食べて、笑って、旅をして

ニュージーランドにいたときに書き初め、いまではテーマはいろいろ。旅、グルメ、高知、鳥、ダイエット、英語。徒然思うこと。

#20数年ぶり

2015-07-05 | Living

ひょんなことから、中学の吹奏楽部の顧問の先生に連絡をとることになった。
私が中学の時は、今とは違ってアナログな時代。
ばったり会うとか、たまたまfacebookで見つけるとか、
共通の知人からたどりつくとかないと、
同級生だって、所在のわからない人がたくさんいる。

先生の個人携帯なんか知るわけがない。
というわけで、今その先生がいる中学校に直接電話をかけ
「△△中学でお世話になった○○と申しますが・・」
と名乗り、取り次いでもらうようお願いした。

最近は怪しい電話も多いので、何もやましいことはないにも関わらず
保留音が鳴っている間、
電話口の向こうで「何の用?」といぶかしがられてないか、とか
「壺でも売りつける気?なんかの勧誘?」と疑われてないか、とか
そもそも「誰だっけ?」と首を傾げられてないか、とか
本人が出てくるまでの数秒間、いろんなことを想定しながら待った。

結果的には、先生の記憶と私の名前がすんなり結びついていて、
特に怪しんでもなかった様子だった。(と思う)

そうして、用件を伝え、土曜日に部活の時間に中学校へ
お邪魔することになった。

吹奏楽を続けていると卒業してからでも
コンクールや演奏会などの場で
挨拶をかわすレベルでは会ったと思うけど、
感覚的には20数年ぶり。


ところで、先日会社のイベントでミニコンサートをするために
演者さんを「音の文化振興会」に依頼したところ、
来てくれたのが、なんと中学の先輩!
そのときも久々の再会を懐かしんだばかりだったので
この数週間の間に同じ中学の先生、先輩と繋がり
嬉しい偶然に自分で勝手にテンションがあがっていた。

閑話休題。

卒業してから時は随分流れ、きっと見た目はおなじではない。

でもなんとなく変わってなかった。
あの頃のままの先生だったし、
訪れた中学校は母校ではなかったけれど、
学校という場所も音楽室も
そこで練習する吹奏楽部の学生も
あの頃いた自分と時代は違っても、同じ匂いがした。

学校っていいなあ、と思った。

そんなことを感じた日の翌日日曜、
楽団では、朝から夕方までの特別練習だった。
終わったときには、唇が赤みを帯び、少しひりひり。

中学生の頃は、休日は朝から夕方まで当たり前に練習していた。
こんな風に唇が擦り切れることもなかった気がする。
(毎日吹いていたし・・)

体力も耐久性も、勢いもあの頃にはかなわない。

中学の吹奏楽部のことを振り返るとき、
楽しかったことやコンクールでの達成感や悔しさが
今でも鮮明に思い出されるけれど、
実は、それ以上にクリアに覚えているのは、
日常の苦い出来事、言葉、
されたことよりもしてしまったこと。
だったりする。
後悔、というわけではない。
中学生の自分には、あれが精一杯だったんだと思うから。

あれから20数年。

誰だってそうだけど、いろんなことがあった。

でも、会ったときの先生の笑顔と声は変わってなかった。

それがなんだか嬉しかった。


つれづれ

にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ
にほんブログ村

アラフォー女子

にほんブログ村 その他日記ブログ その他アラフォー女性日記へ
にほんブログ村