未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

「戦場ぬ止み(いくさばぬとうどうみ)」

2015-07-09 15:28:20 | 映画・演劇・コンサート
 日本共産党中央委員会発行の月刊誌「女性のひろば」は、お手頃価格で中身の濃い記事が満載、おすすめです。

 

 先週届いた8月号の50~53ページに、「今こそ『戦場』終わらせるとき」という三上智恵さんへのインタビュー記事が載っています。三上智恵さんと言えば、琉球朝日放送にお勤めされた後、ジャーナリスト、映画監督として活躍されている方で、前作の映画「標的の村」(2013年)が有名です。
 「標的の村」は今年3月にやっと地元の母親大会で観る機会を得ましたが、米軍のヘリパッドが建設される東村高江の人々の「あたりまえに暮らすことを求める尊厳をかけた闘い」と「日米両政府の基地押しつけの理不尽さ、暴力性」に怒りと悔しさがあふれました。あまりに知らなさすぎる沖縄の過酷な現実に、「戦後、フタをしてきたもの」と「目の前に迫る戦争の足音」が一体のものであると突きつけられました。「標的の村」を観て、沖縄の基地問題は日本全体の平和の問題だと気づいた人も多いと思います。
 でも三上さんは、「標的の村」の製作中にオスプレイが配備されて無力感を感じ、心が折れてしまったと語られています。「私はこれ以上何もできませんけど日本はこれでいいのですか」と問うつもりで公開されたそうです。

 しかし、その後、辺野古に新基地を建設しようとする国に対して、沖縄の人々はもちろん、日本中で「基地建設反対」の大きな運動が盛り上がり、今も闘いが広がっています。

 新作「戦場ぬ止み」というタイトルは、名護市辺野古の米軍キャンプシュワブゲート前のフェンスに掲げられている数々の横断幕にある琉歌からとったもの。座り込みテントにはぜひ一度出かけたいと思っていますが、そこでの戦いの記録とともに、反対していない沖縄の人たちもたくさん登場するそうです。「反対していない=賛成派」とみるのは乱暴だと。そのリアルさが映画に込められているようです。
 これも早く観たいです。

 映画に登場する(らしい)文子おばあは85歳。15歳で地上戦を経験し九死に一生を得、戦後がむしゃらに働いて生きてこられたけど、「生きていても何もいいことなかった」とおっしゃっていたそうです。次なる戦争を止めるために、基地をなくすために生かされたのだと、体をはって国と闘うお姿が記録されているそう。
 そのおばあが知事選で勝った時、「生きててよかった」と涙をこぼされたそうです。…ああ、もうダメだ。ブログに文字を打ち込む私が涙でぐしゃぐしゃです。
 きょうはここまで。
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