未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

学びと感動の福島での3日間

2013-04-15 10:46:14 | 震災・原発
 昨晩予定どおり、福島から帰ってきました。
 中身の濃い、ほんとうに有意義な3日間でした。放射能で汚染され住むことができなくなった地域の主(あるじ)のいない家々、作物を作ることができなくなった農地…、誰がこの美しい福島をこんな哀しい風景に変えてしまったのか。原発事故を起こしてしまった無責任な運営管理を追及し続けなければなりません。そして、原発を日本中にこんなにたくさん作らせてしまったこれまでの(今も変わりませんが)この国のあり方に、ひとりの日本人として反省せざるを得ません。

 そんな過酷な現状に、希望を失わず立ち向かっている人々に会ってきました。それが今の福島で新たな生き方を求めて踏ん張っておられる農民連のみなさんです。
 農作物の栽培がだめなら、その土地をどう活かすのか。
 作って大丈夫な土地で収穫された作物の安全性を、どう証明するのか。
 その安全な福島の農産物を、消費者に届けるための取り組み。

 その取り組み拠点である、浜通り農民連の直売所「野馬土(のまど)」や福島県農民連の「産直カフェ」で、たくさん買い物をさせていただき、「買って食べる」という支援をさせていただきました。今回のツアーではこれが「支援」の一環でした。商品を一つ一つ手に取って見ると、放射性物質検査を受けて安全性を確認されているという表示があります。福島で生産するということは、このハードルを越えることが強いられるのです。

 2年前の福島農民連さんからの暑中見舞いには、「風評被害ではなく実害。」ということばがありました。「放射能の影響があるかもしれないものは食べたくない。」と考えるのは消費者として当然で、それを「風評被害」と言ってしまっては、消費者に責任を転嫁することになると。
 そのとおりです。責任は東電と国にあるのですから。

 

 今回の買い物でできた支援はささやかなものです。でも、福島と大阪でしっかりと手をつないで、「東電と国に責任を取らせる。」ことを求め続け、原発をなくすために声を上げ続け、これからこの国をどんな国にしていくのか、そのために私たちはどう生きていくのか、ともにそれを追い続けることが、支援を越えた取り組みになると確信することのできたすばらしい学習と交流の旅でした。
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