日本共産党・宇田たか子です

ひたちなか市議会議員、現在3期目 奮闘中。
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一般質問 3 子どもたちが育つ学校施設の環境整備について  (9月8日)

2022年10月06日 | 日記

大項目3 子どもたちが育つ学校施設の環境整備について           (未定稿)             

本市の学校施設のほとんどは築40年を優に超え、老朽化が進んでいます。しかし、本市の学校施設の長寿命化対策は、雨漏りを防ぐための屋根・屋上、外壁改修が中心であり、命の危険があるようなところは優先的に修繕されますが、それ以外の部分に対しての予算は全く不十分といえます。簡易な補修ですむものは学校から要請があればすぐに対応しているようですが、老朽化によりさまざまな部分が次々に不具合を起こし、対応は追い付いていません。替えの部品がもはや生産されておらず手が付けられない部分も多くなっているようです。

義務教育として全ての子どもが6歳から15歳までの9年間通い、成長発達する場としての学校施設の環境が、雨漏りしなければよい、命の危険がなければよい、とそういうレベルで良いのかが問われています。総工費66億円をかけた美乃浜学園ができたことで、既存の学校施設との環境格差が一層際立っています。そこで、全ての子どもに豊かな学校環境を求め、以下質問します。

 

(1)学校施設の現状について

本市の学校施設の長寿命化対策は屋根・屋上、外壁の防水を中心とした改修により80年持たせ、改築はその後の検討となっています。しかし、そのような計画は、一日の大半をそこで過ごし、その環境から有形無形に影響を受けて育つ子どもの立場に立ったものではないと言わざるを得ません。私は防水改修中心の長寿命化対策ではなく、大規模改修による長寿命化対策に変更する必要があると考えます。そこで、学校施設の現状についてどのように認識しているのか、伺います。

 

(2)施設整備の予算の増額を

現在の長寿命化計画にもとづく改修とは別に、施設の老朽化による不具合、環境の悪化に対する施設整備の予算をもっと増額する必要があると考えます。学校から毎年施設整備に対する要望が出されていますが、その要望に対する対応の状況について、伺います。

 

答弁 湯浅教育部長

(1)学校施設の現状について

 本市の学校施設は子どもが急激に増加した昭和40年代から50年代にかけて建設されたものが多く建築から40年以上の施設が全体の約50%を占めています。このような状況のなか学校施設の健全化を図るため、これまでに耐震補強工事や体育館および武道場の天井改修工事のほか外壁改修、屋上防水工事など、様々な長寿命化事業を継続して行っています。中でも児童生徒が一日の大半を学校で過ごすため快適に学校生活を送ることができるよう全小中学校においてトイレの改修工事を令和2年までに完成したところであり、学校からは明るくてきれいなトイレになり児童生徒が気持ちよく利用しているということを聞いています。また、教室や廊下などの内装改修工事のほか給食室においては床が乾いた状態で調理することで細菌の増殖を抑えるなどの効果があるドライシステム化を進めており、自校給食校の約6割の学校がその整備を終え、現在は長堀小学校及び佐野中学校の改修を行っており、残りの学校についても令和8年までに完了する計画となっています。

 学校施設の長寿命化事業においては、鉄筋コンクリートや鉄骨の建築物は適切な維持管理がなされコンクリートおよび鉄筋の強度が確保された場合は目標耐用年数は70年から80年とされています。こうしたことから本市においては令和2年2月に策定したひたちなか市学校施設の長寿命化計画において施設の目標使用年数を80年としたところです。

 今後もこの計画に基づき給食室の改修や校舎等の屋上及び外壁の防水改修工事などを進め、既存建物の維持管理を継続するとともに建築基準法第12条の定期点検結果による適切な管理に努めていきます。

 また目標使用年数を迎える校舎等については平成16年度に行った耐震化優先度調査結果及び児童生徒数の動向などを踏まえ改築計画を検討していきます。

 

(2)施設整備の予算の増額を

 長寿命化計画に基づく改修とは別に学校施設の部分的な改修等については建物および各種設備等の点検結果や各学校からの要望なども踏まえ優先順位を定め改修を行っています。今後も各学校と連携しながら、学校施設の状況把握に努めるとともに国などの補助金を活用しながら改修等の対応に努めていきます。

 

再質問 宇田

(1)学校施設の現状について

学校施設について、確かに、耐震補強工事はされトイレは改修され、給食室のドライシステム化も計画的に進んでいます。しかし、現在の長寿命化対策で築80年まで、あと30年以上も今の学校施設を使い続けるということは、今の施設をみれば全く現実的ではないと思います。様々な不具合があって、施設整備の要望を出しても何年も順番待ちという現実もあります。施設の不具合について、教育委員会担当課とのやり取りで、毎日が過ぎていく、こんな現場の声もきかれます。

文部科学省は、建て替えと同等の教育環境が確保できる「長寿命化改修」に対して、3分の1の国庫補助と後から交付税措置される起債など有利なメニューを用意しています。施設の老朽化対策が迅速かつ着実に実施され、子どもたちに安全で機能的な教育環境が速やかに確保されるようにとの考えにもとづくものです。子どもたちの育つ環境を考えたら、現在の市の長寿命化対策は見直す必要があると考えますが、いかがでしょうか。

 

答弁 湯浅教育部長

 本市の長寿命化計画の見直しということですが、改築および大規模修繕等の計画に関しては学校施設の長寿命計画の上位計画になりますひたちなか市公共施設等総合管理計画に定められていますので、教育施設だけでなく市が管理するすべての公共施設の統廃合、長寿命化などの計画となっていますので、こういったものと含めてあらゆる角度から総合的に判断していくものであると考えています。

 

再質問 宇田

 学校施設の長寿命化計画についてはその上位計画である総合計画があるので、教育委員会だけでどうこうできるものではないということであったかなと思います。

そこで市長にお願いしたいのですが、ぜひ現在の学校施設を見て回っていただきたい、そして施設整備の観点ではなく、教育的な観点からの現場の声を聴いていただきたい、でそのうえで現在の学校施設の長寿命化計画がこれでいいのかと、防水対策だけでいいのかということをもう一度改めて判断していただきたいと思いますが。学校施設を見て、現場の声を聴いていただきたいということについてお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。

 

答弁 大谷市長

 私は就任以来、これまでも機会を作りながら小学校中学校あとは義務教育学校に足を運ばせていただき先生、またさまざまな関係者と意見交換をさせていただいているところです。引き続きそうした対話をしながら総合的に予算付けに関しては判断していきたいと考えています。

 

再質問 宇田

 現場の声を聴きながら総合的に判断していきたいというご答弁でしたので、現在の学校施設の長寿命化はこのまま変更しないという答弁でもなかったので、今後に期待したいと思います。現在の学校施設をよくすることは、これはお金がかかってもやらなければならないことだと思います。本市は財政力はあるということですから、何に使うかという点で、子育て世代に選ばれるまちとして、学校施設の環境整備、優先的に考えていただきたいと申し上げたいと思います。

 

 それで、長寿命化計画の見直しを求めたわけですが、それだけではなくて、その他の施設整備の予算の増額ということも求めました。優先順位にもとづいておこなっているという答弁でしたが、優先順位にもとづくのはもちろんなんですが、予算の全体額がやっぱり足りていない、優先順位をつけて、何年も何年も、ずーっと順番待ちをしているという状況もあるんです。もっと予算をここにも増やす必要があると思いますが、いかがでしょうか。

 

答弁 湯浅教育部長

 議員おっしゃる通り、学校のほうから毎年学校施設に対する要望が数多く出されてきています。この中で当然突発的な故障等、遅滞なく対応しなければならないというものもあります。そういったものに関してはより優先的に行っていますが、そのほかのご要望にもお応えできるように、予算を持っています部局と今後調整していきたいと考えています。

 

意見 宇田

 ぜひ、子どもたちが毎日毎日長時間過ごす場所ですので、最初に言いましたけれども雨漏りしなければよい、命の危険がなければよいというレベルではなくて、豊かな環境整備を、これは今の予算をもっともっと増やしてスピード感を持って取り組んでいただきたいと思います。

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