わたしは羊飼
羊はわたしの想念
それは すべて わたしの知覚したもの
わたしは考える
眼と耳で
手と足で
そして鼻と口で
花を考えるとは
花を見ること
香りをかぐこと
果物を食べることが その果物の意味を知ることだ
だから暑い一日
その一日を
心ゆくまで楽しんだあまり 寂寥におそわれ
草の上に身を横たえて
ほてる眼を閉じると
全身が実在のなかに横たわっているのを感じる
わたしは真なるものを知り うれしくなる
訳 池上岑夫
羊はわたしの想念
それは すべて わたしの知覚したもの
わたしは考える
眼と耳で
手と足で
そして鼻と口で
花を考えるとは
花を見ること
香りをかぐこと
果物を食べることが その果物の意味を知ることだ
だから暑い一日
その一日を
心ゆくまで楽しんだあまり 寂寥におそわれ
草の上に身を横たえて
ほてる眼を閉じると
全身が実在のなかに横たわっているのを感じる
わたしは真なるものを知り うれしくなる
訳 池上岑夫