この季節になると世界中の新聞社や通信社がクリスマスネタ集めに奔走する。その結果普段は記事にならないことも世界中に配信されることも。これもそんなネタの一つ。
子供たちに親切にしすぎたサンタがクビになった。ロンドンで、主催者側はイベント会場に集まった子供たち一人一人に接する時間を最大30秒と決めていたが、アルバイトで傭われたセイモアさんは子供たちを喜ばせたい一心で、規定の時間を越えて子供たちと長々とおしゃべりした。サンタとの触れ合いを待つ長蛇の列ができてしまった。せイモアさんはその場で解雇され、屈強な警備員によって会場外にたたき出されてしまったという。 AFP-時事
つまみ出された俳優のセイモアさんの言い分は、「入場料を17・50ポンド(約3700円)もとって、サンタと話せる時間が1家族当たり30秒というのはぼったくりだ」と。もっともだ、しかしおかげでこの高い入場料を払ってしかもサンタと話を出来なかったお客にはどうしますか?
この元の記事である英紙デーリー・ミラーを見るとなぜ子供たちの話がそんなに長引いたかが分かる。子供たちはあらかじめ作ってきた「リスト」を手にしていたとある。そう、サンタに見せるリストとは希望するプレゼントの一覧に他ならない。
子供たちがサンタが好きなのはその風貌によるのではない。彼が無料で届けてくれるとされる希望のプレゼントこそ、彼の人気の源泉なのだ。大人たちが、たとえサンタなどいないと心ない言葉を吐いても、「サンタさんが届けてくれた」プレゼントの包み紙が近所のおもちゃ屋さんのものであっても、子供たちはサンタさん実在神話を擁護し続けるのである。
ではそもそも子供というのはいつまでサンタの実在を信じ続けるものだろう。今は汚れた大人となった人の思い出をググらせてもらったところ、やはり小学校低学年までが多いようだ。しかし中には「大学生になるまで信じてました」という猛者?もいる。いったいいつまで甘えとるんじゃ~。
ちなみにサンタ実在のアンケートは案外見当たらない。唯一発見できた物を以下に転載しておきます。標本数は少ないのですが。
サンタさん、何歳まで信じてた?
幼稚園まで (14票) 19%
小学校低学年まで (26票) 35%
小学校中学年まで (7票) 9%
小学校高学年まで (2票) 3%
中学生 (0票) 0%
高校生 (0票) 0%
大学生 (0票) 0%
今でも信じてるさ~~! (7票) 9%
子供の時から信じてないっ! (18票) 24%
その他 (1票) 1%
(出典)
去年だったか、テレビのバラエティでサンタさんいるいないを幼稚園児に討論(debate)させていた。当然ながら「いない」派が理詰めで「いる」派を論破したので「いる」派はもう泣きそうだった。ただこの可愛げのない「いない」派の園児に聞くと、サンタの存在に懐疑的になったきっかけは、「サンタさんへのお願い」が(両親によって)無残に踏みにじられたことに端を発しているようだった。やはり「真理の発見」には挫折体験が必要のようだ。黙っていても高価なプレゼントがもらえる「ぼんぼん」は、どうしても「悟り」を開くのが遅くなる。
そうだ、話を戻して、あの気の毒な俳優にして熱中サンタのセイモアさんはどうなったのか。元ネタのデーリー・ミラー紙には記述がないのだが、AFP通信はクリスマスネタがこんなに暗くてはイカンというデスクの配慮だろう、追跡取材をして「救い」を見出した。
「ただ、クリスマスの季節とあって、サンタとしこりを残したままではまずいと思ったのか、主催企業はその後、別のイベントでセイモアさんを再度、サンタに起用すると発表した。」
子供たちに親切にしすぎたサンタがクビになった。ロンドンで、主催者側はイベント会場に集まった子供たち一人一人に接する時間を最大30秒と決めていたが、アルバイトで傭われたセイモアさんは子供たちを喜ばせたい一心で、規定の時間を越えて子供たちと長々とおしゃべりした。サンタとの触れ合いを待つ長蛇の列ができてしまった。せイモアさんはその場で解雇され、屈強な警備員によって会場外にたたき出されてしまったという。 AFP-時事
つまみ出された俳優のセイモアさんの言い分は、「入場料を17・50ポンド(約3700円)もとって、サンタと話せる時間が1家族当たり30秒というのはぼったくりだ」と。もっともだ、しかしおかげでこの高い入場料を払ってしかもサンタと話を出来なかったお客にはどうしますか?
この元の記事である英紙デーリー・ミラーを見るとなぜ子供たちの話がそんなに長引いたかが分かる。子供たちはあらかじめ作ってきた「リスト」を手にしていたとある。そう、サンタに見せるリストとは希望するプレゼントの一覧に他ならない。
子供たちがサンタが好きなのはその風貌によるのではない。彼が無料で届けてくれるとされる希望のプレゼントこそ、彼の人気の源泉なのだ。大人たちが、たとえサンタなどいないと心ない言葉を吐いても、「サンタさんが届けてくれた」プレゼントの包み紙が近所のおもちゃ屋さんのものであっても、子供たちはサンタさん実在神話を擁護し続けるのである。
ではそもそも子供というのはいつまでサンタの実在を信じ続けるものだろう。今は汚れた大人となった人の思い出をググらせてもらったところ、やはり小学校低学年までが多いようだ。しかし中には「大学生になるまで信じてました」という猛者?もいる。いったいいつまで甘えとるんじゃ~。
ちなみにサンタ実在のアンケートは案外見当たらない。唯一発見できた物を以下に転載しておきます。標本数は少ないのですが。
サンタさん、何歳まで信じてた?
幼稚園まで (14票) 19%
小学校低学年まで (26票) 35%
小学校中学年まで (7票) 9%
小学校高学年まで (2票) 3%
中学生 (0票) 0%
高校生 (0票) 0%
大学生 (0票) 0%
今でも信じてるさ~~! (7票) 9%
子供の時から信じてないっ! (18票) 24%
その他 (1票) 1%
(出典)
去年だったか、テレビのバラエティでサンタさんいるいないを幼稚園児に討論(debate)させていた。当然ながら「いない」派が理詰めで「いる」派を論破したので「いる」派はもう泣きそうだった。ただこの可愛げのない「いない」派の園児に聞くと、サンタの存在に懐疑的になったきっかけは、「サンタさんへのお願い」が(両親によって)無残に踏みにじられたことに端を発しているようだった。やはり「真理の発見」には挫折体験が必要のようだ。黙っていても高価なプレゼントがもらえる「ぼんぼん」は、どうしても「悟り」を開くのが遅くなる。
そうだ、話を戻して、あの気の毒な俳優にして熱中サンタのセイモアさんはどうなったのか。元ネタのデーリー・ミラー紙には記述がないのだが、AFP通信はクリスマスネタがこんなに暗くてはイカンというデスクの配慮だろう、追跡取材をして「救い」を見出した。
「ただ、クリスマスの季節とあって、サンタとしこりを残したままではまずいと思ったのか、主催企業はその後、別のイベントでセイモアさんを再度、サンタに起用すると発表した。」