今日の新聞に、福島県の主要8道路整備の記事が載っていた。
南相馬市関係は「県道 原町川俣線」が該当する。
原発事故が起こる以前は、原発がらみの多額の交付金が福島県に交付されていた。しかし、原発が立地する地域の整備には使われることなく、中通りや会津地方の整備にほとんどが使われてきた。その交付金の使用について問題になり、最近やっと原発事故が発生した場合の避難のために、相双地方の道路が進められてきたばかりだった。それが進まないうちに発生した原発事故。多くの住民が狭く不便な道路を通り避難しなくてはならなかった。当然、大渋滞が発生し避難も困難を極めたのは当然のことだった。
本来、福島県や国は事故が発生した場合の事を想定し、道路網を充実させにければならないのにそれを怠り、この地域の道路整備を後回しにしてきたのである。事故が発生してからあわてて整備を進めるなんてひどすぎる。福島県の浜通りでは、いわき市と相馬市は高速道路やバイパス化が進んでいるので首都圏への交通が便利になっている。しかし、その中にある地域は道路整備が福島県で一番おくれている。そこが原発事故の30km圏内に該当するのである。
避難区域復旧や住民帰還促進のために整備すると言っているがそれは違うだろう。当然整備しなければならなかった道路を整備するだけだろうよ。それとも整備すら考えていなかったと言うんだろうか。
怒りを感じるのは俺だけだろうか?
昨日は、二十四節季の一つ「霜降」でした。暦の上では、秋の季節は終わりとなり、早朝などところによっては霜を見るようになる時期だそうです。
今朝も一気に冷え込みが厳しくなってきたような気がします。秋がきたと思ったら冬が足音を立てながら近づいてくるような気がします。
南相馬市は北の宮城県方面に行く以外は、「県道原町川俣線」を通らないとそれ以外の地域へ行くことができません。原発事故で南側が閉鎖されて以来、「県道原町川俣線」は車の通行が激増しました。多くの悲しい事故も発生しています。冬になると積雪で通行止めになり、南相馬市からは北へしか行くことができなくなります。大雪だと孤立する事態が起こるかもしれません。
JR常磐線も南へ向かう路線の復旧は見通しが立っていません。
南側に向かう道路は「常磐自動車道」が来年から整備開始で、開通するまで一年以上かかります。「県道原町川俣線」はまだ計画段階です。あと何年不便な生活を送らなければならないかわかりません。
政府や福島県の役人は「便利」な生活を送っているので「不便」な生活を送っている人の気持ちはわからないんでしょうね。