ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

伊江島で小型機墜落とあったが、メッシュ機だったのか(20220313)

2022年03月13日 | 沖縄島北部

 昨日、伊江島で小型機が墜落したとの情報を得ていたが、今朝の新聞でメッシュ・サポートの機体だと知った。乗員のお二人が亡くなったという。

 2022年3月12日、那覇空港を飛び出したビーチクラフトA36は伊江島飛行場に着陸。ここで新たなパイロットの養成訓練を行う手はずだったらしい。離発着訓練の途中で南側から滑走路に進入し、フェンスに衝突し大破・炎上。乗っていたお二人が亡くなった。元航空自衛隊ベテラン・パイロットの谷津裕道さんと指導教官の濱本克幸さんのお二人。12時45分頃のことだ。事故現場の図面等を見ると(私は地形図で確認)、手前から高度を下げすぎており、何らかの事情で、高度を維持できなくなっていたのだろう。お悔やみ申し上げる。

 伊江島飛行場は伊江島にある3本の飛行場の内、唯一県の設置(2本は米軍)。島の中央西側にある(3本の中では一番東側)。1500m滑走路。標高約70mであり、海岸から1000m余り先が滑走路。この傾斜を読み違えたのだろうか。小型ビーチクラフトであり、もっと北東側に着地するのが常道であろう。いずれにしても事故原因の調査については専門機関がやるであろう結果を待ちたい。

 私が衝撃を受けたのは、この機体がNPO法人メッシュサポートの機体だったことだ。メッシュサポートは主に沖縄島の北部の医療、島嶼の医療をヘリや小型機で支えてきた団体だ。小型機の運用は2015年から開始していた。

 私も同会のヘリの活躍を身近に見てきたし、那覇空港で、この機体を直接見ていた。尾翼のマークがメッシユぽかった記憶がある。

 島嶼県である医療体制の脆弱性をNPO法人が有志のお金を集めて行ってきたところがいかにも沖縄だが、今回の損失は人的にも物的にも大きいだろう。NPO法人の責任は責任として問われることもあるかもしれないが、ここは沖縄県が早急にサポートしていかなければ、しまんちゅの医療体制に穴が開いてしまう。不幸な事故を教訓化し、公共で支える体制作りを急ぐべきだと私は考える。

補注:島嶼県である沖縄で県のヘリ、消防のヘリが一機もないのは、不合理だと考える。



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