鴻待日和

44歳。進行流産・化学流産・稽留流産。
愛しい人の子を抱ける日は来るのか・・・?

苦痛

2009年06月18日 | 思うこと
 治療を休止して3ヶ月目。
 再開するつもりはあるけど、いつ頃再開するかという話は全くしていない。
 二人とも、言い出さない。

 このまま、お互い黙ったまま、いつのまにか閉経しておしまい・・となるんだろうか。
 「これで終わりにしようね」と話し合わないまま、お互いに相手を思いやりながら黙って、寄り添って佇んだまま老いて冷たくなってゆくんだろうか。

 行く手には絶望の薄暮しか見えない。
 冥くて、寂しい。

 ・・もうこうなるとノイローゼ状態である。

 テレビCMに、小さい子供や赤ん坊が映っているのを見るのも苦痛。
 セレナとかタントとかボクシィとか、子育てだの親になるだのを謳い文句にしている車のCMなんか最悪。

 仕事で顧客と電話で話していると、向こうで赤ん坊のむずかる声や小さい子が「お母さん」と呼ぶ可愛らしい声が聞こえるのも苦痛。

 今どきのチュニックファッション、フワッとした胴回りの服をヒラヒラ着ている若い女性が、全て妊婦に見えて、苦痛。

 うちの職場はパート主婦が多い。休憩室の雑談は必然的に家族の話が多くなる。行事シーズンには子供のやれ運動会だ入学式だとそういう話題の花盛り。愚痴も飛び交うが、私には子育て自慢大会にしか聞こえない。だから、なるべく休憩室には近寄らない。昼食も一人で外に出る。

 うちの職場はパート主婦が多い。休憩室の雑談は必然的に家族の話が多くなる。当然のように話しかけられる。
 「・・で?ミソサザイさんとこは子供何人?」
 「ミソさんのお子さんは何歳?」
 ・・本当に、この質問、多いのだ。まだ20代のころからしょっちゅう聞かれた。
 ホントのところ、私の背後には誰かいるのか?

 うちの職場はパート主婦が多い。座っての事務仕事なので、妊婦も複数いる。別に居てもかまわないが、隣の席には座りたくない。彼女らをちやほやする同僚女性たちの私語が五月蠅いから。
 「何ヶ月?えらいね、よく働くね~」「すごくないよ、安定期だから全然平気だし」「でもさぁ、あたしだったら家にいる~」「だって働かないと」「でも偉いよ~」ペチャクチャキャピキャピ・・・
 ・・・トラブルなく安定期に入って、座り仕事で、エライって褒められて有頂天になってる。何度注意されても大声で私語するマイペースぶり。このくらい図太くないと妊婦にはなれないのか?と思ってしまう。
 まぁいいだろう、大目に見よう、幸せのど真ん中にいる人に、となりの同僚が不幸を抱えているかもしれないと想像しろと言う方が無理な話だ。

 流産手術の翌日には通常通り勤務し、職場の誰にもそのことを知られず、だれにも労わられず、慰められもせず、しょっちゅう「お子さんは?」爆弾を笑顔でかわすミソ。

 誰かアタシを、エライって褒めてください・・・


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