White Lady っていうカクテルがあります。いわゆるカクテルレシピ本には
ジン1/2
コアントロ(およびそれに類するもの)1/4
レモンジュース 1/4
とありまして、大抵のお店ではWhite Ladyといえばこのレシピを基準にしているのではないかと思います。
が。
本ブログで何度か登場している70歳越えのバーのマスターのレシピはこれとはちょっと違う、いや、相当違う。
卵白1個分
ジン
目分量
コアントロ
目分量
レモンジュース
目分量
卵白がミソ、です。White Ladyを黙って頼んだらいきなり冷蔵庫からタマゴ出して卵黄と卵白を分け始めたときには、しまったどうしようと思いました。アレルギーじゃないんですが生卵苦手なんですよ。
でも、一回ぐらい試してみてどうしてもダメだったらその時はその事伝えて次回から頼まないようにすればいい話なので、とりあえず一回試してみる事にしました。
で、その結果ですが……
おなかに優しくて妙に美味しいぞ。
結構好きカモ。
今でも時々作ってもらってます。
さて。
ある夜。お客さんが私しかいなかった時、なぜこの店ではWhite Ladyに卵白を入れることにしたのか、という話を突然マスターが話しはじめたんです。
で、その理由がですね。
(1) クラシックレシピのWhite Ladyを後世に伝えたかったから
(2) ギムレットと明確な違いを出したかったら。
ギムレットのレシピをWikipediaで調べてみると
ジン - (全量の)3/4
甘みが付いてるライムジュース - (全量の)1/4
ジン、柑橘、甘み、をシェイクする、と考えればどっちも大差が無い。ならば自分の店ではクラシックレシピをWhite Ladyとして出す事にしよう、ギムレットとは卵白を入れることで明確な違いをつけることにしよう、と考えたらしい。
そして、結構な人数のWhite Ladyマニアを驚かせている様です。
で、ギムレットを頼むと他のお店で言うところのWhite Lady(卵白無し)が出てきます。
長時間の酒ウンチク系の話をすると、15秒後にシモネタではぐらかすマスターなんですが、この時は結構長いこと語ってたのが印象的でした。コイツは面白がって聞くだろな、って思ってくれたのでしょう。バーテンダー暦50年の人にそう思ってくれたのが嬉しくて、今でも時々この話は思い出してニヤニヤしてます。
これでもがんばってちょっといい話系の記事でまとめてみたんですが……
いかがでしたか?
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