コラボの広場

ワークススタジオに参加している建築作家、林産地、工房の仲間が集う場ができました。幅広い人たちの個性を感じてください。

この夏の山の顔(岩手県森林組合)

2006年08月22日 | 林産地
本日は、岩手県森林組合からの声が届いています。

青森県には青森ヒバ、秋田県には秋田杉、岩手県には南部赤松と県を代表する木があります。
赤松は非常に製材所・大工泣かせの木で、伐採は冬に限定され、伐採時期を間違えたり、製材後の養生を怠ると青カビが発生し商品価値が無くなります。
現在、その青カビ(青変菌)の発生するメカニズムが解明されつつあります。
写真(下)の木食い虫が伐倒された赤松丸太の皮から侵入し、体に付いている青変菌が赤松内部の水と酸素を得て、放射状に拡がって行くそうです。
この青変菌は杉・唐松には効き目がなく、赤松にのみ現れます。実際は杉や唐松にも木食い虫は入るのですが、赤松のように放射状に変色が見られないそうです。
ですから、赤松に関しては、木食い虫の居ない冬に斬り、すぐに皮を剥き、製材・乾燥としないといけません。
カビの発生する3要素は温度・酸素・水です。ですから、この要素の一つでも欠ければ発生しないのです!
(WORKS STUDIO ”コラボの広場”)


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