コラボの広場

ワークススタジオに参加している建築作家、林産地、工房の仲間が集う場ができました。幅広い人たちの個性を感じてください。

デッキでどんなことをしたいですか(森永氏)

2006年08月31日 | 建築作家
建築作家の森永氏に、リビングからつながる木製デッキのある家に住むとしたら、デッキでどんなことをしたいですか?という質問をすると回答と共に、写真が届きました。


このデッキの周りの樹木は全て果樹。 柿、栗、スモモ、杏、プラム、無花果、梅。
秋になるのが楽しみ!
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)

今月の写真(萩野氏)

2006年08月30日 | 建築作家
建築作家の萩野氏より残暑厳しい時期にふさわしい写真を送っていただきました。



暑いので、涼しそうな写真です

京都にある、北村邸、離れの茶室です
時を経て、風景の中に溶け込むような建物は、すごく良いと思います

風景というものは、建物も含めたものであって、建物が、廻りの木や花や、
その他いろんなものを引き連れているわけではないと思います
建ったときは、その風景の新人なので仕方ないと思いますが、
年月の経過とともに、その風景の中に受け入れられる、そんな家であればいいと思います
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)


今月の写真(西村氏)

2006年08月29日 | 建築作家
建築作家の西村氏より今月の写真として美味しそうなパスタのお話が届きました。


事務所でランチにトマトとルッコラ、たこの冷たいパスタを作りました。
近所のスーパーで買って来た物(材料3人分)


作り方
1 トマト3個は湯剥きして種を取り、さいの目に切る。たこも小さく切る。
ルッコラは茎の部分を切り捨てて5センチぐらいに切る。

2 全部をボールに入れて、エキストラバージンオリーブオイル(大さじ3杯位)とレモン汁1個分、塩、コショウを入れて、混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やしておく。

3 おおきなおなべにお湯をたっぷり沸かし、塩を多めに入れて、カッペリーニ(パスタ)240グラムを入れてゆでる。表示時間どうりに茹でて冷水に入れ、すばやく冷やす。

4 冷蔵庫から取り出した2にパスタの水分を出来るだけ取り除いてから混ぜ合わせ、冷やしておいたお皿に盛り付ける。


クリックすると美味しそうな拡大写真が・・・
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)

この夏の一枚(匠工芸)

2006年08月28日 | 工房
北の家具工房 匠工芸より”この夏の一枚”で写真が届きました。


特注でとても大きな一枚板のテーブルを製作しました。
サイズは長さ4m30cm、幅1m80cm。
ブビンガという南洋材の一枚板です。
移動させるだけでも20人が必要で、
材料から両面の平面を削り出す仕事は、
建築業者の方にお願いしました。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)



暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい(中島氏)

2006年08月27日 | 建築作家
本日は、建築作家の中島氏からの質問の答えと今月の写真とコメントをお届けいたします。

問)暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい


暑さをしのぐとは人によってさまざまでしょう。
私たちは暑さを楽しむことでしのぐことにもなると考えています。
和室の窓を全て開け放し、庭に水打ちをして縁側でカキ氷を食べる。
そんな楽しみ方ができるようなしつらえをしています。
その後で、たたみの上でお昼ねは気持ちいいですね。

~今月の写真~

茨木にすこし前から知っていたまだま村に行ってきました。
 そこは茅葺き屋根の現代風縄文竪穴住居をモデルにしたお店です。
 「縄文ランチ」という20人予約限定の自然の素材を使った心と体にやさしいごはんを飛込みで行ったときに、
まだありますということなので食べてきました。
 また、その建物が周りの景色とあいまって建ち姿が美しかったです。
 内部の梁や柱等は古民家の再生材を利用して建てたものだそうです。
 その空間の豊かさにしばし時間を忘れゆっくりとしたランチタイムでした。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)


この夏の山の顔(吉野阪口製材所)

2006年08月26日 | 林産地
今日は、吉野の阪口製材に吉野山の顔の紹介をしていただきました。


一棟まるごとヒノキ材
杉材を主に、ヒノキ・高野槙・もみ・栂と樹種を増やしながら製材してきました。
注文頂いた際すぐに使えるように乾燥もし続けてきました。
養生出荷待ち材として吉野本社及び五條工場でそれぞれ出番をまっております。

そしてこの夏、総ヒノキ(柱はもとより梁桁・床板・内装材・建具に至る檜の家)での家づくりが提案できるようになりました。
ヒノキは成長がスギよりも遅く太い丸太が取れにくいため梁背の大きい木は準備に時間を要しましたが天然乾燥材でおおよそ3棟分用意しました。

ヒノキの色合いや香りを好む方に檜普請の家を提案します。
工場にて出番待ちのヒノキ達。是非皆さんお誘いあわせの上、見学にいらしてください。

(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)




暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい(澤村氏)

2006年08月25日 | 建築作家
建築作家の澤村氏より下記の質問の回答と、今月の写真を頂きました。

問)暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい

回答)澤村氏より
暑さをしのぐ方法としては、ほとんどエアコンに頼ることになると思いますが、
一度だけエアコンに頼らず生活できる住宅を設計したことがあります。
考え方は簡単で、庇をできるだけ出し、風のルートを計算して、風通しを良くしました。
今でも夏はエアコンなしで生活しておられます。
庇を大きくつけるデザインは大変難しいことなんですが、それをうまくデザインすることが
われわれの仕事なんです。

(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)

~今月の写真~

夏休みをもらって恒例のソロツーリングに出かけてきました。
金沢-能登島-霧が峰高原-浜松-伊良子-鳥羽というコースです。
走行距離1300km。運よく天気はほとんど晴れで、思いっきり走れました。
写真は能登島のワンシーンです。
電柱もこういうところに建っていると絵になりますね。
夏休みっぽいでしょ。(澤村氏)


この夏の一枚(憩暖)

2006年08月24日 | 工房
今はまだ暑いですが、冬に威力を発揮するストーブの憩暖から、この夏の声をお届けします。

7月29日に中村さん(新潮社発行、季刊誌「考える人」冬・春・夏号のなかで連載中の「小屋の流儀」中村好文氏の別荘です。)デザインのNAYANという暖炉の設置工事に、以前から中村さんと約束ありまして、
長野県諏訪地方の大雨で高速道路も当日、午前6時半まで全面通行止めの状態のなか、河内長野を午前5時に出発、途中で、通行止め解除のニュースを聞いたぐらいです。
日ごろからの、おこないの賜物でしょうか?


すっかり、夏草、草花におおわ、枕木のアプローチも姿を消されている別荘の前庭。





左側に枕木のデッキがあり、その縁側にならぶ「七脚の小椅子たち」
なかからとデッキから写した写真です。
中村さん流の発想、楽しみ方等、随所で発見、
そのたびに仕事の手をとめて撮影
スタッフともども大満足の仕事がらみの見学でした。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)

暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい(緒方氏)

2006年08月23日 | 建築作家
建築作家の緒方氏に”暑さを建築でしのぐ工夫を教えて下さい”という質問をしてみました。後半には、緒方氏からの”今月の写真”も掲載しました。

空気が流れるようにしています。

伝統的な京都の町屋では、
日の当る中庭と日陰の中庭の二つがあり
打ち水をして温度差をつくり出し家の中を
自然に風が通り抜けるような工夫がされています。

空気にも重さがあり、冷たい空気は下へ暖かい空気は上へ移動し
空気の温度を均一な状態にバランスをとろうとする動きから
空気が流れ、風を感じます。

住まいの中で東西南北、1階・2階、床・天井とでは同じ家の中でも
空気の温度は均一では無く、その不均質さを利用した方法を考えたり
建物が呼吸するための生きた窓を設けて通風を取り
空気が流れるように計画すると
暑さだけでなく寒さもしのぎやすい住まいになっていきます。

また空気の流れは建物の内部だけでなく屋根や外壁にも通気層を設けて
暑さを和らげたり、結露を防止するように考えています。

暑い夏をさわやかに、涼しく感じて過ごしたいと
考えた先人の知恵には、すだれ・打ち水・うちわ・風鈴・金魚など
今では懐かしさを感じる日本情緒が漂います。
余裕から感じられる生活の知恵も忘れないようにしたいものです。
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)

~今月の写真~

「夏休み 気持ちだけでも 海外へ」

この夏の山の顔(岩手県森林組合)

2006年08月22日 | 林産地
本日は、岩手県森林組合からの声が届いています。

青森県には青森ヒバ、秋田県には秋田杉、岩手県には南部赤松と県を代表する木があります。
赤松は非常に製材所・大工泣かせの木で、伐採は冬に限定され、伐採時期を間違えたり、製材後の養生を怠ると青カビが発生し商品価値が無くなります。
現在、その青カビ(青変菌)の発生するメカニズムが解明されつつあります。
写真(下)の木食い虫が伐倒された赤松丸太の皮から侵入し、体に付いている青変菌が赤松内部の水と酸素を得て、放射状に拡がって行くそうです。
この青変菌は杉・唐松には効き目がなく、赤松にのみ現れます。実際は杉や唐松にも木食い虫は入るのですが、赤松のように放射状に変色が見られないそうです。
ですから、赤松に関しては、木食い虫の居ない冬に斬り、すぐに皮を剥き、製材・乾燥としないといけません。
カビの発生する3要素は温度・酸素・水です。ですから、この要素の一つでも欠ければ発生しないのです!
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)


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