村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

除染

2012年01月21日 11時19分31秒 | 震災・放射能
私の家から歩いて5分程度のところに小学校があります。

地域の皆さんやPTA、ボランティアの皆さんによる通学路や校舎の除染が行われ、3学期から本来の学校での授業が再開されました。

以前は、平日自宅にいると小学校や中学校から子供たちの歓声が聞こえてきましたが、今は静かなもんです。
外での活動が自粛されているせいもありますが、生徒の数も小学校で避難する以前の4割程度だそうです。
山形県に避難している私の孫も小学2年生で市内の小学校に通っていましたが、残っている同級生は3割程度だそうです。

子供たちが歩いて通学する風景が当たり前のように毎朝見られましたが、今は見ることができません。
毎朝会社に出勤するのに交通の邪魔になるくらい自転車通学の中学生がいましたが、今は誰とも会いません。
朝の出勤時間に国道6号線を横切るするのに車が途切れず困っていましたが、今は一時停止の必要もなくなってしまいました。

これが「警戒区域」付近の姿です。

南相馬市でも除染が本格的に始まろうとしています。

以前は高圧洗浄機で洗浄すると線量は下がりますと言っていましたが、あまり効果がないようです。
やはり放射性物質の付着したものは取り払わないとだめみたいですね。
ということは、土や樹木、草、コンクリート、アスファルト等すべて除去して新しく入れ替えなければならないそうです。
大変な労力と費用が掛かりますよね。
国で全面的に除染を実施するようですが、個人の住宅にかける予算は75万円程度と聞きました。
それでできるんでしょうかね。

我が家でもそうですが、
南相馬の冬は西・北からの強風が吹くことが多く、多くの住宅は西と北側が風よけのために樹木で覆われています。
その樹木も放射線を高くしている原因になっています。
もう切ってしまおうと思っている人が多いですが、その費用が?と悩んでいます。
この地域の緑は少なくなってしまうかもしれませんね。

除染も一斉に広範囲に実施しないと効果が少ないようです。
除染後地表の線量を計測すると線量は下がってますが、空間の線量は上昇しているそうです。
ようするにほこり等の塵が舞い上がりその中に放射性物質が含まれているということです。
やっぱりマスクをして除染しないと体内被曝してしまいますよね。
風が強く吹くと放射線量が上がるのも塵が原因かもしれませんね。

野馬追が行われる雲雀が原祭場地も東ヶ丘公園も除染が行われるみたいです。
除染にはかなりの期間が必要でしょうから、我々の活動する場所も壊滅してしまう可能性があります。

除染によって放射能の不安から解放されるでしょうから我慢しなければなりませんね。

今年も大変な一年になりそうな予感がありますが、とりあえずは頑張るしかありません。

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