ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

根菜入りケーキ 赤かぶ編

2012-02-20 | 廚ばなし(たべもの&のみもの)
バレンタイン・デーに作ったケーキの写真を1週間遅れで上げました~。

チョコレート・ケーキですが、ちょっと変った材料が入っています。

それは、ビーツです!
(赤かぶ、英名はBeetroot ビートルート)
トッピングのクリームがちょっとピンクぽくなっているのは、ビーツの色です。
ナチュラルな食品着色料として、私はすし飯の色づけにも使っています。

今年に入ってから、根菜を使ったケーキを時々試作しています。
この間も書いたけれど、なるべく季節の野菜を食べようとすると、この国の冬はどーしても根菜ばかりになってしまいます。
青菜などのようにささっと調理して食べる事ができないので、いつのまにか冷蔵庫の野菜室の隅でいじけているのが...。↓

糖分の多い根菜をケーキに、と思いついて以来、いろいろ作ってみています。

レシピ:「ダークチョコレートと赤かぶのバレンタイン・ケーキ」
”材料” 
ダークチョコレート 140g 製菓用でもいいですが、必ずカカオ分65%以上のものを。荒く砕きます
ビーツ 200g 葉っぱは切り落とし、皮は剥かずに。
薄力粉 125g ふるっておく
ベーキング・パウダー 茶さじ1.5杯
砂糖 120g
無塩バター 200g 室温で3時間から一晩置き、やわらかくしておく
卵 3個、卵白と卵黄に分けておく
塩 ひとつまみ
好みで すりおろしたショウガを茶さじ1から4杯

トッピング
クリームチーズ 150g
マスカポーネチーズ 150g(ティラミスを作る時に使うイタリアのクリームチーズ)
粉砂糖 70g 
みかんの絞り汁 一個分
みかんの皮 表面だけピーラーで削いだもの 2、3つまみ
チョコチップ 少々

”作り方”
ビーツはかぶるくらいの水で、皮のまま刺した竹串がすっと通るまでゆでます。
ゆだったらざるにあけ、ちょっと冷めたら皮をつるっと剥いてマッシャーでつぶすか、フードプロセッサーで離乳食状態にします。
ビーツは皮を剥いてゆでると、あの鮮やかな赤色が失われます。
マッシャーだときめの粗い、フードプロセッサーだとなめらかなピュレーになります。
焼き上がりはピュレーのほうが膨らみますが、私はビーツのかたまりが残るほうが好きで、今回はマッシャーを使いました。

オーブンを180度に温めます。
温める間、耐熱性のボウルにチョコレートを入れて真ん中より下の段に置いて溶かします。
なめらかになるまで時々混ぜます。ショウガを使う場合はここで加えます。

別のボウルで、バターと砂糖と卵黄をクリーム状になるまで混ぜます。
粉類を加えます。
またまた別のボウルに卵白をとり、堅く泡立てて先のボウルにさっくりと混ぜ込みます。
泡をできるだけこわさないように。
最後にチョコレートを加え、ささっと18センチ直径のケーキ型に流し込みます。

オーブンの中段で45分焼き、竹串を差してみてべっとりしたものがついて来なければ、火を止め5分置きます。
オーブンから出してそのまま10分休ませ、型からだしてケーキ網のうえに載せます。

クリームチーズとマスカポーネ、砂糖とみかんの汁を混ぜ合わせます。
ケーキが冷めたら、クリームをこんもりと塗って、みかんの皮やチョコチップを散らします。
2、3時間すると、生地からビーツのピンク色がクリームに染みて来て、きれいになります。


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ところで欧州のバレンタインは、男性女性にかかわらず、想いを寄せる人に密かにカードなどを贈る日です。
何といっても日本との一番の違いは、プレゼントの送り主の名前を伏せる事でしょう。

バレンタインと縁遠いウチでも、ハートだけが描かれたカードの背後にこのケーキを置いて知らんふりしていると、見つけた夫も白々しく「うわー、誰がこんなのくれたのかなー、照れちゃうなあ」
小学生の娘は呆れて「...」


ビーツは日本でも生のものが手に入るようになりましたね。
水煮缶詰も輸入されています。
でも、「酢漬けのビーツ」だけは使わないでくださいね。
これはピクルス(漬け物)です、酸っぱくてケーキには使えませんッ。

ビーツが手に入らない場合は、ラディッシュ、だいこん、にんじん、かぶなど、ゆでると甘くなる野菜で試してぜひ結果を教えてください!

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