アンコウ物語

徒然なるままに

物価上昇

2014-12-06 21:54:10 | 政治

 安倍内閣ではデフレによる長期経済不振からの立て直しのためにアベノミクスと称する
経済再生政策を掲げ
2%の物価上昇を目指して諸政策を進めている。安倍首相は
アベノミクス効果で、円安、株価上昇と言う成果を強調している。
2014年は円安が進み、
8%への消費税増税と相まって、物価が限りなく上昇している。インフレ誘導推進者に
とって思惑通りの結果が出ていると考えていると思われる。しかし、そもそもデフレに
よる経済不振と言う捉え方がおかしいし納得できない。過去
20年の物価推移に思いを
至れば、デフレなどありえないと多くの消費者は考えている。下記は
1994年から2012
までの幾つかの商品の価格推移と人件費の変化である。

サラリーマンの収入を見れば正しくデフレと言えるが、多くの物価はデフレどころか相当
上昇している。ここに表示されていない商品の中には価格が下がっていることがあるかも
しれない。しかし生活者の立場からすれば、収入は下がり物価は上昇したとの思いが
強い。自動車任意保険料などは、年々車両価格が下がるにも関わらず保険料は毎年
上昇している。
2014年度の物価は未だ統計上示されていないが、2012年と比べ大きく
上昇している。
2%の物価上昇目標などもっての外である。

国の債務残高が1、000兆円を超えて財政破綻を避けるためのインフレ誘導を考えて
いるのであれば、まず大幅な賃金上昇を行うべきである。国内消費の増加を目指した
政策を行うことが今、一番必要とされる。

 

  1. ガソリン価格 (レギュラー 1L当たり)(総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   124

    2001   108

    2012   146

    2008   182 (リーマンショック)(参考)

     

  2. 米価 (5kgs当りの小売価格) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   3,081

    2001   1,991

    2012   2,223

     

  3. スーツ (一着) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   46,160

    2001   46,070

    2012   68,402

 

 4. ビール (350ML缶) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   327

    2001   205

    2012   192

 

 5 . 新書価格 (1冊) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   580

    2001   729

    2012   794

    

 6. 電気料金 (1KWH) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   17.91

    2001   17.23

    2012   18.21

  

 7. 鰻蒲焼 (100g 当たり) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   618

    2001   536

    2012  1,600

  

 8. 民営家賃 (37.96㎡当たり) (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   97,799円

    2001   91,857

    2012  101,618

 

 9. 国立大学授業料 (総務省統計局小売物価統計調査)

    1994   352,825

    2001   460,552

    2012   535,800

   

 10. 私立大学授業料 (総務省統計局小売物価統計調査)  

    1994   480,403

    2001   630,562

    2012   725,463

 

 11. サリーマン年収 (税込) (厚労省賃金構造基本統計調査)

    1994   4,865,600

    2001   5,057,100    (1965年以降最高額)

    2012   4,733,600

 

 12. 大卒初任給 (厚労省賃金構造基本統計調査)

    1994  164,926

    2001  183,831

    2012  201,800