自然に恋して

春は山菜採り、夏秋はキノコ採り、春夏秋は山登り、冬はスキー、自然に恋する男がひとり

飯豊連峰縦走(後編)・・・花の楽園に遊ぶ

2018年08月04日 | 日記
7月24日(火)~27日(金)のうち
        後半の26日(木)~27日(金)


 26日の梅花皮小屋から御西小屋を経て、飯豊山までの尾根歩きは
 稜線がなだらかなので、のんびりと遠くに雪渓を眺めながら、
 そして間近には、いろいろな花が咲き乱れる花畑がどこまでも続くさながら
 極楽浄土である。
 天気は、朝のうち、曇りでガスがかかっていたので涼しくて歩きやすかった。
 かといって、周りの展望が利かないわけではない。

 最終日は、快晴で鳥海山、月山、朝日連峰、蔵王連峰、目の前に磐梯山そして
 遠くに、南、中央、北アルプスが一望できた。
 
 大日杉登山口への下りは、快晴で暑いのにもかかわらず、
 ほとんどが樹林帯の中を歩いたので、涼しくてありがたかった。
 また、登りの梶川尾根に比べて、急な斜面も少ない印象である。

7月26日(木)曇りのち晴れ
 梅花皮小屋(1850m)5:00・・・烏帽子岳(2018m)6:25・・・御手洗ノ池7:57
 ・・・天狗ノ庭8:43・・・御西小屋(1980m)9:50-10:00・・・
 大日岳(2128m)11:30-40・・・御西小屋13:00・・・飯豊山(2105m)15:18
 ・・・本山小屋(2102m)15:40(泊)1,500円


では、写真をどうぞ!!


本日の登山ルー。


朝5時に梅花皮小屋を出発し、梅花皮岳を登る。天気は良さそうだ。
奥に見えるのは昨日越えてきた北股岳、美しい山だ。


ヒナウスユキソウはやや遅い。


これから登る烏帽子岳は尖った山容を見せて、さながら烏帽子を象徴しているようだ。
コバイケイソウが群れ、雪渓が横たわりまさに飯豊の風情を醸し出している。


梅花皮小屋から飯豊山までの稜線にはたくさんの花が咲き乱れ、花街道と呼ぶにふさわしい。


モミジカラマツの群れ。


赤いトラノオを見つけた。


やや遅い感があるがウツボグサの紫もきれいだ。


烏帽子岳が近づく。ガスがかかってきて、涼しくて有り難い。でも周りの山々はまずまず見えている。


山頂に着いた。


ウサギギクを見ながら、御西小屋、大日岳に向かって花の散策を楽しむ。


花畑が広がる。


トラノオ、キンポウゲ、キスゲなどなど。


ワタスゲの花が咲いている。


目の前に大きな雪渓が横たわる。


コイワカガミも控えめに。


アオノツガザクラも群れる。


イワイチョウがクッキリした輪郭でその存在感を主張している。


雪渓を眺めるコバイケイソウ。


花、花、花、花街道が続く。


中でも、一番華やかで華麗なタカネマツムシソウはあちこちに群生している。


ヒナウスユキソウとハクサンシャジン。


花の尾根を歩く。花を愛で、写真を撮りながらの歩みはさながら亀さんのようだ。


花が咲く緩やかな稜線歩きは極楽浄土に遊んでいるようだ。


どこまで行っても花、花、花。


足元にはイブキジャコウソウ。


花畑が続く。


ピンクの愛らしいタカネナデシコ。


キオンとヨツバシオガマ。


花畑を行く。


飯豊の最高峰の大日岳はガスの中だ。


雪渓がきれいだ。


少し行くと大雪渓が延々と横たわる。雪渓を渡る風が涼しい。


御手洗ノ池に来た。飯豊では池は珍しいような気がする。一息入れる。


コバイケイソウが群生している。今年は当たり年かな。


赤紫の鮮やかなユキワリソウが可愛い。


登山道が雪渓と花畑を縫うように続いている。天狗岳がその姿を見せてくれた。絶景である。


大日岳にはまだガスがかかっている。


天狗ノ庭に着いた。天狗が花畑を眺めた場所なのだろうか。


登山道は、天狗岳を巻いて先に進む。


迫る雪渓と花たち。


ハクサンイチゲが咲いている。季節がらか、数は少ないようだ。


幾度か雪渓を渡る。凍ってはいないので、滑落の心配はない。
それにしても、馬(?)型の雪渓とは、自然は芸術家だ。


でも何が起こるかわからないので慎重に歩む。


コバイケイソウが群れる。


御西小屋が見えてきた。


緩やかな稜線を花を見ながら、写真を撮りながらゆっくり歩く。


御西小屋に到着。ゆっくりと花を楽しんだので、梅花皮小屋を出て約5時間かかった。
悠々山行もいいもんだ。


荷物を御西小屋に置いて大日岳に向かう。山頂が見えてるぞ。


やあやあ、奇跡的に青空がのぞいてきた。大日岳への稜線の緩やか登りがうれしい。


登ってきた稜線を振り返る。これが飯豊の稜線だな。


山頂が近い。


飯豊の最高峰、大日岳山頂である。視界も拓けてきてラッキーである。


今朝から歩いてきた稜線を振り返る。なぜか懐かしささえ感じるようだ。


御西小屋に下山する。晴れてきたので暑い。


大日岳を振り返る。随分、下ってきた、山頂があんなに遠くなった。


御西小屋に戻る。


これから、飯豊連峰唯一の百名山である飯豊山に向かう。


なだらかな美しい稜線が印象的である。


ここからも花が期待できそうである。


コバイケイソウと飯豊山、小さい黄色の花はニッコウキスゲ


コバイケイソウとキスゲの咲く花畑をのんびりと散策しながら飯豊山に向かう。
このあたりが草月平と呼ばれる花所なのだろう。


コバイケイソウと奥にキスゲの群落。


青空に映える飯豊山とそれを彩るコバイケイソウとキスゲ。
この緩やかな稜線美も飯豊の美しさを象徴しているようだ。まさに絶景である。


山頂直下に至る。


山頂に着いた。飯豊連峰が一望できる。


ゴジラの背中のようなギザギザした稜線が続く恐怖さえ感じる大嵓(だいぐら)尾根である。
飯豊温泉登山口に通じている。


今夜の宿、本山小屋に向かう。


大日岳を振り返る。随分遠くなった。


昨日試練を与えられた梶川尾根を展望する。(奥の中央の稜線)


小屋が見えてきた。


小屋に着いた。飯豊山の夕景。今日は団体客が14人泊まるので小屋は満杯だとか。


夕刻、小屋から見た右が飯豊山、左奥に大日岳が霞んで見える。


今日は、一日、緩やかな稜線を辿り、花々と雪渓を楽しみながら、飯豊縦走満喫した。
いいでの良さが少しわかってきたようだ。





7月27日(金)晴れ
<私のコースタイム>
 本山小屋6:00・・・御前坂6:20・・・姥権現6:43・・・草履塚7:07・・・
 地蔵岳(1539m)11:20・・・長之助清水13:35・・・ざんげ坂13:50
 ・・・大日杉登山口(600m)14:05


小屋からの黎明。今日も天気は良さそうだ。


右が飯豊山、左奥が大日岳、おはよう!!今日もよろしく!!


朝日連峰とその奥に月山。


写真では、見えないが左奥に長い裾野を広げた鳥海山、朝日連峰、月山がクッキリ見えている。
小屋の管理人の話だと鳥海山が見えるのはまれだそうである。


小屋の隣に飯豊山神社が祭ってある。安全登山を祈願して参拝。


明けてきた。


大日岳もクッキリ。いい形をしている。


正面に磐梯山が見える。左の突起が櫛が峰である。


磐梯山の左に蔵王連山。


正面から左手には、南アルプス、中央アルプス、北アルプスが空との間の白いわずかな空間を隔てて、
連なっている。


これから向かう切合小屋への稜線がまぶしい。


まず御前坂に着く。


磐梯山をバックに。気持ち良さそうだ。


今度は、日本アルプスをバックに。最高の天気だね。


大日岳とこれぞ飯豊の雪渓という風情。


飯豊山方面を振り返る。残念ながらもう飯豊山はあの山陰で見えない。


御秘所の岩場を下る。


姥権現を経て草履塚を登り切合小屋に向かう。


草履塚と大日岳。大日岳ともこれでおさらばのようだ。


本山小屋からの絵のような稜線を振り返る。


磐梯山が近くなってきた。


切合小屋に着いた。


水場には水がどんどん流れている。標高が低くなったせいか水の冷たさが違う。
本山小屋、梅花皮小屋の水は手が切れるように冷たかったのだが・・・


切合小屋から雪渓を渡ったところに、沢が流れている。顔を洗って、体を拭いて涼を取る。
これからの長い下りに備える。


地蔵岳に向かう。登って下って随分長い時間を感じた。事実、長丁場のようだ。


やっと、山頂が見えてきた。しかし山頂までの登りが、これまたきつい直登だ。


やっと山頂に着いた。切合小屋から3時間40分かかった。
ここから少し下った長之助清水で冷たい水を充分に補給して、ざんげ坂に臨んだ。


ざんげ坂を下ると、大日杉登山口はすぐ近い。



梶川尾根では暑さと急登の疲労で熱中症寸前の状態だったのではないか。しかし、I氏の助力により
なんとか難局を乗り切れたことに感謝である。
切合小屋からの下山は、猛暑にも関わらずほとんど樹林帯の中を歩けたことと、梶川尾根ほど
傾斜がきつくなかったので、比較的楽であったので助かった。


いい飯豊縦走ができて、大満足である。


今回はこれでおしまい。


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