『国家の品格』という本を読みました。しばらくぶりの読書です。
作者は、藤原正彦とうい人です。
これはやばいくらいいい本でした。賛否は色々とあると思いますが、僕としては大好きな本です。
内容を一言で言うと、
『日本が世界を救う』です。
この本では、初めに「近代合理主義」、「論理」、「資本主義」、「民主主義」というものを次々と批判していきます。僕も最近は、こういったものはもう限界だろうと感じていたので、(その根底には、上の理論からなる社会システムに自分自身が疲れを感じているという本音もありますが。。)興味深く読んでしまいました。
圧巻は、近代合理主義の発端となったロック、アダム・スミス、ジェファーソンなどの欧米の思想をやっつけているところです。
大事なことは、論理的なことは大事なことだけど、「論理の出発点を選ぶ」ことはもっと重要であり、その部分が上述の思想家達はいまいちだよということを述べてます。言い換えると「論理や合理だけでは人間はやっていけない」ということです。
過激だけどバランス感覚も良好です。
で、論理の出発点を選ぶ上で重要なものは、日本人が持ってますということです。
それは、
■ 数千年の時の流れの中で四季のある国土によって育まれた美に対する感性・感受性。
■ 経済的なことより精神性を重んじる国民性
(たかが経済という言葉には笑えました。)
■ もののあわれ=朽ちていくもの、落ちていくものに対する思いやりの気持ち
命は儚い(はかない)もの、だから命を大切にしようという気持ち。
<==>人の命は地球よりも重いとうい欧米人の考えに対比。。
■ 何かに跪く(ひざまずく)心=謙虚な気持ち
自然との共存をずっと前から考えていた。
■ 卑怯なことはしない。
弱者をいじめない、悪いこと・卑怯なことをして得しない。
国民の多くがこのようなことを理解している国って日本くらいしかないんだってぇ。僕もそう思います。。。
だからと言って傲慢にはなりたいくないけど、自分の自信にはしたいです。
それとこういうことを言うとナショナリズム・愛国心と言うように批判されるかもしれません。僕はそういうのは興味ないです。国家という形態はどうでもいいけど、自分の国の古くからの文化や考え方は大好きです。そういう意味でナショナリズム・愛国心とは違うものです。(この理論は、この本の受け売りです。この本では、自国文化への愛情を祖国愛と書いてました。英語だとPatriotだそうです。)
こういった考え方の方が、弱肉強食の過激な現代資本主義よりもいいよねってことです。
これを社会システムとして、また自分の生活の中で機能させるのは大変だと思うけど。意識することは大切なことだと思います。
最近、やっぱり僕もこんなに社会がぎすぎすしてていいのかなぁって感じてました。その原因が弱肉強食の現代資本主義や競争原理ということも分かっていたし。
そんな中、この本は、日本人が長い間育んできた精神性を重んじることが重要とといています。今の僕の波長とぴったりといいうことで、好きな本です。
作者は、藤原正彦とうい人です。
これはやばいくらいいい本でした。賛否は色々とあると思いますが、僕としては大好きな本です。
内容を一言で言うと、
『日本が世界を救う』です。
この本では、初めに「近代合理主義」、「論理」、「資本主義」、「民主主義」というものを次々と批判していきます。僕も最近は、こういったものはもう限界だろうと感じていたので、(その根底には、上の理論からなる社会システムに自分自身が疲れを感じているという本音もありますが。。)興味深く読んでしまいました。
圧巻は、近代合理主義の発端となったロック、アダム・スミス、ジェファーソンなどの欧米の思想をやっつけているところです。
大事なことは、論理的なことは大事なことだけど、「論理の出発点を選ぶ」ことはもっと重要であり、その部分が上述の思想家達はいまいちだよということを述べてます。言い換えると「論理や合理だけでは人間はやっていけない」ということです。
過激だけどバランス感覚も良好です。
で、論理の出発点を選ぶ上で重要なものは、日本人が持ってますということです。
それは、
■ 数千年の時の流れの中で四季のある国土によって育まれた美に対する感性・感受性。
■ 経済的なことより精神性を重んじる国民性
(たかが経済という言葉には笑えました。)
■ もののあわれ=朽ちていくもの、落ちていくものに対する思いやりの気持ち
命は儚い(はかない)もの、だから命を大切にしようという気持ち。
<==>人の命は地球よりも重いとうい欧米人の考えに対比。。
■ 何かに跪く(ひざまずく)心=謙虚な気持ち
自然との共存をずっと前から考えていた。
■ 卑怯なことはしない。
弱者をいじめない、悪いこと・卑怯なことをして得しない。
国民の多くがこのようなことを理解している国って日本くらいしかないんだってぇ。僕もそう思います。。。
だからと言って傲慢にはなりたいくないけど、自分の自信にはしたいです。
それとこういうことを言うとナショナリズム・愛国心と言うように批判されるかもしれません。僕はそういうのは興味ないです。国家という形態はどうでもいいけど、自分の国の古くからの文化や考え方は大好きです。そういう意味でナショナリズム・愛国心とは違うものです。(この理論は、この本の受け売りです。この本では、自国文化への愛情を祖国愛と書いてました。英語だとPatriotだそうです。)
こういった考え方の方が、弱肉強食の過激な現代資本主義よりもいいよねってことです。
これを社会システムとして、また自分の生活の中で機能させるのは大変だと思うけど。意識することは大切なことだと思います。
最近、やっぱり僕もこんなに社会がぎすぎすしてていいのかなぁって感じてました。その原因が弱肉強食の現代資本主義や競争原理ということも分かっていたし。
そんな中、この本は、日本人が長い間育んできた精神性を重んじることが重要とといています。今の僕の波長とぴったりといいうことで、好きな本です。