アンコウ物語

徒然なるままに

最低気温

2012-01-30 22:44:17 | 自然・季節

 

毎日寒い日が続いております。 この地域の今日の最低気温は-7.4でした。
TVの天気予報で、北海道の最低気温が-10などと報道されていると、こんな
寒さでは大変だなと思っていましたが、今年の冬は関東地方の北部のこの辺りでも
10近くになる日もあり、あまりの低温に驚かされております。こんな寒さはここ
何年かは無かったのではないかと思い、過去の最低気温を調べました。

この地方の過去の最低気温レコードは198428日の-8.4℃でした。
1970
年代から80年代の最低気温は大体-7.0℃から-8.0℃で推移しています。
1990
年から昨年までは2006年の-6.1℃が一番低い最低気温です。 

一方、東京地方はこのレベルの最低気温は130年以上も前になり、これまでの
最低気温記録は1876113日の-9.2℃でした。1961年以降から昨年までは、
1963
年の-5.5℃が最低気温の記録で、1990年以降では、2001年の-2.4℃が
一番低い最低気温となっております。 今朝の東京の最低気温は1.2℃でしたが、
同じ東京でも 八王子は-5.5℃でした。

地球温暖化が危惧されておりますが、最近の気温を考えると逆に寒冷化に向かって
いるような気がします。
自然の摂理は我々の想像を超えます。


放射線被曝

2012-01-16 23:59:33 | 原発事故

先月、市役所が貸し出しをしているガイガーカウンターを、
友人が借りて来て今住んでいる家の周りの放射線量を測定して
呉れました。
全部で9か所を測定しましたが、その結果、
一番高い場所は屋根の半分程の面積の部分に降る雨が集まる
雨樋の下が一番高く、地上50センチ高で0.51マイクロシーベルト
(μS.)/hありました。次に高い部分が下水溝で0.34μS/h
他の7ヶ所は0.16から0.19μS/hでした。家の中では一番長い
時間を過ごす居間が0.10μS/hありました。
雨樋の下を通る
時間は一日10分以下なので、この家での被曝量を全体で0.2μS/h
以下と推定できます。このままの状態で除染せずに、一日当たり
8時間を家の外で過ごすと仮定しても、一年間の被曝量は、1.05
ミリシーベルト(mSv)以下となります。実際は一日8時間も家の
外に居る事はないので被曝量は1mSv以下となるでしょう。
 

 しかし、この数値は何を示しているのか良く分かりません。
年間の被曝量が1.05mSvは除染しなくても安全なのか。
環境省は昨年12月14日に、
東京電力福島第一原発の事故で
汚染された地域のうち、除染地域に指定する基準や汚染土の
保管・運搬方法について、
放射性物質汚染対処特措法に基づく
省令として決定しました。省令では、毎時0.23マイクロ
シーベルト以上が検出された地域を除染することや、放射性
セシウムが1キロあたり8千ベクレルを超えた下水道の汚泥や
焼却灰は、国が処理する指定廃棄物とすることを定めております。
0.23
μS/hの汚染地が除染の対象になるのであれば、それは
健康に影響を与えるとの考え方から行うもので、我が家の様に
その数値に限りなく近いけれどもそれ以下の被曝量は除染の
対象外と云う決定は理解出来ません。

 

政府、原子力安全保安院、電力会社や原子力専門学者などの関係者も、
放射性物資被曝の影響を理解しているとは思われません。広島・長崎の
原爆、第五福竜丸の被曝、チェルノブイリの原発事故、その他多くの
原発事故などからどれだけの知見が得られたのか。どれだけの被曝量で
いつ、どのような健康被害ガ出てくるのか明快に報告されたものが
ありません。昨年12月に聴いた原発講演会での専門家の話でも、
聴講者の質問に対してことごとく、[断定出来ない]、「影響があるか
ないかは断言できない」と云うような回答が大部分でした。

 

除染方法についても不明な点ばかりです。以前の報道では、福島市の
果樹園の除染の状況が報告された際、果樹の木、一本一本の樹皮を
薄く削り取っている様子がありました。こんな方法では広範囲に
汚染された山林の樹木の除染は何百年も掛るでしょう。高圧水を
使った屋根の除染がありましたが、高圧水が当たる部分は精々1~2センチ
四方の範囲なので屋根全体をこの方法で除染すれば途方もない時間が
掛ります。被曝の影響、除染方法、汚染物資の処理方法や場所など
福島第一原発事故から既に10カ月経過した現在でも不明な事が
多すぎます。

 


異常気象

2012-01-12 23:03:35 | 自然・季節

今年は早くも12日が過ぎました。この冬は前年よりかなり寒いような気がします。

今年は何もせず部屋に籠って寒さを防いでおりますが、昨冬は寒いながらも

雑草取り、植木の剪定や小川の清掃などの野良仕事をやっていた為あまり寒さを

感じなかったのかもしれません。

 

地球温暖化から逆行しているのではないかと思うほど寒い日が続いております。

温暖化は毎年測ったように同程度に気温が上昇するのではなく、寒暖を繰り返し

少しずつ平均気温が上昇するのでしょう。一方で温暖化の後は寒冷化ガ急激に

進むと云う事が言われております。

  

かなり前に読んだ「The day after tomorrow」(著者 ホイットリー・ストリーバー)と

云う小説では、地球温暖化のあと、北半球が今まで経験した事が無いハリケーン、津波、

豪雨、洪水、豪雪などの異常気象が続き、その後氷河期と同じ状態となり生物が死に

絶えると云うようなストーリーでした。これは小説の世界ですからこのような事態に

なるかどうかは勿論不明です。

   

異常気象の原因とされている地球温暖化は二酸化炭素の排出の増加がその元凶と

云われています。しかし、この二酸化炭素犯人説に異議を唱えている学者も少なからず

おります。『現在進行中の地球温暖化の80%強は 地球の自然現象によるものであり、

「小氷河期」と云う比較的寒冷だった期間(1,4001,800年)から地球が回復中であり、

人類活動によるものは20%以下で、更に二酸化炭素による影響はその極く一部に

すぎない』との主張もあります。46億年の地球の歴史の中では様々な気候変動があり、

僅かここ数10年の状況だけで判断して異常気象と云うには無理があります。

 

23万年前、ネアンデルタール人が出現した頃は温暖期のピークでこの後、緩やかに

寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷河期のピークとなり、更にこの後急速に温暖化へ

向かったと考えられております。この後も寒冷化と温暖化を繰り返し今日に続いて

おります。北京原人が出現した50万年前から,現在の人類の祖先であるホモサピエンスの

誕生後も、人類はこの気候変動を受けながら生存して来ました。

 

二酸化炭素の排出を擁護するつもりは一切ありませんが、地球温暖化を防止する手段と

して原発が必要であるなどと主張する一部の原発推進論者の不正確な根拠論を受け

入れるのではなく、正しい理論に基づく判断で種々の事象に 対応していく事が重要で

あると考えています。


冬の味覚-鮟鱇

2012-01-05 18:16:17 | グルメ

  

  代表的な冬の味覚の一つ、鮟鱇。 茨城県北部や福島県南部ではどぶ汁が有名です。
   今では鮟鱇は高級魚となりましたが、30年から40年前までは一番安価な魚の一つ。
    昔、漁船ではこの鮟鱇が底曳き網に入るとがっかりしたものでした。しかし今では、
    スーパーでもなかなか手を出しにくい高値の魚。これほど出世した魚も珍しい。当時は
    東京などの消費地では身(肉)と肝以外は殆ど食べる習慣がなく、水揚げされた漁港では
    身と肝以外は全て、中には肝さえも捨てて市場へ出荷しておりました。

 

  どぶ汁発祥の地とされる茨城県平潟漁港とその周辺では、昔からどぶ汁が食卓に上り
    鮟鱇の七つ道具である肝、卵巣、ひれ、えら、胃、皮、身は全てこのどぶ汁に入れ捨てる
    ところがありません。また、「鮟鱇の共酢」もかなりポピュラーな料理でした。最近、
    北茨城市を始め全国の多くの旅館、民宿や料理屋では高級料理として鮟鱇鍋が提供されて
    おります。どぶ汁と鮟鱇鍋では調理法や中身が異なり、旅館や民宿では価格も違います。
    元々、漁師料理であったどぶ汁は鮟鱇、「大根のイチョウ切り」と味噌しか使われず、水も
    入れません。鮟鱇以外に大根、春菊、ネギ、白菜などの多くの野菜が入ったあんこう鍋とは
    大きな違いがあります。当然、鮟鱇の量の比率が多くなるどぶ汁の方が価格が高くなります。

    さて、鮟鱇の水揚げ量日本一はどこか?平成20年のデータでは、茨城県平潟漁港 25トン、 
    福島県相馬漁港 193トン、島根県浜田漁港 248トン、 山口県下関漁港 857トン、となり
    下関がNo.1です。しかし、鮟鱇料理、鮟鱇鍋、どぶ汁と言えば茨城県、特に平潟が有名です。
    40年前は平潟漁港でも700トンを超える鮟鱇の水揚げがありました。漁獲高は減少しても
    平潟のどぶ汁の名声はまだ続いています。

 

          [茨城あんこう]のタグが付けられたブランド品

 

    


薬の話

2012-01-04 21:34:21 | 健康

  

 この年代になると身体に様々な支障が出てくることは避けられません。
  昨年11月に定例検査で尿酸値の状況を看るため、血液検査を行いました。
  昨年一年間の尿酸の数値は大きな変動があり、3月3.9mg/dl,5月7.1mg/dl,
  7月8.4mg/dl、11月は6.7mg/dlとなりました。やっと、7mg/dl以下の基準
  範囲に戻りました。これは原発事故による避難のため居住地を4箇所替えた
  ために、その都度、診察を受けたそれぞれの医者の判断の違いにも関係して
  いるものと思われます。医者も長期間に亘り患者を診ていないとなかなか判断に
  迷うこともあるのしょう。

  尿酸値低下薬を服用し始めて8年間はほぼ同じ薬を同じ量飲んでおりましたが、
  その結果尿酸値は安定し、4.0~5.0mg/dlの範囲で落ち着いておりました。
  複数の避難地での医者達はこの結果を診て、今まで服用していた薬の量を減らし
  種類を変えましたが、それが、前述のような尿酸値の変化となりました。短期間の
  間に薬の服用の違いによってこんなに尿酸の数値が変動するとは思いもより
  ませんでした。

  尿酸値は正常値となりましたが、11月の血液検査の結果の中でコレステロールが
  高いことが判明しました。特にLDL値が152mg/dlで基準範囲の上限値
  139mg/dlを超えました。これは今までの記録更新です。主治医から、恐らく
  運動不足がその原因だろうと言われました。3月12日からの避難以来殆ど
  運動はしておらずやはり運動不足の影響はあるものだと思い知りました。薬は
  今回服用せず暫く様子を見ることになりました。

  斯様な次第で、昨年12月初旬から毎日1時間以上の歩行を続けております。この
   程度の運動で如何なる効果があるのか不明ですが、次回の検査までには正常値
   まで戻したいと考えております。

 


初詣

2012-01-01 17:19:00 | 日記

 

今年一年間の安寧と震災の速やかな復興を願い、元旦の午後、

近くの八幡神社に初詣に行きました。早朝には多くの参拝者が

あったものと思いますが、今日は曇り空で肌寒く、この時間の

参拝者は数名で静かな初詣となりました。

 

 


2012年元旦

2012-01-01 13:10:26 | 日記

想像も出来なかった大震災と原発事故の2011年が過ぎ去り新たな
2012年を迎えました。地震・津波・原発事故でまだ335,000人が
避難を続けております。今年はこれらの人の多くが自分の町や
家に戻ることが出来ることを願っております。