羅臼岳を主峰とする知床は2005年に世界遺産へ登録されたという。知床の地名はアイヌ語でシレ・トク、地の・果てという意味をもつらしい。知床といえば1970年代、加藤登紀子が歌っていた「知床の岬に はまなすの…」という知床旅情を知る程度である。何しろ北海道はあの大きなヒグマがいるらしい。その反対に本州にいるツキノワグマはいないということだ。道中、こちらの存在を知らせる必要があるので、熊除けの鈴は全部ザックへくくり付けることにした。山頂からどんな風景が眺められるのか。熊に遭遇したらどうしようか。そんな事を考えると、ワクワク、ドキドキ。しかし、3時に目がさめてみれば生憎雨が降っていた。初日からテンションが下がってしまう。雨脚は強く、天気予報とは裏腹に止む気配はまったくない。計画では5時30分出発だったが、6時まで外の様子を見て出掛けることにした。 . . . 本文を読む