山の天気予報

ヤマテンからのお知らせや写真投稿などを行います。

ヤマテン「弊社の新型コロナウィルス対策につきまして」

2020-04-15 20:23:25 | おしらせ

平素より「山の天気予報」をご利用いただき、まことにありがとうございます。

この度、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に罹患された方々には謹んでお見舞い申し上げますとともに、一日も早い回復と事態終息をお祈りいたします。 また、医療関係者など新型コロナ対策に尽力していただいている皆様に心より感謝申し上げます。

弊社では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大の動向を注視し、従業員の安全・健康確保を考慮した予防対策を強化しております。そのうえで、日々の山頂天気予報や、大荒れ情報、今週末のおすすめ山域の配信を引き続き、行います。その意図と考えをお伝えします。

今、ヤマテンができること
現在緊急事態宣言が発令されている都府県を中心に、外出自粛が求められています。
このような状況下で予報を発表するのは、登山を促す行為ではというご意見もございます。
私たちは専門家集団として予報を出す意図を以下のように考え、引き続き会員さまの安全・安心をサポートできるよう行動してまいります。

・登山者の方へ
政府や自治体の方針に沿った上で、他者との接触を避け、十分な対策をおこなって入山する登山者へ、従来通り予報を通して気象遭難などのリスク軽減のため情報を提供します。(本文末尾に今現在の登山行為に対するヤマテンの考えを記載しています)

・業務で入山する事業者の方へ
林業や農業、インフラ・施設維持や救助活動等の業務のために予報を利用されている方も多く、そうした方の安全や経済活動を安全面からサポートするために、気象情報を発表します。

・外出自粛中の方へ
オンラインでの気象講習、ヤマテンの予想天気図や予報、コラムなどを利用して山の天気に関して知識を深めていただくために、家にいながら山のことを考えられる機会を提供します。

・よりよい予報のために
気象予報ではより多くの気象データの収集・分析が重要となります。やがてまたすべての人が安心して山に入れるようになった時に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、予報業務を積み重ねていきます。

ヤマテンが考える、今この時の登山
ジョギングや散歩などと同様、適度な運動の範囲内での登山もストレスを解消したり、免疫力を高めるために有効な行為と考えます。新型コロナウィルスとの闘いが長期化する中で、ご自身の精神的な健康を保ち、感染しない抵抗力、免疫力をつけるために、人と接触しない対策を取った中で登山をおこなう行為全てを悪いことだときめつけることはできません。

しかし、各地で医療リソースが切迫している中、これまでに増して山での怪我や遭難に対しては私たちの予報も活用していただきつつ十分な注意を行い、また、ご自身が感染者である可能性があるという認識の元、感染しない、させないための方策を十二分に取っていただきますよう、お願い申し上げます。

株式会社ヤマテン
代表取締役 
猪熊隆之

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【重要】「山の天気予報」サイト表示不具合解消のお知らせ

2020-04-10 17:53:41 | おしらせ

平素より「山の天気予報」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

 

本日、システムに障害が発生したため、「山の天気予報」有料ページ内の雨雲レーダー、および専門・高層天気図が最新のものに更新できない状況となっておりました。

その後、専門・高層天気図は17時半までに復旧し、雨雲レーダー画像は16時の画像より復旧致しました。現在は正常に閲覧できるようになっています。

 

この度はご不便、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます。

 

引き続き、「山の天気予報」への変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 

山の天気予報

システム担当

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【重要】「山の天気予報」サイト表示不具合につきまして

2020-04-10 16:23:37 | おしらせ

平素より「山の天気予報」をご利用いただき、誠にありがとうございます。

 

現在、「山の天気予報」サイトにおきまして、「専門・高層天気図」の表示に一部障害が発生しております。

 

【障害内容】

・専門・高層天気図が、地上天気図をのぞき、最新のものに更新されていない

・各山域の予報ページ内で、雨雲レーダーの過去の画像が参照できない

 

障害が復旧しましたら、改めてお知らせいたします。

ご不便、ご迷惑をおかけしておりますこと、心よりお詫び申し上げます。

 

山の天気予報

システム担当

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猪熊隆之の観天望気講座151

2020-04-04 21:42:40 | 観天望気

Part151 ~山岳波による雲~

今日(2020年4月4日)は、山岳波(さんがくは)による雲が沢山見られました。

山岳波とは、山の地形によって空気が波を起こす現象です。図1のイラストのように、山にぶつかった風が山の斜面を乗り越えることで波を起こし、それが下流側に伝わっていくとともに、安定した層があると、上空にも伝わっていきます。

図1 山岳波ができる仕組み(山岳気象大全「山と溪谷社」より)

写真1 ヤマテン事務所から見た八ヶ岳

写真を見ると、山に沿って雲が発生しているのが分かります。撮影した場所を地図で確認すると、図1の撮影ポイントと書かれている所が写真を撮った場所で、矢印の方角にカメラを向けていることを表しています。写真に写っている山並みは八ヶ岳連峰です。つまり、西寄りの風が八ヶ岳にぶつかり、山の斜面で空気が上昇して雲が発生したことになります。山の奥(東側)にも雲の連なりが見えますが、これは一旦下降して消えた雲が再び上昇してできている雲です。

図1 写真1周辺の地図(google mapを猪熊が加筆したもの)

山岳波による雲は、このように山に沿うように幾筋にも連なって発生することが多くなります。これを衛星画像で見てみましょう(写真2)。

写真2 撮影した時間帯の衛星画像(ひまわり8号リアルタイムwebの画像を猪熊が加筆したもの)

上空の風(赤い矢印)に直交するように、雲が幾筋にも並んでいるのが分かります。これが山岳波による雲です。中部山岳によって山岳波が発生し、風下側に波が伝わっている様子が分かります。

文、図(ひまわり8号リアルタイムweb、google mapを除く)、写真:猪熊隆之(株式会社ヤマテン)

※図、写真、文章の無断転載、転用、複写は禁じる。

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