4日は、日中は晴れてきたものの、午後は天気が急変し、栃木県や埼玉県でひょうが降り、東京でも落雷が発生しました。これは2つの要因によるものです。ひとつは、関東地方に風のシアーライン(風と風がぶつかるところ)が発生したため。東京など南関東では南風、北関東では北風が吹き、その間の栃木県~埼玉県にかけて北風と南風がぶつかって雲が発生しました。
上写真:新宿で講義中(もちろん休み時間)のビルから撮った埼玉方面の空。積乱雲が発達している。
ふたつめは、上層に強い寒気が入ってきたことです。5,500m付近でマイナス24℃以下の寒気が南下してきた一方で、地上付近では日射により20℃以上に気温が上昇。大気が不安定な状態となりました。このふたつの要因で雷雲が関東内陸部で発達。それが時間とともに南下して都心でも午後は一時的に雷雨となりました。
上写真:講義終了後、雷雨に見舞われた新宿。雲底が真っ黒に。このような雲は非常に危険。
文責:猪熊隆之 ※禁無断転載・転用