日本艦隊司令部

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レスキューポリス第一号

2011-12-13 21:14:40 | 特撮ヒーロー
 さて、久しぶりの特撮作品紹介です。今回は平成初期のヒーロー界を代表するメタルヒーローシリーズ第9作、1990年「特警(とっけい)ウィンスペクター」です。

 時に1999年、科学の発展は人々に多くの恩恵を与えた。中でも日本はその分野で世界の先端を進み、生活水準も豊かになった。だが、人の心まで豊かになったとはいえなかった。発展した科学は時として人々に牙を剥き、科学犯罪やバイオテロ、マフィアの横行などが問題化してきた。そこで警察庁に籍を置く正木俊介警視監は亡き親友小山刑事の提唱していた犯罪捜査と共に救急活動を行う新しい警察組織“レスキューポリス”を完成させた。その名も特捜救急警察隊“ウィンスペクター”の誕生であった。

主要登場人物

香川竜馬警視正
スポーツ万能、頭脳明晰の若きエリート刑事。ウィンスペクター隊長。沈着冷静な判断力と類まれなる行動力の持ち主。愛車ウィンスコードに搭載されている特殊スーツ“クラステクター”を装着して様々な犯罪に立ち向かう。中学時代に両親を火事で亡くしている。
正木俊介警視監
ウィンスペクター本部長。仕事に厳しいがとても部下思いでメンバーにとって頼れるボス。射撃の腕は超一流で時には自ら現場で指揮を執ることもあり、東京都内にある自宅で元警察犬のアレックとともに暮らしている。レスキューポリスシリーズ全作品に登場している。
藤野純子警部補
ウィンスペクターの紅一点である情報捜査官。愛銃はスコープ付きのオートマグナムで警視庁でも指折りの拳銃の名手。その腕前は本部長や竜馬にもひけをとらない。雑誌で広報活動などもしている。
野々山真一警部補
メカニック担当。装備品の開発や整備担当。優秀なコンピューター技師でもあり、いつもメガネをかけている。
バイクル
ロボット捜査官。主に荒地や難所での活動を得意とする。ボディカラーは黄色。名古屋弁をしゃべる。背中の特殊警棒が主要武器。愛車は野々山が開発したバイク“ウィンチェイサー”。胸部の車輪で走ることもできるが曲がることができない。
ウォルター
バイクルと同じくロボット捜査官。飛行能力を備えており空中からの捜査や救助活動を得意とする。ボディカラーは緑色。女の子に人気がある。話す言葉は標準語。理論的な思考の持ち主でもある。
マドックス
警視庁のほこるスーパーコンピューター。古今東西のさまざまな情報を閲覧でき、首都圏の交通網も管理している。
デミタス
野々山が開発した小型サポートロボット。敵のアジトに侵入したり、荷物にまぎれて追跡をしたりもする。通常はシリンダー状をしており空き缶に化けたこともある。
小山久子警部補
警視庁秘密捜査官で普段は喫茶店の店主をしている。父親は正木本部長の親友で爆弾事件捜査中に亡くなった。格闘術などに秀でている。
六角虎五郎警部
警視庁捜査一課の鬼警部。強面でウィンスペクターを敵視しているがよき協力者。アウトドア派の人間でもあるらしい。
小山良太
久子の弟で小学生。休日は久子の喫茶店の出前をしている。六角警部とは一緒に山へ出かけたりするくらい仲がいいらしい。
香川優子
竜馬の妹で中学生。東京郊外で汚染土壌における植物育成に挑戦している。兄のことを誇りに思っており、最終回では世界へと飛び立つ竜馬の背中を優しく押した。

 この作品の見所は刑事ドラマ風に仕上げた作風と悪の組織ではなく主に犯罪が敵であるという設定であります。また子供作品とは思えないほどのハードな展開も人気がある要因の一つです。なかでも私が一番印象深い第一話はアンドロイドが赤ちゃんを連れてタンクローリーを暴走させるという内容で徐々に目的地である科学研究所へと迫り来る手に汗握る展開に驚きました。またそのアンドロイドを作った悪の科学者が最終回でアンドロイドと超音波兵器を使ってウィンスペクターに復讐するという展開も驚きでした。その最終回で正木本部長が気付いたことは「人の命を助けるだけでは無く、犯罪者の心も救ってこそ犯罪撲滅の為の本当のレスキューになる」ということでした。これが後のレスキューポリス第二作へと繋がっていく大きなテーマとなっていくのです。
 そしてラストシーンでは一人羽田を飛び立っていく竜馬たちの飛行機を見送る正木本部長の顔には一つの新たな決意を感じさせるものでした。

 寒さが本番の12月、皆様ご病気などには充分お気をつけてください。

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