偶にゴルフに行くと元気なオジサンが沢山いて励みになります。
古い話では一昨年に義兄が80歳でエージシュートをやりました。
先日参加したシニア&レディスのゴルフコンペでは、76歳が
エージシュートを達成しました。
この時のコンペで私の同伴者に86歳のプレイヤーがおりました。
言語も明瞭、歩行も早く、プレーは力強く大変立派な紳士でした。
年下の同伴者にも礼儀正しく話をされ尊大な態度は微塵もありません。
唯、スコアのカウントが問題で、スコアを尋ねると、毎回5です、
ボギーです、と云われました。ボギーで廻ったホールは殆ど無く、
大体スコアは7から8でしたが、何度訊いてもボギーですと返事が
返ってきました。4番ホールで同伴者の一人が、一つずつ数えて
7ではないですか、と云ってもいや、5ですと応えていました。
参加者は90人余りで、この紳士が優勝したら問題だとは思いましたが、
私は他の同伴者に、本人の申告通りで良いでしょう、と話をしましたが、
途中からこの紳士は自分でスコアの申告をしなくなりました。尋ねても
分からないとの返事ばかりです。多分、同伴プレイヤーからスコアに
ついて色々と云われたので、混乱されたのか、又は拒否反応が出た
のではないかと思います。仕方がないので、同伴者は4オン、2パットで
6ですよ、などと云って毎回本人にスコアを伝えました。本人は特に
反論もせず分かりましたと応え自分のスコアカードにその数字を書いて
おりました。
このような経緯があってもご本人は不快な感情は全く示さず、最後まで
笑顔を絶やさず楽しくプレーをしました。実際の内心はいざ知らずその様に
見えました。途中から同伴者が正しいスコアを伝えたので、最初の数ホール
だけがやや怪しいスコアとなりました。この紳士は10位に入りました。勿論、
同伴者はこの紳士のスコアの内実は一切事務局には話しませんでした。
ルール上は大いに問題がありますが、斯くの如くの状況ではこんな事が
あっても良いのではないかと思います。同伴プレイヤー3人のコメントは、
スコアのカウントを間違えても、86歳以上までゴルフをしたいものですね、
と云うことになりました。
老いは日々気づかず進みます。自分はそれをなかなか認識出来ません。
日頃から常々それを意識して防護策を講ずる事が肝心ですね。