ふわゆる~な感じ

タイトルと実際の僕は全然違うと思います。
ふわゆる~な感じにできたらなぁと、日々のことを綴ります。

風の歌を聴け20080225

2008-02-25 23:48:20 | Weblog
を読んだ。村上春樹のデビュー作。青春三部作と言われる一連の作品のトップバッター。

この小説を読んでると、大学時代の夏の空気を思い出す。暑くて、理由も無く切なくて、何にがんばってるのかよくわからなくて。そんな空気感。

物語もよくわからない。主人公「僕」がすごしたある夏休みに、何人かと繰り広げられる物語の断片が同時平行で進んでいく。その一つ一つが有機的に絡み合ってるかどうかはわからん。小説の最後でも「どこにたどり着いたのかわからない」って書かれてる。人生自体がそんなものだから、そういう小説もありかもとも思った。僕自体、読解力や感受性が優れているわけではないので、ちゃんとわかるかどうか疑問だが。。。

主人公・「僕」の恋と鼠の恋が進んでいく。たんたんと事実と情景だけが語られながら物語が進んでいくように感じた。
不公平を肯定する鼠、「みんな同じ」という「僕」。この違いを知ったとき、鼠は「嘘だと言ってくれ」といった。そこまで鼠がこだわる気持ちがよくわからない。。その前に、この対比-不公平vs同じ-が正しいかどうかもよくわからん。
鼠の恋はうまくいかず、「僕」の恋はうまくいったかのように"見えた"。気持ちは通じたかのように見えたが、でも結局は続かなかった。

昔も今もこの小説はよくわからないけど、いつ読んでも雰囲気は好きだなぁ。それだけは変わらない。