東京本部を設置し、
モンベル仙台店(青葉通り店)に現地本部をおいて救援活動を始めています。

広瀬と山中が救援チーム派遣前の確認などで福島に行ってきました。
以下、その際の広瀬からのレポートおよびご協力の呼びかけです。
[中垣]

食料などでは栃木以北のコンビニの棚は空っぽ、スーパーも空の棚が
目立ちました。
被害の状況は埼玉あたりから屋根が壊れている家があり、栃木からは
ブロック塀倒壊や屋根全壊など目立ちはじめていました。
困ったのはガソリンで、埼玉からすでに制限給油や閉店が出始め、
栃木からは開いている店には長蛇の列が出来て、それも福島などから
購入しに来る車も目立ちました。
現地では水、食料、ガソリンなどの燃料が切実に不足しています。
被災地以外での消費を抑えて、被災地に回るようにして行く必要があります。

陸域での家屋や土砂崩れなどの被害も深刻ですが、それよりも、
広域な沿岸部での津波による圧倒的な破壊のほうが桁外れの大きさです。
今回は国、県などによる避難所のカウントは2000程度ですが、
これはあらかじめ災害時の避難所とされた場所を集計している数字で、
実際には無数と言っていいほどの大小の避難している場所があります。
これらの把握も物資などの救援の手もまだ行きわたってはいません。

●モンベルアウトドア義援隊とエコセンの災害救援チームは連携して
 現地で活動していきます。
 基本的な作業は、アウトドア義援隊の主活動である被災者への寝袋や
 生活物資の配布などと、エコセン災害救援チームによる避難所での老人、
 こどものケアなどを含む生活支援全般を主任務にした活動をおこないます。
 エコセンではモンベル仙台店を本部として、周辺の避難所に活動拠点を
 増やしていく方針ですが、こうした各拠点で活動できるコーディネーター的
 人材を急募しています。
 なお、放射能の被爆や地震の再発等による危険性については、参加者に
 自己判断をお願いするとともに、被害や損害を受けた場合、エコセンは
 責任を一切負うことができませんので、あらかじめご了承ください。
 また今後の状況により、エコセンは現地での活動を中断する場合があります。

●災害救援活動を円滑にするために、エコセン@西日暮里事務局のある
 西日暮里の日能研ビルに「エコセン災害救援東京本部」を設置することに
 しました。さらに、(株)日能研の高木社長のご協力によって、今回の災害
 救援活動に関わる支援チームのために物資集積基地&地方から来る支援
 チーム(ボランティア)のためのスペースも確保できることになりました。

●日赤や一般の公的義援金は通常、被災自治体などへ寄付され、その後に
 自治体ごとの判断で支出されます。ボランティアセンターなどの直接的な
 救援活動に掛かる資金は、これらの義援金には関わらないために、独自の
 資金源が不可欠です。民間の専門団体による救援活動には多大な資金が必要で
 これらはすべて、チーム独自に災害救援基金を設けて、寄付を募ることになります。
 直接、送金していただける方はぜひ、エコセン宛によろしくお願いします。

みずほ銀行 動坂支店 普通 1093812
エコセン災害救援基金
(エコセンサイガイキュウエンキキン


物資についてですが、以下のものが現状必要です。
 少量でも送っていただける方はよろしくお願いします。


【ボランティア活動用】
 車両、ガソリン、ガソリンタンク、ミネラルウォーター、保存食料、文具、
 水ポリタン、ボランティア用テント、シュラフ、マット、自炊用具、
 ゴミ袋(現地のゴミゼロを目指してボランティアが使ったゴミは東京に
 持ち帰ります)
 ※これらの他、普段は使いたくないのですが、・使い捨てマスク・使い捨て
 カッパ・使い捨て手袋・使い捨て食器なども今回の災害ではとくに必要です。 
【被災者用】
 紙おむつ、生理用品、ホッカイロ、粉ミルク、手軽に食べられる保存性のある
 食料、下着類など衣類、ゴミ袋
 ※物資はすべて小分けしてからダンボールに入れて、中身をマジックで
 大きく書いてください。


エコセンでは、上記、カンパと物資の他に、救援ボランティアの
 申し込みをお願いしております。
 詳細は下記サイトをご確認ください。
http://www.ecotourism-center.jp/article.php/reliefe_01


ボランティアや物資の提供については、上記サイトの申込フォームを
ご利用くださいますようお願いいたします。
なお、上記以外の物資や大量発送の場合は、発送の前にご相談ください。




パンケーキ・デー Pancake Day

2011-03-08 | 廚ばなし(たべもの&のみもの)
今日は、Shrove Tuesday シュローブ・チューズデーです。

欧州では、キリスト教の復活祭(イースター)の前の40日間、肉や乳製品、脂と言ったこってりした食べ物を控え、粛々とした日々をすごす習慣がありました。

その始まりの前日に、台所にある卵やミルクを使い切ってしまおうという「謝肉祭」、これがシュローブ・チューズデーで「パンケーキ・デー」とも呼ばれています。

昔この日は、半日で仕事を切り上げて良く、村々ではパンケーキを小さなフライパンの上で落とさずにひっくり返しながらゴールまで走る、「パンケーキ競争」が行われました。

国によってこのパンケーキの作り方や食べ方は違いますが、イギリスでは、クレープをちょっと厚めにしたような素朴なパンケーキを何枚も焼き、レモンとお砂糖をふりかけて食べます。




ーーー イギリスのパンケーキ・デーを楽しもう ーーー

<基本のパンケーキ生地 イギリス編>
ふるった薄力粉 110グラム
牛乳 200ml
水 75ml
卵(Mサイズ)2個
溶かしバター 25g 

<作り方>
牛乳と卵は冷蔵庫から出して室温に戻し、水と混ぜます。
ボウルに入れたふるった粉に、上の液体ミックスを少しずつ混ぜ、1時間寝かせておきます。

混ぜる時は、フォークか箸でさっくりと、泡立てないように。
だまが少々あっても大丈夫です、フォークの背で荒く潰しておけば、1時間後にはスムーズなクリーム状になっています。

スポンジ状のアメリカンパンケーキとちがい、しっとりぺったりした焼き上がりが理想なので、泡はいらないのです。

さて、パンケーキ用のフライパンがあれば(直径16-18センチ、深さ2センチ)、最高です。


煙が薄く立ち上るまで一度熱してから、火から離してさまし、バター10グラムとサラダオイル10グラム(分量外)を入れます。
ぶつぶつしてきたらキッチンペーパーで余分な油を拭き取ります。
拭き取ったペーパーは、キープしましょう。

いったん火から下ろして3呼吸くらい待ち、生地をお玉にすくい、傾けたフライパンの中心から渦を巻くように流します。フライパン自体も手首を軸にして回転させるような感じで動かします。

要するに、適した温度で生地を流し、なるべく早く薄く円形に広げる、のがコツです。



このサイズのフライパンなら、生地50mlがちょうどいい量ですが、フライパンの温度が高すぎると、生地を流した途端に固まって倍ぐらいの量が必要になります。
温度が低すぎると、なかなか焼けず、こなこなしたパンケーキができてしまいます。

この温度加減だけは、なんどもやってみないとわかりません。

ふちが乾いて来たら、フライパンを揺すり、生地が乾いて動くようになるまで続けます。
中火で2分くらい。
そして、フリップ!(ひっくり返し)
うまく着地できたかな。
あらぬ方向に飛んで行ったり、二つ折りになったり、まったくうら返らなかったり。



うら側は1分で焼けます。

大きな鍋にお湯を沸かし、網を挟んでお皿を載せ、そこに焼き上がったパンケーキを続々と載せて暖かくキープします。

今日は、まずマッシュルームのクリーム煮と魚のフライ、チーズなどをつつんでごはんっぽくいただき、それから、伝統のレモンと砂糖がけをくるくると巻いてデザートに。



娘は自分の好きなチョコレート・クリームを塗ってむしゃむしゃ。

私はレモンカードという濃厚なクリームを。

と、いろいろなバリエーションが楽しめます。

砂糖とレモンの他に、よく見かける中身は、メープルシロップがけ、手作りのジャムを水でのばしたソース、リンゴやあんずの甘煮、炒り卵とスモークドサーモン、ほうれん草のクリーム煮などです。

薄力粉をそば粉に変えると、フランス式のガレット(パンケーキ)になります。

12枚焼いたのがあっというまになくなってしまいました。
こんどは、卵3個にして18枚焼こう....。