鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

今周期の再録 2

2007年10月19日 | 不妊治療
 つづき。

・生理12日目 受診。流れからして本日も白先生・・と期待したが、茶先生にバトンタッチ。茶先生の内診は素早く、そしてアバウトだ。「左の卵巣はー・・あ、中くらいのが2個ありますねー。右側はー・・ああ、もっと大きいのがありますねー。はい、いいですよー」でおしまい。
・・中くらいとか、大きいとか、そんだけ?
 毎朝来院するたび「今朝は何ミリになったか、LHはどうか」と神経質になっていたのに「中くらい」って、何・・ でも茶先生は、内診の腕が良いといえるのかも~☆ 診るべきものさえ診たら余計なことは調べないでパッパッと診断を下すわけだから。
 その日も採血をして、すぐにスプレキュアに移ることになる。9時半と10時半に2回スプレー。

・生理13日目 本日は午後15時に来院と指示された。だから今朝は念願のお寝坊ができる~・・と思ってたのに、習慣というのはおそろしい。やっぱりいつもの6時には目が覚めてしまった。
 午前中はボランティア関係の雑事を片付け、昼食をお家で作って食べる。食事は軽めに、という指示が出ていたので好物のトロロ蕎麦にする・・が、前回お腹が空いた経験をふまえ、しっかりデザート(林檎2切れ)もつける。

 時間通りに病院へ着き、採卵のフロアへ。もう3度目なので、冷静。緊張もしていない。・・が。順番がきて処置室に入るなり(・・ゲ☆)と思う。全身を術着に包んだドクターの後ろ姿、暗がりでよく分からないけど、あのシルエットは・・
 緑先生だ!
 いや~な予感。

 処置台に横になる。看護婦さんが「まずは消毒ですー」と声をかけてくれるが、ドクターは無言で仕事開始。ガシガシガシッ! (うわぁ、手荒な・・痛いよ~・・やっぱ緑先生はダメだぁ~・・)「じゃあ、左からいきますね」
ブスッ! 
ぎゃぁ~
 その痛いのなんのって・・
 この病院は『無麻酔で採卵ができるくらい痛みがありません』なんてうたっているけど「詐欺~」 と思うくらい、痛かった☆ 穿刺の瞬間だけでなく、卵胞の中身をユックリ吸引する間もやたら痛くて、息をつめても声が出てしまう。しかも今回は左右に複数、有力な卵胞があるから、穿刺は一度では終わらない。「次、右いきまーす」と言われて思わず身構える。
 グサッ!
ぎゃぁ~

 やっぱりさっきのが例外じゃなかったんだ。ひえぇ~痛いよぅ~ マジで涙が滲んできてしまった。

 でもまだ終わらない。
 右にまだ卵胞があるので、角度を変えてもう一度だ。辛そうな呼吸をしているミソに気づいてドクターが「もう少し頑張れる?」と声をかけてくる。・・このシチュエーションで「頑張れません」と言えるわけないでしょーが!早く、早くやって、一刻も早く終わらせて~!
 ・・ていうより、その声・・緑先生じゃない!!もしかしてあなたは(お気に入りの)赤先生・・!!!
 ・・おぉぅダブルショック・・好きだったのに・・あまりにも手技が体育会系です、赤先生・・

 ようやく終わってヨロヨロと安静室へ移動。辛かった・・途中からはモニターを見る余裕もなくて、何個の卵胞にトライしたのかすら分からず。もしこれで、採れたタマゴが1個2個程度だったらマジ泣くぞ・・と思いつつ結果を待つ。

 採卵数は5個。
 しかもセロフェンとスプレーでギリギリまで粘った甲斐あって、そのうち4個は成熟卵だった。
 よかった。

2個は通常の体外受精、2個は顕微授精、残り1個は完熟を待って顕微授精というプランになる。

・生理14日目 受精確認。未熟ちゃんは完熟せず、そのまま廃棄。通常の体外受精卵は、ひとつはすでに壊れていて使えず、もうひとつは多精子受精でボツ。顕微授精の2つだけが残る。
 後日、ダメだった2個の写真を見せてもらう。ビジュアルで異常卵を見ると、けっこうショック・・
 年齢のためタマゴの質が低下しているってこういうことか・・と思う。もしまた採卵するとしたら、次からは多分、全部を顕微授精にすることを勧められるだろうな、という予感。

・生理15日目 分割確認。2個とも頑張ってくれている。 
 はやる気持ちを抑えつつ、タマゴちゃんを迎えにいく。この、呼ばれているような朗らかな気持ちは、たーちゃんの時と同じだぁ・・!今度こそ、今度こそきっとうまくいく!そう自分に言いきかせる。
 待合室で待って待って、ようやく順番。
ようこそタマゴちゃん!!
 5分割のグレード1。・・5分割って、何じゃらほい? 2,4,8・・じゃないからイレギュラーな気もするが、グレードとしては1なのね?よくわからん。やっぱ見た目だけの評価なのかも。
 
 残る1個はフラグメントが多いらしくグレード2。このまま培養を続け、胚盤胞になったら凍結するとのこと。おまえも頑張っておくれ。

 夜、帰宅したウソ君に、今回のタマゴちゃんの仮名をつけてと頼んだ、今まで2回はミソが名前をつけたけど、うまくいかなかったので。
 とっさに思いつかない様子のウソ君。考えあぐねているのでミソが「たーちゃん2号でも良いし、ウソ2号でも良いんだよ」とフォローをいれると「『2号』は止めよう」と言って「・・卵だから、ランちゃん、でどう?」との提案。
 ・・おっと、そうくるとは思わなかった

 タマゴ名、ランちゃんに決定~!
 これから、妊娠判定日までの2週間弱、一緒に楽しく過ごそうね

今周期の再録

2007年10月18日 | 不妊治療
・生理3日目 受診。担当は緑先生(仮称)。
 実はミソサザイ、緑先生がちょっと苦手。たーちゃんの時に、最初に胎のうを見つけられなかった先生で、内診が長くてハッキリしなくて、もしかして機械の使い方ヘタなんじゃないの~?と思う事がある。そして、診ながら患者が不安になるような独り言をつぶやく先生なのだ。この先生の内診に当たるとちょっとハズレと思う。
 この日も、ハズレ。ふつう生理3日目にはチビな卵胞があるかどうかやデカイ間違った卵胞が居座っていないか等を調べて、今周期に採卵できるか決めるんだけど、先生のミスなのか看護婦さんのミスなのか、患者側の内診モニター画面が消えたままで、ミソ自身は卵胞を見ることができず。緑先生も例によって時間をかけて診ながら「これは、チガウ・・これが卵胞・・かなぁ~・・?」とつぶやく。
 「・・かなぁ~」って自信ないなら口に出さないで!不安になっちゃうじゃん!
 その後の問診ではナゼか、担当がお気に入りの赤先生(目じりの笑いジワがキュート)に交代していて、今周期の採卵にゴーサインが出たので、まぁいいかと思う。(・・内診だけで交代ってことは緑先生、もしかして研修医とかかなぁ・・・。)

 生理3日目から5日間、セロフェンをのみつつ1日3回HMGを鼻からスプレーする。その期間中、特に大きな体調の変化は感じず。服薬・点鼻を忘れないよう気をつかいつつも、ほんとに効果があるんかいな・・と思う。

 ところで、今回の生理は出血の量が少ない気がした。ミソは通常、4日目くらいまで出血があってその後徐々にナプキンからオリモノシートに移行し7日目で終了・・というカンジなのだが、今周期は6日目には通常の下着で済むくらい早く終わった。前の周期、クロミッドのせいで内膜が薄かったのかな、やっぱし・・?

・生理9日目 受診。担当は灰先生。
 緑先生とは違って灰先生は必要最小限の言葉しか口にしない。必要最小限とは?→患者名の確認と、内診終了後に「待合室で待つように」という指示。それだけ。・・ いろんな個性の先生がいます。

 ところが、血液検査が終わって次は問診だ・・と思ったら、もう一度灰先生から内診に呼ばれた。
 「血液検査の結果と内診所見が合わないんです」とのこと。
 内診で確認した最大卵胞はまだ1.4そこそこなのに、もうLHの値がジワジワと上がり始めているという。見逃した主席卵胞が他に無かったか、もう一度診てもらうが、やはり見逃しは無かった。

 まだ1.4では採卵には早すぎる。せめて主席卵胞が1.8は欲しい。でも、LHサージが来てしまったら排卵してしまうかもしれない。他の卵胞も7,8個見えているが、のきなみ0.7とか1.1とか、とても採卵できるレベルにまで成長していない。
 スプレーのおかげで卵胞が沢山できたのに無駄になっちゃうの~?

 LHが微妙な値なので、セロフェンとスプレーを続けつつ、もう少し様子をみることになる。明日も同じ時間に採血。

 ・生理10日目 受診。担当はこれまたお気に入りの、白先生(お国訛りがポイント高し)でラッキーと思う。白先生の内診はいつも、気持ちが前向きになるようなコメントをくれるのだ。
 ・・でも、主席卵胞の大きさがあまり変わらず。 昨日1.41くらいだったのが1.47くらいに成長しただけ。
 しかーし。さすが白先生、脇侍の卵胞たち、昨日0.7くらいのがいくつか、いずれも1.0くらいに育っていることを見逃さず指摘してくれる。「LHの値は高めだけれど安定しているし、タマゴも育っているから、もう1日。もう1日頑張ってみましょう」と言われる。

 ・生理11日目 受診。本日も白先生。ラッキーとは思うが、感情は鈍磨している。・・というのは。連日、同じ時間(朝一番)に採血してLHの数値をモニタリングするため早朝から来院する日が続いていて、しかもスプレーの時間もあるから、もうフラフラ・・。 ムリクリ仕事を休んで来院時間を作っている関係もあって、多少のことでは仕事を休めないし・・ああ、ユックリお寝坊したいよぅ・・でもここがフンバリどころと思って頑張る。
 本日は主席卵胞が1.6を超えた。「明日には1.8になるでしょう、そうしたら採卵準備に入れます」と言われる。いよいよだなーと思う。

 ・・つづく。

プレゼント

2007年10月16日 | 不妊治療
 先週末、久しぶりにスワンと会った。いろいろ話して、楽しかった。現在のお互いの仕事の話、職場にいる面白い人物の話、郷里の友人達の動向・・でも話題の中心はやはり不妊治療のこと。

 彼女は今も3つ目の病院に通っている。とはいえ、ミソサザイみたいにせっせとは通わず、タイミングが合った時にだけ通院しているらしい。だからミソより半年分くらい長く通っているわりには、まだAIHは3回しかトライしていないそうだ。
 彼女は「体温変化がはっきり二相に分かれてなくて排卵日が分からなかったり、疲労がたまると不正出血があってその月はパスしたり、なかなかうまくいかないのよ」とため息をつく。

 ・・排卵検査薬を使わないで、基礎体温と体感だけで排卵日を特定しているんだスワン・・そりゃ、タイミングを外すことも珍しくなかろう。しかも不正出血とか低温期が長いとか、もう少し危機感を持った方がいいんじゃないの・・?と他人事ながらやきもきする。
 でも、ミソより半年も年上のスワンに対してドクターは一度も体外受精を勧めないそうだ。・・どういうわけだろう?素人考えではスワンの方がミソより卵巣条件がきびしそうなのに。

 どうも、精子の状態の方で判断しているみたい。3番目の病院の時、確かにウソ君の検査結果は下限ラインぎりぎりを低迷してたからなぁ。スワンの旦那さんのカワセミさんのはピチピチだそうだ! (それはヨカッタ)

 ・・それと、よくよく話を聞いてみると、スワンは体外受精まで考えてはいないみたい。タイミングとAIHで頑張ってみて、ダメならダメで夫婦二人の人生でも良いと思っているそうだ。
 絶対絶対子供が欲しい、どうしても自分たちの子ができなかったあかつきには養子でも里子でも・・と考えるミソたちと、出来たらラッキー、でも夫婦二人の人生も悪くない・・と考えているスワンたちでは、どうしても言動のニュアンスが違ってくるよね。
 3番目の病院のドクターは(経営に敏感そうだったし)顧客ニーズを的確に察知していたんだね~きっと。

 それでも。お互いにある程度考え方の違う私たちも「子供」に寄せる想いは同じだった。

「『自分の子』が欲しいというより、旦那に『旦那自身の子』をあげたい。それが彼への、最高の贈り物だと思うから」

 精神的にも肉体的にも辛いけれどこうして頑張っているのは、自分のためじゃない。自分を喜ばせるために一人で頑張ってると思うと、くたびれて「もう投げ出したい」と思うけど、そうじゃないんだ。

 ウソ君を喜ばせたい。

 そして孫ができたとウソ家の家族を喜ばせることで、ウソ君自身をもっと幸せにしてあげたい。平穏な日々をゲットしたい。ミソ家の両親は、直後は嘆き怒り狂うかもしれないけど、後々ミソの決断が正しかったと理解する日が来る。きっと来る。だから、頑張る。

新ジンクス

2007年10月13日 | 不妊治療
 明日は採卵日。
 初めてのHMGスプレー周期。有望な卵胞は3~5個みたいですが、はたしてタマゴはいくつ採れるでしょうか。ドキドキ

 明日の受付時間を「4時に電話で問い合わせて下さいね~」と言われ、指示通りに電話したのに、通話中でいっこうにつながらない。かけ続けてやっとつながったのが4時52分。 ・・ま、コンサート等のチケット取りよりはマシかと思う(やっとつながったらソルドアウト、なんてしょっちゅうだもんね)。

 ジンクス好きなミソサザイ、またジンクスを作ってみる。

 受精や分割の確認のために病院に電話して、たーちゃんの時はなかなかつながらずにすごく焦ってジリジリした。→結果、うまくいった。
 ちぃちぃの時は、かけ始めて10分くらいで電話がパッとつながって、拍子抜けするほどだった。→結果、ダメだった。
 ・・ゆえに。なかなか電話がつながらない時=「うまくいく時」!!
 そう考えると、なかなかつながらなくてもイライラしないで待てますな

 ・・それにしても、受付時間が15時って、遅くない・・??
 ちぃちぃの時初めてスプレキュアを使ったけど、その時は午前10時半と11時半にスプレーして、翌日はウソくんと一緒に昼前には電車に乗り、昼食は軽くと駅ビル内で中華粥を食べた記憶がある。その後すぐ病院に行って、受付済んだらすぐ採卵。終わってみると、昼があまりに軽かったためまたお腹が空き、夕食までもたない!と二人で喫茶店に駆け込みサンドイッチをぱくついたっけ。・・と考えると、前回は受付時間が13時だったはず。

 今回は、スプレキュアはそれより1時間早い、午前9時半と10時半。なのに受付は15時・・大丈夫かなぁ。「採卵しようとしたら排卵済みでした~」なんてことにならなきゃいいけど。

 いやいや。
 悪いコトは考えない!
 マイナス思考はマイナスの気を引き寄せ、マイナスな結果を招いちゃう。
 うまくいく。きっとうまくいく。この数時間のズレで、完熟タマゴがきっと増えるのだぁぁ!

 そもそも患者としては、医師の指示通りに待つしかないんだもんね。

夢に味がついてる

2007年10月08日 | 不妊治療
 突然ですが質問です。あなたが夜みる夢に、色はついていますか?

 夢には色は無い、色がついている夢を見るのはキ印の証拠だ、なんて俗に言われていますがホントかいな。ミソサザイは、しょっちゅうではないけれど、けっこう見ます、カラーの夢。レンガ色の城壁都市を上空から見下ろすとか、小型宇宙船を灰色の橋の陰にかくれてやり過ごすとか、青空を背景にすっくと立つ黄金色の銀杏の大木をしみじみ眺めるとか。あ、有名人もよく出てくる(←関係ない。ただのミーハー)

 でも、このあいだは、夢に味がついていた。

 今周期は、HMGデビューしました。
 前周期と同様、生理3日目からセロフェン(=クロミッド)を1日1錠服用しつつ、1日に3回、だいたい同じくらいの時間間隔をあけてHMGを鼻からスプレーします。
 ・・とうとうHMGか~。ちょっとビビる。でもドクターにちろっと不安を言ったら「鼻粘膜からの吸収はわずかですから。できるだけ体内に入れる薬は少なく少なく、というのが当病院の方針です」と説明され、ちょっとだけ安心する。

 でもすぐ、次なる不安がおそってくる
 点鼻薬、苦手なんだよー、下手なんだよー。うまくできるか緊張する。

 「1日3回だいたい同じくらいの間隔」というと、24時間÷3=8時間おきでしょ?この8時間を、どこを基準に設定するかでもちょっと悩む。
 前々からチケットをとって楽しみにしていた芝居をこの連休に観に行く。マチネだから開演は13時。シェイクスピアだから上演時間が長いこと確実。・・とすると、途中休憩はトイレが殺人的な混雑になるからスプレーは無理。開演前に昼1回のスプレー時間を設定しなければ。とすると、逆算すると朝のスプレー時間は午前5時。

 ・・・。

 起きましたよ、ええ。朝の5時。山に行く時でもなければこんな時間に起きませんってば。
 でも可愛いわが子を授かるためだ、何でもします。(・・つーか、毎日電車で注射に通うとか、自分で注射するとかじゃないんだから、ラクなもんでしょうにミソ。)

 この、5時起き初日に夢を見た。うまくスプレーできるか不安だったから。
 飛び起きてみたら5時をとっくに過ぎていて、あわててスプレーしてから、そういえば寝ぼけまなこでさっきスプレー済みだったじゃん、間違って朝2回スプレーしちゃった、どうしよう、この喉の奥のイヤ~な苦味、これがスプレー済みの何よりの証拠・・・
 ・・というところで目が覚めた。時計はまだ4時50分。つばを飲み込んでみても別に味はしない。
 さっきの苦味は、やっぱり夢だったのね・・。

 スプレキュアが喉に落ちてきた時の苦味が、強烈に印象に残ったからでしょうなぁ。
 でもHMGスプレーは、薬が喉に落ちてきてもほとんど苦味を感じない。

 だから逆に不安になります。ちゃんと鼻粘膜に薬剤が届いているんだろうか?うまくスプレーできているんだろうか?

 結果が出るまで分からない。
 はたして今周期は卵胞がいくつ育っているでしょうか。5時起きの成果が出ますように・・。

感じる

2007年10月05日 | 不妊治療
 何で分かるのかなー。

 予感通り、案の定ちぃちぃは居らず、今回は着床(-)。妊娠判定日の翌々日にはリセットしました。

 (-)の判定をウソ君に告げて、そのあと「実はね・・」と、ずっと気分が乗ってこなかった話をした。すると、ただ頷いて聞いているだけだろうと思ってたウソ君が意外な返事をした。
 「・・実はオレも。今回は、感じなかったんだ」

 ・・そーいわれてみれば思い出した。
 たーちゃんの時、判定日前に出血して不安な毎日を過ごしていた時、ウソ君がなぜかミョーに自信ありげな声で「大丈夫だ。感じる」って言ったっけ。
 その時は、ミソの不安を鎮めようとして口から出まかせでそう言ったのだろうとウソ君の愛情の方を噛みしめていたものだったけれど・・えー・・マジぃ?

 ミソサザイもウソ君も、霊感なんて全っ然ありません。スピリチュアルな番組とかは大好きで、江原さんの番組なんかは欠かさず観ておりエハラーと呼ばれても否定はしませんが、やはり生活には遠い次元のように感じています。

 それでも・・そんな私たちでさえも、こんなに「感じる」とは。

 では次こそは。
 今周期こそは必ず、の思いを込めて、全身全霊で頑張ろう。