ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

これは何だ?ーカンムリオウチュウー与那国島祖内で(20200129)

2020年01月31日 | 自然観察
 2020年1月26日~29日、私は与那国島を歩きました。天候は4日間とも曇りか小雨でした。最終日の29日も暗い雲天。祖内の田原川、同水田(現在、水は殆ど入っていない)を歩いても、いるのはチュウサギが少々。ダメだなと思いながら戻り始めたら、遠くにカモメ類かと思う鳥影をみとめ、電線に止まったことを確認。そこで望遠レンズを出そうとしている間に、ダンプが通過し、どこかに飛び去りました。私は念のため、そちらに向かいました。しかし見当たらず。
 とぼとぼと歩いていると、高さ3mほどの木の中に見かけぬ鳥がいたのです。曇り空だったこともあり、殆ど真っ黒に思いましたが、大きさはヒヨドリよりやや大きい。
そこで撮ったのがこれです。
灌木に止まっていましたが、よくみたら青緑の光沢があります。10:30
見たことない! ちょっと興奮しましたね。尾羽の先端が浅く切れ込んでいる。
案外逃げず、そのへんの灌木にいる。
庭の畑の脇にある草地と疎林の中。10:35 1枚目の位置から30mほどの場所。
同じ敷地内の今度は高さ2mぐらいの枝に。バックの緑の葉がこの鳥を引き立ててくれました。10:38
同じ場所です。頭の上の膨らみが見えます。顎や尾羽も青緑色です。10:38
(ややトリミングしてます)
同じ敷地のバックが家の白い壁。真横のスタイル。10:40
嘴も足も黒。
比較的大形の鳥ですが、藪から藪に、木から木にスムースに飛び移る。10:41

 私は見たことありませんでしたので、帰宅後、「フィールドガイド日本の野鳥」(高野伸二著 日本野鳥の会刊 1982年版)を見ましたが、手がかりがない。与那国島って突拍子もない鳥が居て、時々悩ましいのです。友人に聞こうと思っていたのですが、宇山大樹著「野鳥の記録 与那国島」(文一総合出版 2011年刊)を書棚から取り出してみたら、出ていた!!
 カンムリオウチュウと。写真が出ており、間違いようがありません。著者の観察では2004年4月28日~5月Ⅰ日、同年10月13日、15日、27日、30日と断続的に、2005年10月11日に。春は数羽、秋は単独で見られています。
 今朝(20200131)インターネットで調べたら、日本鳥学会誌 52(2)47-48に「沖縄県与那国島におけるカンムリオウチュウDicrurus hottentottusの日本初記録」(大西敏一氏・真木広造氏)がありました。日本初記録は2000年4月29日~5月1日とあります。場所は久部良(くぶら)集落付近。この論考の中に、本種はインド・ネパールから中国中南部、東南アジアなどに分布するとあります。研究者によって、1種31亜種に分類する説と1種12亜種に分類する説などがあるそうです。
 同論考に掲載されている記録を見る限り、上記の他にも久米島や与那国島での記録がありますが、いずれも4月、5月、10月の渡りの途中です。今回のように冬期の記録は極珍しいのではないのでしょうか。知見をお持ちの方がいらしたら、おしえていただければ、ありがたく存じます。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。