ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

今週末のお晩酌

2008-06-30 | プロンク情報 (お手頃ワイン)
晩酌は週末だけ、ということにして1年が経ちます。それまでは、毎日なにがしか飲んでたのですが、体にも悪いしお金もかかるしということで、金曜から日曜まで(それでも週3日だなあ)に限ることにしました。月曜になると、金曜が待ち遠しくて...という状態です。

それで、毎週消費しているお酒...ほとんどワインなのですが、についてもブログろうと意思を固めていたのに、一度ボトルを開けてしまうと、写真を撮るのをすっかり忘れて、飲みに突進してしまうのです。気づいた時には、本人はへべれけだし、瓶はからっぽ。自己嫌悪であります。

こんなことで続くのでしょうか。

というわけで、この週末に飲んだ3本のうち、一本だけが写真になりました(とほ)

ウルフ・ブラスのイーグルホーク、ロゼ 2007です。オーストラリア産の、フルーティーなワインですが、ロゼと言っても味はかなり赤っぽく濃いです。飲み口はボージョレーヌーヴォーと似ています。お共は、ネクタリンとフェタチーズのサラダ、イワシのバジルソース焼きでございました。(これまた、写真を撮るのをけろっと忘れて食べてしまった)

ちなみに、このカテゴリーの「プロンク」という言葉は、もともとは安酒のことです。でも、最近はプロンクと言えどもバカに出来ないワインもある、と、プロンク評論家、プロンク利き酒マスターなどが登場し、「しょうもない安酒」という意味はイギリスでは薄れました。アメリカやオーストラリアではまだその意味で使われているそうですが。

なにせ、週3回の晩酌に高級ワインをばしばし飲む訳には行きませんので、いきおい、イケるプロンクを懸命に探す事になります。当たりの多いのは、ニューワールド系のワインです。

...というわけで、チリやオーストラリアなどのワインが好きな方、またのぞいてくださいね。

飲む前に写真を撮る、これさえ忘れなければ....

ロンドンのお茶屋。

2008-06-27 | お店
高級ブランドショップがたち並ぶ、ボンド・ストリートとニューボンド・ストリート。ちょっと脇の路地に入った所に、すてきなお店、ポストカード・ティーズがあります。おとといはここへ取材に行ってきました。

オーナー/店長のティモシーさんは、世界中を旅行している間にいろいろな「お茶」に魅せられて、友人とお茶を輸入するビジネスを始めたのだそうです。有名デパートやレストランにその選び抜かれたお茶を卸したりしてきましたが、味見してから買える店がない。それならと、自分でお店を開きました。

インドやスリランカなど産地から買い付けて来る香り高い紅茶、中国茶、日本の緑茶...。ティスティングはどれも一杯1.50ポンド。もしその茶葉を購入すれば、代金から引いてくれます。若芽だけを使った贅沢なファースト・フラッシュでもこの値段でいただけちゃう、これはちょっとすごいです!!!

それに、おいしい日替わりケーキも頼めます。これがまた、インドの小さい栽培農家のお嬢さん(ロンドンの有名レストランのシェフ)が毎日焼いてくれるケーキ。いただく紅茶の葉はお母さんが栽培、ケーキは娘さんがお母さんのレシピで焼いたと言う、すてきな母子合作のティータイムも楽しめます。

ガラスケースに展示されている、日本製の銀や銅のお茶筒も、緑茶ブームのイギリスを反映してかとても人気なようです。
店長さんいわく「日本から持って来たのに、おみやげとして買って日本へ持ち帰ってくれる人もいるんですよ」とか。

yasukoも銀製の茶筒なんて見たのは生まれて初めてで、ちょっとタマげました。

世界の古いポストカードを収集するのも趣味なんだそうで、オリジナルのお茶パッケージにはポストカードが使われています。缶入りもありますが、ワタシの絶対のおすすめはお茶袋をそのままポストカードとして郵便で届けてもらえる「Poastcard pack」!!袋の裏側に住所やメッセージを書いて、切手をはるだけ。店内には郵便箱もあり、切手代を払い頼めば投函してくれます。

喫茶店ではありませんが、8つ並んだストールに腰掛けてちょっと一服し、帰りにお茶を買っていく人が後を絶ちません。

ロンドンを訪れたら、ぜひ寄って見てください。

ポストカード・ティーズ
Postcard Teas
9 Dering Street, W1S 1AG
営業:火曜から土曜まで、10:30-18:30
Tel 020 7629 3654

廚からごあいさつ

2008-06-25 | Weblog
こんにちは、Yasukoです。
とにかく食い意地、飲み意地が張っています。
仕事で日本中を巡っていた間、地元の美味しいものを食べさせてくれる赤提灯や食堂などを嗅ぎ回り、厨房をのぞかせてもらうのが趣味でした。

イギリスへ来てからライター業をはじめたある日。食いしん坊であるというだけで、英語で日本料理のレシピを書かせていただく機会が、棚からぼたもちのように落ちてきたんです。

以来、英語圏において日本料理の本を何冊か上梓することができました。最新作は「Fresh Japanese」と言います。

料理本を作るプロセスで一番面白いのは、撮影を通して日本人とイギリス人との味覚、そして食文化の違いをまざまざと感じる時。お箸の置き方から盛りつけの感覚まで、もうほんとうに違う違う。

そんなこんなの話、ロンドンで見たり聞いたり食べたりすることなど、我が家の「廚」(くりや:台所のこと)のラップトップからブログってみようと思いたちました。

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