共生社会に向けたインクルーシブ教育(多様性を認める)教育の充実のために
本年4月に施行された「障害者差別解消法」では、「障害の有無によってわけ隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現」がうたわれています。
8月に相模原市で起きた障害者殺傷事件は、「どんな障害があってもかけがえのない命」「一人一人が大切にされる社会の実現」「共生社会の必要性」など、改めて私たちの社会の在り方そのものに大きな問いと課題を突き付けました。
真に多様性を認める社会、共生社会を実現させなければなりません。
そのために教育の果たす役割について、私は教育長に問いました。
2014年に日本が批准した障害者権利条約第24条にある「あらゆる段階における障害者を包容する教育制度」とは何か。
教育長は「ここでいうインクルーシブ教育システムにおいては、障害のある児童生徒と障害のない児童生徒が可能な限りともに同じ場で学ぶことを目指している。」
「小中学校においては通常の学級、通級による指導教室、特別支援学級、特別支援学校といった多様な学びの場を提供し、障害のある児童生徒一人一人の特性や困難さに応じた適切な支援を充実させることで個々の能力を伸ばし自立を促すことを目指している。」
と、答弁。
分けることによって、必要な教育的配慮を可能にすることは必要なことかもしれません。
一方で、障害のある子もない子も共に同じ場所で教育を受ける、そのことで障害のある子にとっても障害のない子にとってもより大きな教育的効果があがる、というインクルーシブ教育は条約や法律の目指すところであり、世界の流れです。
*幼稚園、保育園では障害のある子も同じ集団に受け入れ「インクルーシブ教育」が行われています。それは、簡単なことではありません。しかし、その中で、障害のある子もない子も仲間として、成長する姿があります。
学校教育の段階でも、できる限りの配慮をして、共に学べる環境が必要ではないでしょうか。
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