鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

抱卵中3

2007年07月27日 | 不妊治療
【移植後】
13日目:基礎体温36.75
 生理は来ない。排卵検査薬でLHサージを検出してから数えると16日目。こんなに来なかったことは過去に無い。だから、やっぱり妊娠している・・のか? 血液検査で出たと医者から言われたのに、まだ半信半疑。トイレに行くたびドキドキする。

14日目:基礎体温36.80
 4月20日に使った妊娠検査薬、2本入りのうちの1本が残っていた。
 市販の妊娠検査といえば生理予定日の1週間後・・という感覚があって、検査してもし反応が出なかったらますます不安になるだろうし、お楽しみはとっておこうゼ!・・と思っていたのですが。
 パッケージには「生理予定日翌日から検査可能」って書いてあるし、えぇい、ビクビク過ごすより、白黒つけちまえ!と使ってみる。
 ・・1分後。
 ・・うっすらと線が・・!まるで、排卵チェッカーでは(-)の場合と同じような、薄っす~い線。でも「うっすらとでも反応が出たら陽性」って説明書きにある。この時点でようやく少しホッとする。

 夜にウソ君が帰宅するまで検査キットを捨てないで保管しておく。でも数時間後に「・・そうか、この検査キット、見せたら捨てちゃうよな~」と思いついたミソ。記念だし、写真でも撮っとこうかなと思い、袋から再度取り出してみて・・
ビックリ ラインがくっきり出てる!「検査結果が残る」とは書いてあったけど、時間が経つと変化するとは知りませんでした~。

 市販の検査キットひとつ使うにも、アタフタ、オロオロ。しょーがねぇな~自分

 もし不妊に悩むことがなかったら、きっとこういう小さな驚きや発見も、アタリマエのこととあっさり忘れ去っていたにちがいない。

 そう。きっと、ミソに何かを学ばせるために、神さまはミソを不妊で悩ませ、そしてその後に、たーちゃんを授けてくれたんだ。
 学ぼう、この1日1日を。

15日目:基礎体温36.85
 特に変化なし。

16日目:基礎体温36.60
 基礎体温が、0.3度以上ガクッと下がる。でも、体調の変化はない。高温期の後半みたいに何となく全身がホカホカして、よく動く。腹痛もなく、出血もない。体温以外に変化はないので病院には連絡せず様子をみる。

17日目:基礎体温36.75
 基礎体温、もりかえす(笑)

18日目:基礎体温36.65
 また下がる。もう一喜一憂しない! たーちゃんを信じて「大丈夫っ」と開き直る。


 早く10日目になって~! 
 受診日が待ち遠しい。受診して、内診してもらって、子宮外とかでなく、良い位置に着床してるのを確認して、早く安心したいよぅ~

 ・・というミソの気の小ささイラチさを、神さまは戒めているのかもね
 どっしり構える心の訓練をせねば。

抱卵中2

2007年07月22日 | 不妊治療
 ウソ君は酒豪。
 単なる酒好きとか、しょっちゅう深酒をするとか、そういう意味ではなく、本当~に酒が強い。いくら飲んでも性格が変わったりしないし、難しい討論だってできる。酒そのものも愛していてこだわりがあるし、お酒の「場」も大好き。強いだけでなく、お酒とこんなに「仲が良い」人って、ミソサザイの人生で初めて会った、と言ってよいほど。

 そのウソ君が、ここ3ヶ月ピタッとお酒を飲まなくなった。
 健康上の理由からで、以前からウソ君の肝細胞の心配をしていたミソとしては安心ではあるんだけど、一方でそのあまりの徹底ぶりに、アルコールを体質的に受けつけないミソの方が「たまには少しくらい、いいんじゃないの?」とフォロー入れるほど。仕事の飲み会に出席しても飲まないで帰ってきた日にゃ、本当に驚いた。つられて口をつけたくなったりしなかったんだろうか。ううん、それよりも、酒豪と知られている仲間内で、つきあいで杯を上げなきゃいけない場面はなかったんだろうか。「お酒の場」を本当に理解しているウソ君を、改めて尊敬したミソ。
 ・・あ、ノロけちゃった?

 いやいや、本題はそれではないのですよ。
 その、禁酒の影響かどうかはわかりません、わかりませんよ、わかりませんが(←シツコイ)ウソ君の検査結果が、その3ヶ月の間に格段に改善されたのです!

 日々の地道な積み重ねって、大切なのかも。

 そう考えさせられたミソ、自分も何かしようと思った。効果があるかどうか分からないけれど、「祈り」や「願かけ」のかわりになるような、自分で努力できる健康に良いこと。
 ・・でも、普段から酒もタバコもやらないミソが禁酒禁煙もないだろうし、ウォーキングは今までも常にやっているし・・ 

 そこで思いついたのが「カフェイン断ち」でした。

 ミソサザイは英国人なので(←嘘)毎朝1杯のミルクティーは欠かせない。有機無農薬の紅茶(ティーバッグは無漂白)を常備している。
 それを断つことに決めました。
 もちろんコーヒーもダメ。緑茶もやめておく。飲むのは麦茶や健康茶系、あるいはお水。
 ネットで、カフェインが着床をさまたげるかもしれない、との情報を読んだためです。もちろん真偽のほどは定かではありませんよ!! ただ、何かこう、「身体に良いことを努力している」と思いたいじゃないですか。そういう思い込みのためには「自分が一番好きでやめられないこと」を「やめる」ってのが、一番効果的ではないかと思ったわけです。

【移植後】
10日目:基礎体温36.90
 やはり茶色のオリモノ。量は多くないけれど、止まってはいない。基礎体温は高いままだけれど、ミソの場合、生理が始まってから体温がガクッと下がることもあるから、全然安心できない。いつドッと鮮血が出るかとトイレに行くたびにビクビクしながら仕事をする1日。

11日目:基礎体温36.85
 心なしか、オリモノが減ってきた感じあり。(でも、そう安心した後にドッとくるんだよな~と思う。)
 心なしか、9日目に感じていた子宮の張りも消えて身体がラクになっている。(でも、いつも生理痛は、始まった後の方がひどいんだよね~と思う。)
 トイレに行くたび、オシリをつぼめるみたいな感じで用を足す。そんなことしてもダメなときはダメだとわかってるんだけど、つい・・

12日目:基礎体温36.65
 基礎体温が、ガクッと下がった。
 移植から12日目、排卵検査薬翌日から数えてちょうど14日目・・生理予定日の朝。
  ・・~! ダメだったか、やっぱり・・
 布団の中でこっそり泣いた。
 ・・でも、たーちゃん、頑張ったじゃない。ちゃんと12日間、ミソとウソ君と一緒に居てくれた。ありがと、たーちゃん・・それだけでも嬉しかったよ・・

 その日は遅出のウソ君、まだ眠りの中。起こさないようにそっと起床して身支度するミソ。移植後12日目、今日は結果を判定してもらう日だ。仕事を休んで病院へ向かう。
 もう結果は分かっているけれど、きちんと診てもらおう。

 採血して、待合室で待つ。検査結果が出るまで1時間あまり。喉がかわいてきた。・・えぇい。どうせダメなんだ、と、何週間かぶりにミルクティ  を飲む。久しぶりの芳香・・でもちっとも美味しくないよう・・

 検査結果が出ました、と呼ばれてから、ドクターのお話になるまで、さらに1時間以上も順番を待つ。
 その間、アレコレと質問を考える。咳やくしゃみがひどかったから、それで着床が妨げられるってことはあるのか尋ねよう・・あ、それから、採卵の時、未成熟だったことが影響したのかとか、それを避けるには次回はどうしたらいいのかも相談しなきゃいけない・・

 「ミソサザイさーん、どうぞ」
 はい。ミソサザイです。
 「血液検査で、妊娠反応がハッキリありますね。何も体調に変化がなければ、また10日後に来て下さい。」

・・えっ・・!?

 あのっ・・あのっ・・体温下がってきたんですが・・
 「心配ないです」
 4日前から出血があったのですが~!
 「今は止まってるでしょう?心配ないです。出血があるようなら安静にして。基礎体温は高いですから大丈夫ですよ」

 ゴメン、たーちゃん! ミソ、早とちりしてカフェインを摂取しちゃったよぉぉ~!! たーちゃんは頑張ってたのに!ちゃんと頑張ってくれてたのに・・!

 ダメだったと言われるとばかり思い込んでいたので、もう頭ン中がまっ白。嬉しさより、聞き間違えたんじゃないかとか、カルテの取り違えがあったんじゃないかとか、そんな不安ばっかりが膨らんで。
 支払いを済ませた後の「保険点数ゼロ・全額実費負担」の領収書を何度も何度も見直しました。

 本当かなぁ・・本当かなぁ・・本当かなぁ~~・・!!

 コレを書いている本日の時点でも、まだ信じられません。でも確かに生理は来ない。

 次の受診日で胎嚢が見えたら・・その次くらい?で心音が確認できたら、その時にようやくホッとできるかも。
 また長ーい「待ち」の10日間が始まりました・・


抱卵中

2007年07月22日 | 不妊治療
【移植後】
6日目:基礎体温36.85
 ずっと風邪ぎみが治らない。LHサージの日にそうだったように、くしゃみや鼻水が止まらない。咳も出る。眠ると少し軽快するけれど、疲れた夕方とか朝の寝起きとか風呂上りとか、体温が変動する時はグズグズ・ゴホゴホ・ぶぇっクシュン!
 こんなに1日中、瞬間的な腹圧がかかり続けていては、着床しようとするたーちゃんが横っちょの方に飛んでいっちゃうのじゃないかとバカな心配をする。・・そんなコトは起こらないのかな?

7日目:基礎体温36.85
 風邪ぎみ続く。

8日目:基礎体温36.95
 風邪ぎみ続く。この状態がこんなに何日も続くなんてフツーは無い。鼻水がひどいのはせいぜい1,2日で、あとは本格的な風邪になって発熱するか、反対にそのまま軽快して治っていくか、なのに。LHサージの日からだから、数えてみると1週間以上も同じ体調で横ばい、ということになる。
 ・・それって、まずいんじゃないかなぁ。たーちゃんを迎えようとしているのに、母体のミソサザイが万全な体調じゃないなんて。
 その危惧が的中するかのように、夕方、色つきのオリモノがある。薄茶色の細かい顆粒みたいなのがティッシュについてる。
 ど・・どうしよう まだ8日目なのに、もう生理がきちゃうの~?
 黙っていられなくて、ウソ君にそのことを告げる。「ダメかもしれない~」とつい涙が出てしまうミソ。ウソ君は「とにかく明日、病院に行ってみな」と抱きしめてくれて、それから「・・次があるよ」とも言ってくれる。しょげているミソを何とか元気づけたいと、一生懸命抱きしめてくれるウソ君。ごめんね、うまくいかなかったらごめんね、と心の中で思う。

9日目:基礎体温36.85
 移植の後の説明書に「生理予定日前に体温か下がったり出血がある時は、病院に連絡をして下さい」とあった。体温は高いけれど、色つきのオリモノは止まらない。茶色も濃くなってる。
 鮮血の色ではないから大丈夫、きっと大丈夫・・!と自分を勇気づけつつ、早朝の街を病院へ向かう。
 途中の駅前で、念のため病院に電話。すると、予想外の指示をされた。昨夜から今朝の様子を聞いたドクター「来院する必要はありません。激しい運動は避けて、様子を見て下さい」といわれる。
  ・・診てもらえないの・・?
 仕方ないのでそこでUターン。そのまま仕事に向かう。
 でも、仕事していると、ハッキリ《おりてくる》感じがあって、鮮血じゃないけど明らかに茶色のオリモノ。生理前日みたいな腰から足にかけてのダルさと、子宮の張りもある。
 ダメだ、仕事なんかしてるバアイじゃないっ・・!昼休みにもう一度病院に電話して
「様子見てていいんですか? 自分では判断できませ~ん」と訴える。
 すると。
 「心配なら来院してもいいけど、病院で出来ることはありませんよ」と言われる。
 移植して9日経っているので、たとえばホルモン系の薬を投与するなど補う時期はもう過ぎている、とのこと。
 ・・そうか。 と我に返る。

 生殖補助医療は、あくまで「補助」。生命を与えてくれるわけじゃないんだ。
たーちゃんが生き残るかどうか、それはたーちゃんの寿命、たーちゃんの運命。いくら医学が進歩しても、それを左右することはできないんだ。

 それなら、祈ろう。たーちゃんの生命力を、祈って信じよう。
 頑張れ、たーちゃん。
 ママ・ミソサザイと、ふたりで頑張ろう。 パパ・ウソ君も待ってるよ、3人で頑張ろう。


気が早い

2007年07月16日 | 不妊治療
 卵のいのちを信じるために、名前で呼ぶことにしました。
 卵だから、たーちゃん ・・単純

 まだ着床するかどうかも分からないうちから名前をつけるなんて、こんな気が早いことするのはミソサザイだけかな、と思っていたら、ネットで見た他の不妊治療中のプレママたちも、卵割した卵ちゃんに名前をつけて呼びかけている人が少なからずいらっしゃった。
 誰しもが、未来のベビーによせる想いは同じなのね・・

 そして、たーちゃんの無事を祈る気持ちはウソ君も同じ

 近所にとても有名な神社があるんだけど、その敷地内に安産の神さまを祀った摂社があって、そこが年に一度だけ、例大祭のため開くという。
「お参りに行こうよ」とウソ君の方から提案。
「・・でも、あそこは《子授け祈願》じゃなく《安産祈願》の神社だよ。気が早すぎない?」と渋るミソ。
「でもさ、開くのは年に一度だし」
・・まぁ確かにそうだ。
 お参りし、可愛らしい安産お守りゲット

 つい渋ってしまうのは、やっぱミソの中に「うまくいかないのでは」という不安があるから。年齢も年齢だし、体外受精で出産にまでこぎつける確率の低さが脳裏をよぎる。

 でも、たーちゃんは生きているんだ。
 たーちゃんに与えられた寿命がどこまでと定められているのかミソサザイには分からない、けれど、沢山の医療従事者のご助力を得て、確かに生命は宿ったんだ。その生命を認めてあげようと決めたじゃない! 

 ・・でもさすがに「腹帯」までは手がのびなかったよ・・

顕微授精でした

2007年07月15日 | 不妊治療
【抱卵開始までの再録】

-5日目:基礎体温36.35 
     生理6日目 排卵検査使用開始。23時(-)

-4日目:基礎体温36.35 排卵検査23時(-)

-3日目:基礎体温36.40 
 昼過ぎに急激に帯下感(+)排卵検査17時(+)
 19時過ぎに受診し採血。結果を待つ間に採卵までのスケジュールや、スプレキュアの使用方法などの説明を受ける。スプレキュアは今夜、夜中の2時に使用して、採卵は明後日になると指示される。LHサージがきているのに明後日はなかろう、と思うが、とりあえずは素直に看護婦さんの指示に耳を傾ける。でも、予想はアタリ☆ 21時に血液検査の結果が出ると、急遽「スプレキュアは使用しないで、明日朝早く来て下さい」と言われる。明朝のホルモン値で採卵日を決めるとのこと。スプレキュアは、使用しないのに特殊薬品ということで《お買取り》である。半年間は使用できるから冷蔵庫で保管して、と言われるが、今回が成功したら、ムダなお買い物~・・いや、そうなった方が嬉しいから、ご祝儀と思おう・・ 明日は入浴できないから、ゆっくりお風呂。

-2日目:基礎体温36.25 
 朝8時前に受付。採血の結果、そのまま採卵と決まる。10時頃に処置室へ。着替えや支度を済ませ、指示どおりにベッドに寝る。採卵時、痛みはほとんど感じなかったけれど、やっぱり針が刺さる感覚はあって、内臓なので鈍痛と表現するようなぼんやりした違和感あり。でもミソの場合、採卵は1個なので、我慢というほどの苦痛ではなかった。ものの数分で終了。別室に移り、2,30分ほど安静にする。腹痛も気分の悪化も無いので、そのまま着替えて待合室へ。ウソ君は別室で採精後、待合室で待機していた。その後、2時間近い待ち時間あり。本日の結果と、今後の予定を聞く。完全自然周期採卵だったため、卵の成熟が完全でなく、従って今回は顕微受精と決まる。排卵コントロールの効かない自然周期採卵のデメリット。もしかしてうまくいかないのかな・・と一瞬血の気が引いたが、培養士さんは「卵の成熟は数時間単位で進むので、このまま培養すれば大丈夫ですよ」と仰る。実はこうして話をしていた昼頃には、卵ちゃんは無事に極体を放出して成熟卵になってたらしいことが後日わかる。採卵がもう数時間遅かったら、通常の体外受精でよかったのに。でも、自然周期だといつ排卵しちゃうかわからないから、仕方ないことではありました。

-1日目:基礎体温36.50
 14時、受精確認。受精率9割と聞く顕微授精ですからね。でもやっぱりホッとしたです。お風呂に入っても良いはずだけれど、用心してシャワーのみにする。

 0日目:基礎体温36.80
 10時、分割確認。12時頃に来院、受付。15:45頃、4分割した卵を移植。割球の大きさ均等でフラグメント少なめ、グレード1の卵ちゃん。AIHと同じ感じで、あっちゅーまに終わる。ベッドで20分安静にして帰宅。これから、1日3回毎回2錠のデュファストンを服用する。2つ目の病院で、使用後がキツくて止めてもらったデュファストンを、こんなに大量に飲むのか・・と恐怖に気が遠くなりかける。が、卵ちゃんのためだ、死ぬ気で頑張るよ。・・っちゅーか、服用中は特に副作用は感じなかった薬だから、うまくいかなかった時にだけ、リセットの恐怖を味わえば良いのさ・・

 1日目:基礎体温36.75
 朝、大の時に出血の気配がある。ティッシュがかすかにピンク色になる程度。消毒のために膣内をこすっているから出血はありますよ、と言われていたので、それだろうと、様子を見ることにする。小の時には出血なし。感染症予防のため、と言われていたから、この日もシャワーで我慢。

 2日目:基礎体温36.75
 朝、やはり大の時にティッシュに色がつく。迷うが、腹痛などもないので、もう1日様子を見て、明日朝も色がつくなら、病院に連絡しようと思う。一日の仕事を終えた夜、ホカホカ湯気を立てる浴槽が私を呼んでいる~・・でも今朝の出血の気配が気になって、この日もシャワーで我慢。

 3日目:基礎体温36・75
 この日の朝は大丈夫だった。それよりも、高温期のはずなのに、しかもデュファストンで黄体ホルモンの補充もしているのに、基礎体温がキモチ良く上がりきらないのが気になる。通常、ミソの高温期は36.85前後になるのになぁ・・。こんな細かいことでも、気になってしまう。この日、5日ぶりにゆ~っくり湯船に漬かる。ぷぁ~極楽極楽♪やっぱ日本人はコレでなくちゃあ

 4日目:基礎体温36.70
 基礎体温が下降傾向っ?・・でも病院の説明では「0.3度以上も下がったら、連絡するように」ということだからなぁ・・。様子を見る。

 5日目:基礎体温36.80
 基礎体温もりかえす(笑)身体の感じもようやく高温期の体調になってきた。楽で、身体がよく動く。ついつい、いつものように早足でカツカツ歩きたくなる。でも、今後のために、ゆったりのんびり歩く習慣をつけなければ~。気持ちの方も、余裕をもってゆったりと、ね

抱卵開始(3)

2007年07月13日 | 不妊治療
 指定された時間より30分以上も早く病院に駆けつける。卵ちゃん、迎えにきたよ~!

 でも当然のことながら、移植には順番がございます(笑)

 卵の状態とか、ミソサザイのように4分割卵の移植でなく胚盤胞の移植の人もいるし、採卵の人も、その他の来院者ももちろん沢山いらっしゃる。病院側のプランでコトは進むため、この日は
ものすごく待った~・・!
 LHサージの検出からこっち、事態が全てバタバタと慌しく進行し、テンションは高まりっぱなしで、早く卵ちゃんに会いたくて駆けつけただけに、この「待ち」の時間の長いこと長いこと。
 ふつうなら、大きい病院ではこのくらいアタリマエと思う順番待ちの時間の粒子が、のっしりふり積もってるみたいで、本当に重たくてくたびれた。
 4回も居眠りし、他の人が呼ばれたのに自分が呼ばれたのかとかん違いして立ち上がりかけたり(恥ずかしい)そのうちお腹も減ってくるし、4時間待っても順番が来なかったらどうなっているのか窓口に訊いてみようと決意した頃に、ようやく名前を呼ばれた。

 WELCOME BACK卵ちゃん!

 移植後の安静のためにベッドに横になっているミソの様子を、カーテンの隙間から覗いた看護婦さんがもしいたとしたら、「不気味・・」と思われたかも知れません その間中、ミソはずぅーっと、移植の時に手渡された卵ちゃんの写真を飽くことなく眺めてニマニマしておりました。

 卵だぁ~・・卵ちゃんだぁ~・・ちゃんと分割してる、生きてる~・・。

 受精の瞬間に、生命は宿ると聞きます。
 もう、卵ちゃんは生きているんだ。

 もちろん、この卵ちゃんが無事着床してくれるか、胎児にまで成長してくれるか、すこやかに生まれてくれるか、今は何の保障もありません。流産リスクについても、出産にこぎつけるまでの確率も、ちゃんと説明を受けました。
 心配性で小心者なミソサザイ、これで大丈夫と手放しで喜ぶようなポジティヴなタイプの人間ではありません。

 でも。
 写真をみているうちに、だんだん考えが変わってきた。

 もう、卵ちゃんは生きている。命が宿っている。
 着床しないかもしれない、流産するかもしれない。その悲しみや辛さを先回りして避けようと、卵ちゃんを命として認めてあげないのは、ミソのひとりよがりかもしれないと思ったのです。

 今回ダメだったら、ちゃんとそのことを受け止めて、きちんと悲しんで泣いてあげる覚悟をしなきゃ、と。

 天に還るのが早い命ほど、徳が高いと聞きます。
 少なくとも、何かをミソやウソ君に教えてくれるために、命を宿した卵ちゃん。もし卵のままで天に還るとしても、そのメッセージをしっかりと受け取りたいと思ったのです。

 ・・繊細に感じ過ぎ、かな。

 うまくいっているかどうか、判明するのは移植の12日後です。
 少なくともそれまでは、卵ちゃんは(どんな姿であれ)ミソのお腹の中にいる(はず・・

 12日間は、一緒に楽しく過ごそうね

抱卵開始(2)

2007年07月13日 | 不妊治療
 翌朝。目が覚めるとすぐ「卵は元気かな・・」と思う。たとえば低体重とかで産まれたわが子をNICUに置いて先に退院した新米お母さんてのは、こんなキモチになるのかな~、なんて想像する。
 シロウトのミソサザイには、出来ることは何もない。ただ卵の力を信じて、それから専門家の技術を信頼して、祈って待つだけ。

 そわそわ気もそぞろ。新聞を見ても本を読んでも頭に入らない。昨日から引き続きの風邪気味で、しんどいんだけれど横になって安静にする気にもなれない。
 とある仕事の引継ぎの相手が、たまたまその日は事務所に来ると聞いて、出かけることにする。
 昨日の卵が無事に受精したかどうかは、14時に培養室に電話をして問い合わせて判明する。それまで、お家で何も手につかずジリジリして待つより、仕事しよう仕事!

 テンション高いので、通常なら半日を見込む引継ぎを1時間半でやっつける。指示されながらテキパキと処理の仕方を覚え、仕事内容をガツガツ把握するミソを見て、引継ぎ相手の先輩が「すごぉーいこれならミソさんに引き継いで正解だわ、安心~」とか言われるが、いかに今まで先輩がゆる~いお仕事ぶりだったか(だから業務がこんなにのっぴきならない事態にまで陥ってしまった・・)を見せつけられて、「どぉも~」と言いつつ笑顔が引きつる・・
これを引き継ぐのか・・課題山積、やっていけるだろうか・・
少なくとも、ミソが次の人に引き継ぐ時は、こういうアップアップ状態で手渡すことだけはしまい、と心に誓う。

 そうこうしているうちに14時。高いテンションのまま、電話をかける。
 電話の向こうで「ミソサザイさんの受精確認ですね、しばらくお待ち下さい」と言われ、保留メロディが流れる。
 あ・・急にドキドキしてきた。

 実際の倍くらい長く感じた保留の後、無事に受精していることを告げられ、ほんのちょぴっとジンワリきた。
 でも安心するのはまだ早い。次はちゃんと卵割するかどうかだ。翌朝10時に同じく電話で確認し、もし4分割していたら午後に移植となる。頑張れ~卵~!

 翌朝10時。
 さりげなくウソ君が別の部屋へ行く。ドキドキして電話をかけるミソの気が散らないように、というやさしい配慮。でも、電話が、かけてもかけても通話中でつながらない。まるでチケットの電話予約みたい。あっという間に30分が経過してしまう。沈黙が続くリビングの様子に、こらえきれずにウソ君が部屋を出てミソのそばに座る。背中に触れるウソ君の体温。表情からウソ君もドキドキジリジリしているんだなと分かる(ポーカーフェイスのウソ君は、決して自分の気持ちを言葉や態度に表さない)。その数分後、ようやく電話がつながる。

 「順調に分割してますので、病院にいらして下さい」

 わーい、やったぁ♪

 大急ぎで、病院に卵ちゃんを迎えに行く。  ・・3につづく。

抱卵開始

2007年07月12日 | 不妊治療
 前回そらそらさんにコメントを頂いて、「そうだ、電話がいいや。疑問があるならいちいち電話で確認してみよう!」と思いつつ、仕事があるので生理が終わる日をまずは待っていたミソサザイ。

 実は前回の診察が終わる時。「あのぅ~・・帯下感での排卵日の自己推定に自信がないので、いつもは市販の排卵検査薬を使っているのですが~・・」と尋ねてみました。するとドクターは自信たっぷりに「こちら(病院側)で、血液検査でホルモン値をチェックしますから、市販検査薬は使わなくて良いですよ~」と仰った。

 ・・その答えで「そうですか~それなら安心!」と思っちゃわないのが40過ぎの世慣れた婆あのミソサザイ、その場では「わかりましたぁ」と答えつつ、シッカリ生理終了日前後からチェックを開始していました。

 夜の23時にチェック。前の日と同様、結果は(-)。なので翌日も仕事なミソサザイとウソ君は、そのまま安らかに就寝。

 翌朝。何となく風邪気味で、鼻水止まらず《こりゃ困ったな仕事にならん》状態。でも午前中は業務研修、座って話を聞いていれば済む。頑張って堪えて、お昼だぁ~・・とホッとしたとたん、「むむっ?」
こ、これはっ、もしや・・
 その後、午後いっぱいかけて、それらしい感じが急激に上昇してくる。ここ数ヶ月にない、ハッキリした感触・・
 ようやく定時、業務終了。家に帰るのを待てず、職場のトイレでチェック。すると・・プ、プラスだ、クッキリ(+)だぁぁ!LHサージがきちゃったよぅぅ!

 やばいやばいやばい。
 本当は翌日に(それでも先生の指示より1,2日早い)電話で問い合わせをするつもりだった。
 けれど、絶対待てない、これは明日まで待てない!

 ウソ君に「急用!今夜の夕飯は外で済ませてきて!」とメールし、そのままダッシュで病院へ。(こういう時、病院が近いのは本当に助かる)

 19時をだいぶ過ぎての診察。
 まずは内診。
 2日目に「このどちらかが・・」と言われた右側に、何と卵胞ちゃんが2個とも見当たらず。
  ・・もうイヤです、ミソサザイの身体はどうなっちゃってるんでしょう、みすてり~☆ 卵胞ってのはこんな短期間に消滅するもんでしょうか??
 それとも先生が反対側のライバル卵胞の存在を見逃していただけでしょうか、左側に、子宮にかくれるような位置に主席卵胞ちゃん21ミリが鎮座。位置が良くないおかげで先生に腹をぐいぃっと押される。痛くはないけど。「う~ん、押すと簡単に見えてきますね~」と、のんびりした口調で言われる。いや、押されながらそう言われても返答に困るが。

 そして血液検査。
 その結果が出たのは21時過ぎ。急遽、翌朝のホルモン値で採卵日を決めることになる。LHが下がっていればその日のうちに採卵だ。もう「タイミングとって」なんてどっかにふっとんでしまって、バタバタのうちに翌日を迎える。

 平日だったけれど、その日はたまたま代休をとっていたウソ君。(・・でも本当かなぁ?本当は、ミソとタマゴのために急遽休みをとってくれたんじゃないのかなぁ?「君のために休みをとったよ!」なんて甘~い台詞は、口が裂けても言いたがらない高倉健なウソ君・・)早朝からの受診にずーっとつきあってくれる。
 内診を受けるまではドキドキ、ジリジリ。こうして受診の順番を待っているうちにも排卵しちゃうんじゃないかと気が気じゃなかった。
 だからあれよあれよという間に採卵と決まり、説明を受け、着替えてベッドに寝ても、恐いとか緊張とかはほとんど感じませんでした。とにかく排卵してしまうのだけが気がかりだった。

 だから、薄暗い処置室で、光るモニター画面に一瞬、卵の姿が横切った時には本当にホッとしました。

 あった・・!よかった、間に合った~・・

 でも見えたのは一瞬だけ。あとは培養士さんたちプロの手に委ねられた。

 お会計を済ませ、ウソ君とふたり、遅い昼ごはんをとってから家路につく。

 その日はひどく淋しい思いにとらわれた。
 ミソのお腹はカラッポ。たったひとつ細胞を置いてきただけなのに、身体の一部をもがれたような気分。うまく受精してくれるかな。心配しても仕方ないんだけれど、心配せずにはいられない。どうかうまく育ってくれますように・・祈りつつ眠りについた。

 2につづく。