未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

映画「約束」を見ました

2013-10-02 05:55:00 | 国民救援会
 昨晩、市内の生涯学習センターで行われた、映画「約束 名張毒ぶどう酒事件死刑囚の生涯」のDVD上映会に参加しました。
 冤罪の人を救う活動をしている国民救援会の主催で行われたものです。これまでも会の新聞で事件のことやこの映画のことについて読んでおおかたのことは知っていましたが、映画を見てあらためて、人の一生を狂わせてしまう「冤罪」は人為的につくり出されるという恐ろしさと、真実を追い求める人々の熱くねばり強い闘いの歴史を知りました。

 警察に強要され、一度自白をしてしまったことだけが、唯一の「死刑判決」の根拠です。1審は「無罪」であったのに2審で「死刑判決」、最高裁でも「死刑」が確定。事件から半世紀以上経つ今も、「死刑囚」奥西勝さんは獄中から「無罪」を訴え続けています。

 彼の無実を信じ、彼やその母親を励まし続ける人、再審請求のために数々の新事実を突きつける弁護団。

 一方で、ねつ造としか言いようのない「証拠」をでっち上げる「教授」と呼ばれる人。再審請求を認めた裁判官がその直後に辞め、再審請求を棄却した裁判官がその後栄転するなど、司法の闇もえぐり出されています。

 真実は、真犯人は?
 確たる証拠がないのに、死刑の恐怖と半世紀以上も向き合わなければならない人生を送る人を生み出すなんていうことが、許されていいはずはありません。

 この事件を映画にして私たちに伝えてくれたことも偉業です。東海テレビ放送のドキュメンタリー「司法シリーズ」を手掛けた、監督の齊藤潤一氏と、プロデューサーの阿武野勝彦氏です。「司法」のゆがみを問い続ける作品を作り続けておられるそうです。
 映画のリーフレットに載っている、映画監督の森達也氏のコメントにこうあります。
「彼らは仕事を終えた。次は観た側が動かなければ。」

映画のHP: 約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯

 

 
コメント
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