未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

こども議会

2017-09-03 18:51:59 | 泉佐野市議会
 8月30日に小学生、31日に中学生を対象に「みらい 泉佐野こども議会」が開催されました。
 かつては教育委員会主催で、小中学生の質問に担当の部長さんなどが答弁される「子ども議会」が開催されていた時期もありましたが、今回は市議会の主催で、市議会議員が答弁するという形式で行いました。
 と言っても議員の立場で答えられる内容は、市当局のそれとはおのずと異なります。「質問」・「答弁」ということばを用いているものの、内容的には「意見交換会」という位置づけで行いました。

 小学校は時間の関係で13校中7校、中学校は5校すべてから、それぞれ2名の代表が、「遊び場」、「土曜授業」、「プール」、「まちの美化」、「イベント」など、日頃疑問に思っていること、困っていることなどについて鋭い質問をしてくれました。
 
 小学生から多かったのが「ボール遊びのできる公園がほしい」というもの。議員からは「学校の運動場で遊んだら?」と提案されるも、それでは間に合わない現実がありました。「校区外に子どもだけで行ってはいけない」というルールの下、子どもたちがのびのびと安心して遊べる公園が如何に近くにないか、という現実を突きつけられました。

 中学生からは、「土曜授業の効果がわからない」「夏休みが短くなったのに、宿題は同じ量なのはなぜ?」「部活や分割授業を増やしてほしい。そのためには、先生の人数を増やしてほしい」と、学力、学校生活に関する厳しい意見が多く出されました。「夏休みは朝9時から晩9時まで塾。宿題をする時間がない。」という反論には、過酷な競争教育の無法地帯に子どもたちを追い込んでいる現代社会の病巣を見た思いがしました。
 こんな世の中、絶対おかしいよね。君たちにそんな辛い思いをさせているのは、すべて大人の責任です。「子どもの権利条約」や「児童憲章」が泣いてるよ。教育とは学力をつけてもらうことだけではない。人間としての丸ごとの成長・発達を保障するものでないといけないのに。「副教科はなぜあるのですか?」という質問が飛び出した背景には、受験戦争に勝ち抜かせることが教育の一大使命だと勘違いしている政治家がつくってきた、日本の教育の貧困さが如実に表れています。

 とにもかくにも、小中学生のみなさんにおおいに学ばされ、反省させられた「こども議会」でした。

 私は大木小学校の児童のお二人からの「課題のある子とない子について」、「土曜授業について」という質問に答えさせていただきました。
 支援を必要とする友達があまりにわがままだと一緒に遊べないですね。学校で等しく教育を受ける権利は、どちらにも保障されなければなりません。そのためには、もっとたくさんの先生がいてくれるなど、環境整備の必要性を訴え、それを求めていくと答えました。
 土曜授業が導入された経過で、先生の意見が取り入れられなかったことはおおいに問題!として、具体的にお聞きしていた問題点を紹介しました。「土曜授業は必要」という立場で答えた議員もおられますが、私は「反対」の立場で、「なくしてほしい」という児童と意見交換しました。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本母親大会 | トップ | 請願がひとつ、委員会で採択に! »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。