山さんぽ花さんぽ

奥秩父や奥多摩周辺の山と花の風景を楽しんでいるデジカメ日記です

大ネド尾根から大ドッケの福寿草

2013年03月10日 | さんぽ
早春の花が咲く頃になると大ドッケの福寿草を思い出す。登山道もなく、山の斜面にまだ雪が残る山間にぽっかりと大きく広がった福寿草の大群落。太陽の光を浴びて、静かに黄金の色を輝かせている姿が忘れられない。この自生地が見頃となるのはいつも決まって春分の日あたりである。今回は雪の中から顔を覗かせてる福寿草を観たく、少々早目に訪ねることにした。この自生地を紹介している情報はたくさんある。新ハイキングや山と渓谷の本にも紹介され、「秘密の花園」とも呼ばれていた。今はネット社会でもあり、その手の情報は多く、「花新田」とか「大ドッケの福寿草」とかで紹介されているようだ。また、松浦本にもこの地のことが詳細に書かれ、興味ある山の経験豊富な方もやって来る。しかし、安易に訪れることは遭難する可能性もあるだろう。単独でやって来た方が間違った沢へ入ってしまい、たどり着けなかったという話しを去年聞いた。崩落した場所もあり、登山道もなく、勿論標識も何もない。それに入る沢筋が不明瞭な場所だ。しかし、今となっては秘密の花園もへったくれもない。某会社では今年、4月にツアーまで組んでいる様子。数十名の団体で押し寄せるツアー会社の商売から、この地が荒れてしまうのではないかと心配するのは小生だけではないようだ。地元の方に見守られてきた大切な自然をいつまでも残したい。そんなこともあり、訪れるときは遠巻きに眺める事を心がけている。その為に、いつも三脚と望遠レンズは欠かせない。川俣橋を渡り「新秩父線61号に至る」を目印に右の細い道へ入るのが一般的だが、ひねくれ者の私は今回天目山林道を直進し、大ネド尾根から入ることにした。 . . . 本文を読む