アンコウ物語

徒然なるままに

確定申告の制度変更は実質なし?

2012-02-29 11:11:16 | 日記

 

国税庁のHP、税務署や町役場の説明では、23年度からの
新しい確定申告の内容が分からず、再度町役場の
税務課の
知人に問い合わせをすることにましした。電話をかけたら生憎
知人は不在のため他の担当者に尋ねました。


住民税の課税の基準となる所得額は、総所得額から扶養控除が
自動的に差し引かれて、その控除された所得
なのか、と尋ねたら、
扶養控除は確定申告を行って申告しないと控除されないとの回答
でした。それでは改訂前と
何も変わらないのではないかと尋ねたら、
住民税に関してはその通り、と言われました。住民税の算定は
確定申告の
際の各種控除後の所得額で計算されるので確定申告が
なければ控除前の所得で算定されるとのこと。生命保険・
地震保険
控除、医療費控除などは申請しないと税務署では分からないのは
当然ながら、妻(扶養者)が年金を受け
取っていることは税務署でも
把握しているので、確定申告をせずとも自動的に扶養控除の計算が
出来ると思うが
これが違うようです。

扶養控除、生命保険・地震保険控除、医療費控除など一切ない人は
確定申告をしてもしなくても、住民税は
変わりません。これは従来も
改正後も同じで、確定申告をしなくても罰則規定はありません。では
何故、23年度
以降適用される新税制が出来たのか、さっぱり不明です。
町役場の担当者は説明出来ませんでした。税制を
新しくするのなら、
扶養控除など税務署で把握できる部分は自動的に算定するように
すれば態々それだけの
為に、税務署に行くことは無くなります。
扶養家族に変動があればそれは自分で確定申告をすれば良いわけです。
どうもこの改正は、役所の事務経費削減の為だけの改定のようです。
それはそれで結構ですが、納税者の立場に対する配慮はないようです。

所得税や住民税をについては多くの納税者は各種控除対象が通常は
あるので、結局確定申告は必要となります。
確定申告をしなくても住民税の
税額は低所得者の場合あまり変わらないと思いますが、少しでも余計な
税金は払いたく
ないものです。従来と何も変わらず、あまり納得のいかない
税改正です。斯くの如くで、今年も確定申告に行くことに
しました。


確定申告

2012-02-27 23:17:49 | 日記

今年も確定申告の時期がやって来ました。2年前の確定申告の際、
公的年金の収入以外の所得が無いものは、確定申告は不要では
ないかと尋ねた事があります。この時の回答は、申告せずとも
構わない、しかし、扶養控除、医療費控除、生命保険料控除などの
控除をしないと所得税を多く支払っていても還付はない、更に
これらの控除が無ければ、県民税、町民税の対象所得が実際より
多くなり、結果、町民税、県民税が確定申告する場合と比べて
多くなる、と説明されました。

 

この説明を受けた為、昨年も確定申告を行い一万円程の所得税の
還付がありました。今年もそろそろ確定申告をしなければと思い
3初旬に町役場に申告に行くことにしておりました。 数日前、
いつも配信される河野太郎衆議院議員のブログを見たら、「今年は、
なんといっても年金所得が400万円以下で、かつ、年金以外の所得が
20万円以下の高齢者については確定申告が不要となった制度改正に
対する不信が噴出していた。」  という記事がありました。

 

 

直ぐ税務署に電話で問い合わせたところ、「その通りです。平成23年度の
確定申告からその制度が出来ました。公的年金は源泉徴収されているので、
控除の対象となる経費が無ければ年齢に関係なく申告不要です。唯、
これは所得税が対象なので、市民税や県民税は別途、所得に応じて
課税されます。」といわれました。年齢に関係なく、と云うけれども、
年金を受給しているのは60歳以上の、謂わば高齢者なので、河野太郎
議員の言い分が正しい訳です。

 

この説明では確定申告の内容は従来とあまり変わらない事になります。
町役場の税務課にも電話をして尋ねました。窓口の係員は「年金所得
400万円以下で、かつ~」の通りです。また、昨年の震災で損害が
発生した場合はその損害額を控除出来ます。福島第一原発事故の
警戒区域などで立ち入りが出来ず損害額が特定できない場合は
今年度平成23年度の確定申告で申請しなくても平成24年度以降の
確定申告で控除申請が出来ます、と説明されました。

 

警戒地域からの避難者は震災以降、医療費は窓口での支払いが不要と
なった為、医療費控除もありません。税務課の担当者に、念の為、名前を
言って調べて貰ったら、確定申告は必要なく、確定申告をしても還付される
税金は17円です、と云われました。今年はお陰さまで申告の為の書類を
整理したり、町役場まで出掛けて行く必要が無くなりました。しかし
確定申告をしない場合、扶養控除など各種控除は申請しないことに
なります。住民税の税額は高くなってしまうのではないだろうか?

 

再度確認の為、国税庁のHPを調べてみたら、以下の様な記述がありました。

 

 公的年金等に係る確定申告について

平成23年分以後の各年分について、公的年金等の収入金額の合計額が
400万円以下で、かつ、公的年金等に係る雑所得以外の所得金額が
20万円以下である場合には、所得税の確定申告をする必要がなく
なりました。
■ この場合であっても、所得税の還付を受けるための確定申告書を
提出することができます。
■ 所得税の確定申告が必要ない場合であっても、住民税の申告が
必要な場合があります。住民税に関する詳しいことはお住まいの市区
町村におたずねください。

 

これを見る限り、従来と何も変わらないことになります。すなわち
確定申告をする必要があるようです。しかし、このような改定を
地方自治
体の市や町の広報で知らせている様子がありません。
先般、震災復興関連の予算の執行が遅れているとのニュースが
ありました。地方自治
体の人手不足もその一因と云われております。
しかし多くの納税者に関係するこのような税制の改定はすみやかに
多くの人が分かるように情報提供をするべきです。公共サービスの
質の低下は留まる事が無いようです。

 


海辺の野鳥

2012-02-19 22:03:03 | 野鳥

 

久し振りに寒気が緩んだ日に近くの海辺に行き野鳥の写真を撮りました。

意外と多くの種類の鳥がいますね。数では圧倒的にカモメが多く恐らく

数百羽以上はいました。他には、カルガモ、キンクロハジロ、シラサギ、

クロサギ、イソヒヨドリ、ハクセキレイなどが目につきました。他にも名前の

判別がつかない多くのカモ、鵜などが水面に漂ったり、砂浜で佇んでいました。  

 

ここの漁港は福島第一原発事故の風評被害で殆ど漁船は漁に出ておりません。

昨年の今頃は波止場に大量の鮮魚が水揚げされており、カモメもその分け前を

貰っておりましたが、残念なことに今年はお裾分けがありません。これ程多くの

カモメはどこで餌を確保しているのか気になります。

 

偶に漁船が入港する時は、かなり沖の方からカモメの群れを引き連れて、

波止場に接岸します。水揚げされた後、市場のオバサンから魚のおこぼれを

少し貰います。食糧難のせいかとても口に入りそうもない体長20センチ程の

カレイを掠め取って食べようと奮闘しているカモメもいます。最後はやはり

諦めました。以前と随分様子が異なる、とカモメは思っているに違いありません。

 

野鳥の写真です。ご覧になる時は、画面の下方の右側のフルサイズマークを
クリック
して下さい。

 

最初の記事以降、野鳥の写真が少し増えております。

 


除染の効果

2012-02-06 21:41:51 | 原発事故

少し古い話ですが、昨年12月中旬に福島第一原発事故の警戒区域内に
ある双葉郡楢葉町で除染が行われその結果が報告されております。この
除染は町役場の敷地内を対象として環境省の方針に従い、自衛隊によって
実施されました。以下はその内容です。

1. 除染方法
   アスファルト   : ブラッシング+高圧洗浄
   石畳舗装     :  石の隙間の泥・苔の除去
               ブラッシング、高圧洗浄
   植栽部      : 除草、芝生・落ち葉除去
   側溝        : 汚泥除去、ブラッシング、高圧洗浄
   建物        : 屋上、ベランダ、非常階段の清掃、高圧洗浄

2. 除染結果 (平均値) (高さ1mで測定)
                除染前         除染後
   アスファルト    : 0.77μSv/h    →  0.50μSv/h
      車庫(屋根下)    : 0.47       →  0.35
      建物(屋上)     : 0.29       →  0.24
   建物近傍      : 0.41       →  0.32

この結果でわかる通り、除染をしても線量は半分にも減少しません。
これは、一旦コンクリートや建造物に付着した放射性物資は簡単に
取り除けないことを示しております。叉、今回は町役場内だけの除染
だったので、除染していない役場の周辺はこれより高い線量となって
おります。従って、除染後の降雨や風の影響で折角除染した町役場内が

元の線量に戻ることも懸念されております。

この自治体は町役場以外に数ヶ所で除染を行い、この結果を参考に

今年の4月以降、町内全ての地域の本格的な除染を行います。この
場合、居住地域を優先的に行い、山林は林縁から20メートル範囲内に
限り、森林内に堆積した落葉や枝葉等の除去を行うことにしております。 

通常山林は傾斜地であり、林縁から20メートルだけ除染してもその後の
風雨で高い所から放射性物資が落ちてきて元の状態になることは誰でも
想像出来ます。効果のないことが事前に分かることをなぜ環境省は
やるのか。このような作業は初めての経験とは言え、あまりにも知恵が
無さすぎます。効果が上がらなければ再度除染を行う必要があり、国費の
無駄使いの何ものでもありません。多くの避難者が待ち望んでいる自宅への
帰宅は更に遅れるものと落胆せざるを得ません。