ニュージーランドにいた10年前、職場でお世話になった先輩が年末ホリデーで実家の香川に帰国する、という連絡をもらった。
しかも聞くと観音寺。高知から香川・観音寺まで約1時間という近さ。
行きます行きます!会いたいです!
ということで行ってきました。
会った瞬間「10年ぶり~」なんて言ったものの。。。。
実は彼女とは2008年に私が東京にいた頃、帰国して立ち寄ってくれた東京で会い、またその時、関西にも行くということで、東京から関西に飛び、奈良に住むお互いの元同僚と一緒に奈良観光もした。
その2年後の2010年、今度は私がニュージーランドに一人旅に行ったときに、一緒にマッスル(ムール貝)を食べに行ったりした。
忘れてたわけではないのに、「10年ぶり~」と出てきた言葉。
違う違う、「5年ぶりやね」と顔を見合わせて笑う。
出会った頃からずいぶん経ったし、前回会ってからも5年も経っている。
でも会った瞬間、変な違和感もなく、前と変わらない様子で弾丸トークが始まる。
相変わらず、流れるように話すなあ、Tさん。
英語のような日本語というか、たどたどしいとかそういうのではなく、なんとなく滑らかな英語をきいているような錯覚に陥る。
(実際、Tさんの英語はよどみなく、流れるようなんです。)
香川なので、お昼はおきまりのおうどん
それから向かうは雲辺寺。
四国八十八カ所の中で一番高いところにある札所ということで、ロープウェイにて上りました。
山です。
この日もとても暖かな冬の日でしたが、やはり標高が高いので下よりも10℃も低く、7℃。
ひんやりとする空気が頬に心地良かった。
建て直しをしているんであろう感じでどこも真新しい建物だらけのお寺でした。
古ぼけたところは全くない。(もう少し古くてもいいんじゃないかと思うくらい)
寂れたところではないのに、平日のせいなのか、人がいない・・・・。
お守り売ってるところにさえいない。。。。
ひっそりとしていて、厳かな気分にはなりました。
でも、箸が転げてもおかしい年ごろではない私たちなのに、小さなことで笑い転げて、静かな空間に声が響く。
わけがわからないけど、楽しい。そんな気分。
そしてこれは、ネパールの石。回しながらお願い事を唱えると良いらしい。
これは「おなのみなす」という茄子の形をしたもので、座ると願いが「成す」とか。
徳島との県境!
その近くには、山から街を見守るように立つ毘沙門天さま。
この毘沙門天さまのところにたどり着くのに、かなり急勾配。
傾斜がきつくて、息切れしてました。
そしてさらに、この毘沙門天さまの中を登れます。
登ったところからの彼。
上からの眺め。高いところに登ると嬉しくなるのは、なぜでしょう。
雲辺寺の隣には、スノーパークがあるのだけど、この暖冬のせいで雪がない。
チラッとしか見えない雪が切ない。
ロープウェイ乗り場にあるスノーパークのマスコット、白クマとうさぎ。
白クマの手の回し方がなんだかカワイイ。
雲辺寺を満喫した後は、寛永通宝へ。
ここは、以前金運アップのパワースポットとしてテレビで紹介されているのを見たので行ってみたかったところ。
説明書によると、「健康で長生きしてお金に困らない」とのこと。
地元のTさんは、小さい頃からよく来るところらしい。
ご利益ありますように!
この近くに琴弾神社があって、そこで小一時間くらい話をしていました。
外で座って話していても寒さを感じることがないくらい、ぽかぽか陽気。
ニュージーランドで出会った私たちが、ここ観音寺で会ってるのも面白いね。と話しました。
それからお茶してあっという間に帰りのバスの時間。
話は思い出話、現在、未来の話とつきません。
会ってない期間は長いし、ニュージーランドで一緒に過ごしたのはたったの3ヶ月だけど、なんだかとても通じるものがあって、だから今もこうしてつながっているのかな、と思う。
職場では短い間だったけど、その時の仲間が楽しくて、大変なことはもちろんあったけど、楽しい思い出が多くて、そして何よりみんな若くて!
そんな時間を共有できたことも大きいのかもしれないと二人でうなずき合った。
人との関係性の深さは付き合いの長さでも、一緒に過ごした時間の長さでもきっとなくて。
楽しい思い出と、道徳観(価値観)がシェアできるかにある。
「会いたい」と思ってもらえる、思い出してもらえる人でいたいな、そのためにもしっかり自分の足で立って歩いていかなくちゃ、と
そんなことを思った、2015年のクリスマス。