八木 重吉 うつくしいもの 2010-07-31 | 八木 重吉 わたし みづからの なかでもいい わたしの外の せかいでも いい どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか それが 敵であつても かまわない 及びがたくても よい ただ 在るといふことが 分りさへすれば、 ああ ひさしくも これを追ふにつかれたこころ
八木 重吉 心よ 2010-05-11 | 八木 重吉 ほのかにも いろづいてゆく こころ われながら あいらしいこころよ ながれ ゆくものよ さあ それならば ゆくがいい 「役立たぬもの」にあくがれて はてしなく まぼろしを 追ふて かぎりなく こころときめいて かけりゆけよ
八木 重吉 秋の瞳 序 2010-05-11 | 八木 重吉 私は、友が無くては、耐へられぬのです。 しかし、私には、ありません。 この貧しい詩を、 これを、読んでくださる方の胸へ捧げます。 そして、 私を、あなたの友にしてください。