今日も不安定な天気となりました。朝まで雪、午前中は一旦晴れ、その後はふぶいたり晴れたりの繰り返し。まるで新潟の天気のようです。これをもたらしたのは上層の谷と強い寒気です。4日の寒気よりも強い北陸地方の上空5,500m付近でマイナス36℃という真冬並みの寒気が入ってきました。このように上層に強い寒気が入るときは、落雷、突風、短時間の強雨(強雪)に警戒が必要です。このようなときに登山をする場合は、雲の移り変わりを見ることで、早めに安全な場所に避難することが必要になります。下記のような雲の変化を参考にしてください。
写真1:もくもくとした雲が周囲に発生する。雲の上部が上へ上と伸びて大きくなっていくときは要警戒。
写真2:写真1より明らかに発達した積乱雲。雲底が真っ黒に。こうなると、まもなく雷雨となる。
写真3:真っ黒な雲に覆われて激しい雪が降り出す。
写真4:雲の情報が蒸発して透けていくようなときは、上層から乾いた空気が入ってきている。積乱雲が弱まっていくことが多いが、上空の風の強さに伴ってできるときもあり、今後の変化に注意。
写真5:雲のてっぺん(雲頂)が平らになって高度が低くなっていくときは、天気は回復していく。
文責:猪熊隆之 ※禁無断転載・転用