DVDでよく映画を見ているが、最近もイケメンやハンサムな男優は多い。先日も数年前のある映画を見たが、主役の男性は誰とは言わないが、実にハンサムで美青年だった。相手の女優も美しくて恋愛映画にはもってこいのコンビだったと思う。
それはいいが、見終わるとなんとなく物足りない感じもした。美男美女はいいが、私のような年寄り(ジジイ)にとっては、ただイケメンだけでは空しい感じがするのだろうか。
俳優にはやはり存在感というか、オーラが欲しい。その人が持っている“独特な雰囲気”なのだ。例えば少し古くなるが、三船敏郎や三國連太郎といった俳優が持っている雰囲気なのだ。
こんな話をすると、若い人にはそっぽを向かれるだろうが、いま活躍している俳優だって多かれ少なかれオーラを持っているだろう。例えば真田広之や、三國の息子である佐藤浩市といった俳優がそうだ。もっとも、真田も佐藤もともに64歳だが(笑)
こうなると、若い映画ファンとは話が通じなくなるか・・・ だが、年寄りの独断で話しを続けていこう。俳優、いや名優にはどうしてもオーラ、独特な存在感、個性や深みといったものが求められるだろう。
そうした観点から見ると、すでに他界した人を含めて、私は独断で次の3人を選びたい。女優についてはすでに書いているので、この場合は男優である。それは高倉健、緒形拳、渡辺謙の3人だ。いずれも名前が「ケン」と言う。
なんだか“語呂合わせ”で選んだような形だが、決してそうではない。もし語呂合わせなら、もう1人「ケン」を選んでもいい。それは志村けんだ。しかし、志村けんではおかしいだろう(笑)。彼はコメディアンとしては一流だが、この場合の名優にはふさわしくない。
話しがそれて申し訳ない。あくまでも私の独断だが、高倉健、緒形拳、渡辺謙の3人は正に“名優”と言って間違いないと思う。それぞれのファンも多いだろう。ここで3人の人となりを述べるつもりはない。時間もない。それぞれのファンが承知していることだ。
以上で終わるが、勝手に選んでしまったことをお詫びしたい。(2025年5月10日)
高倉健
緒形拳 渡辺謙