未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

福岡市の「共働事業提案制度」

2013-11-10 21:01:49 | まちづくり
 先月末に総務産業委員会で視察に伺った福岡市の「共働事業提案制度」について、後日詳しく…と書いたものの、なかなかパソコンの前にゆっくり座る時間がなくて遅くなってしまいました。
 そろそろまとめておかないと、私の記憶もおぼろげになってしまいます。

 視察に行く前、視察内容の資料を見て福岡市のホームページで「共働事業提案制度」について調べてみたら…、NPOの提案した実にさまざまな事業が官民の協力で取り組まれているのです。「チエもチカラもお金も出し合う共働」ということで、市の事業を民間に「委託」するのでもなく、民間の事業を市が「後援」したり「助成」するのでもなく、どちらもが主体的に関わって実施してコストも負担し合うという、まったく新しい形の事業形態です。
 事業の内容も実にバラエティに富んでいます。公園づくり、観光地の魅力向上と活性化、自転車の交通マナー向上、引きこもり青年への支援、学校・地域を巻き込んだ循環型社会のための取り組み、などなど。
 中でも、猫好きの私が注目したのは「地域ねこ守り隊」。飼い主のいない猫を地域で飼育する「地域猫制度」として、モデル地区の組織づくりを実施し、命の大切さを啓発。罪のない猫を殺処分で片づけてしまうのは、あまりにも人間の身勝手というものです。去勢・避妊をきちんとして、地域でルールを決めて世話をする。そんな余裕のある社会であれば、と思います。

 これからの時代は、こんな市民のアイデアを取り入れる仕組みが活かされると、山積する様々な課題の解決の糸口が見つかるかも、と期待できそうです。その具体化である「福岡市共働事業提案制度」は、参考にする価値があると思いました。
 しかし、そのためには、福岡市のようにNPOが600以上もあって、「打てば響く」ようなイキイキとした市民の自主的・自発的な活動があってこそです。その辺の条件の違いを直視すれば、そう簡単にこの制度を泉佐野市に導入できるというものではないという現実があります。

 でも、忘れてしまいたくない!何らかの形で参考にさせていただき、泉佐野に活かす道はないものか。まちづくり全般を視野に入れて、ずっと心の片隅においておきたい内容です。
コメント
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