鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

プレゼント

2007年10月16日 | 不妊治療
 先週末、久しぶりにスワンと会った。いろいろ話して、楽しかった。現在のお互いの仕事の話、職場にいる面白い人物の話、郷里の友人達の動向・・でも話題の中心はやはり不妊治療のこと。

 彼女は今も3つ目の病院に通っている。とはいえ、ミソサザイみたいにせっせとは通わず、タイミングが合った時にだけ通院しているらしい。だからミソより半年分くらい長く通っているわりには、まだAIHは3回しかトライしていないそうだ。
 彼女は「体温変化がはっきり二相に分かれてなくて排卵日が分からなかったり、疲労がたまると不正出血があってその月はパスしたり、なかなかうまくいかないのよ」とため息をつく。

 ・・排卵検査薬を使わないで、基礎体温と体感だけで排卵日を特定しているんだスワン・・そりゃ、タイミングを外すことも珍しくなかろう。しかも不正出血とか低温期が長いとか、もう少し危機感を持った方がいいんじゃないの・・?と他人事ながらやきもきする。
 でも、ミソより半年も年上のスワンに対してドクターは一度も体外受精を勧めないそうだ。・・どういうわけだろう?素人考えではスワンの方がミソより卵巣条件がきびしそうなのに。

 どうも、精子の状態の方で判断しているみたい。3番目の病院の時、確かにウソ君の検査結果は下限ラインぎりぎりを低迷してたからなぁ。スワンの旦那さんのカワセミさんのはピチピチだそうだ! (それはヨカッタ)

 ・・それと、よくよく話を聞いてみると、スワンは体外受精まで考えてはいないみたい。タイミングとAIHで頑張ってみて、ダメならダメで夫婦二人の人生でも良いと思っているそうだ。
 絶対絶対子供が欲しい、どうしても自分たちの子ができなかったあかつきには養子でも里子でも・・と考えるミソたちと、出来たらラッキー、でも夫婦二人の人生も悪くない・・と考えているスワンたちでは、どうしても言動のニュアンスが違ってくるよね。
 3番目の病院のドクターは(経営に敏感そうだったし)顧客ニーズを的確に察知していたんだね~きっと。

 それでも。お互いにある程度考え方の違う私たちも「子供」に寄せる想いは同じだった。

「『自分の子』が欲しいというより、旦那に『旦那自身の子』をあげたい。それが彼への、最高の贈り物だと思うから」

 精神的にも肉体的にも辛いけれどこうして頑張っているのは、自分のためじゃない。自分を喜ばせるために一人で頑張ってると思うと、くたびれて「もう投げ出したい」と思うけど、そうじゃないんだ。

 ウソ君を喜ばせたい。

 そして孫ができたとウソ家の家族を喜ばせることで、ウソ君自身をもっと幸せにしてあげたい。平穏な日々をゲットしたい。ミソ家の両親は、直後は嘆き怒り狂うかもしれないけど、後々ミソの決断が正しかったと理解する日が来る。きっと来る。だから、頑張る。